2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧
ドッギャーン!! http://kmqsoft.blog88.fc2.com/ ちょっと前にはまったゲーム、 JOJOファンなら誰もがやったでしょう、「ディアボロの大冒険」 ジョルノ・ジョバァーナのゴールドエクスペリエンス・レクイエムによって、 何度でも死に続けるディアボロを操…
「ああ、ホルマリン漬けの・・・ え・・・、そ、そんなまさか・・・!?」 タケルの脳裏に一つの恐ろしい考えが浮かぶ。 まさかあの動物達の脳みそが・・・。 「勿論、全部じゃない、 恐らく脳組織の一部だけだろうけど・・・移植されているみたいだな・・・…
「じ・・・人体 実験・・・この日本で!?」 タケルの興奮に触発されたか、檻に入れられた人間達も騒ぎ始めた。 ただ、唸り声を上げるものもいれば、普通に日浦たちに訴えかける者もいる。 「おい! おい! ここから出してくれよ! 光を浴びたいんだ! 草原…
叫び声らしきものは、常時響き渡っているわけでもない。 断続的に、しばらく静かだったと思うと、何回も連続で沸き起こったりしている。 部屋の特定は簡単だった。 もう、間違いない。 人間の声だ。 時折歌のような物も聞こえる。 「この部屋だね・・・、一…
ここらで、一つまた怖い話でも。 今更ながらですがニュースで盛り上がった「蘇民祭」、 すぐに取り上げようか、迷ったんですが、 正直、あまり「蘇民祭」そのものには興味は持ってなかったのです。 ただ、これまでハロウィーンから節分までのマレビトの伝説…
「ナンだ、こりゃあ・・・!?」 タケルは息を呑む・・・。 みんな・・・どの動物も頭部を切開されて、中の脳みそが一部切除されているのだ・・・。 動物の種類は先ほどの生きているもの達とほぼ同種だ・・・。 爬虫類は今のところいないようだが・・・。 「…
日浦とタケルは別の部屋を探してみる。 研究室には、いろんな書類や実験データなどの資料が置いてあるようだが、 勿論、タケルにはチンプンカンプンだ。 部屋の中や書類を見回しても何の意味もない。 日浦だけが時折、デジカメで資料を写したり、部屋の内部…
しばらく二人は、部屋のあちこちを観察する事しかできなかった。 部屋は、檻やガラスケースが陳列されている棚で通路が作られている。 ・・・それにしてもひどい匂いだ。 日浦は別の陳列コーナーを見つけた。 「こっちのコーナーは・・・爬虫類だよ、 蛇やト…
「日浦さん!」 日浦が戻ると、タケルの手には白衣と紙切れ・・・。 「カードケースの中にこれが・・・。」 カードそのものは入ってないようだが、4桁の数字が書いてある。 暗証番号だ! 「でかした! これでどうにかなるな! 問題はこの暗証番号が一部屋だ…
「さっきの警備員はここまで来ることが出来ない、 てことはどういうことか分るかい?」 「え・・・、下には誰にも見られてはいけないものがある・・・ってことですよね?」 「それはそうだ、だが、そんな事じゃない、 ここは、『さっきの警備員は地下に行く…
タケルが三人・・・いや、四人の体をソファやイスに寝かせてる間、 日浦は中央監視室のメインモニターや機械をチェックしている。 建物のセキュリティ構造を頭に叩き込んでいるようだ。 時々スィッチを操作している・・・。 「・・・よし、これでしばらくは…
一人の警備員はヤケ気味にタケルに向かい、もう一人は部屋にUターンする。 警報装置を鳴らすのだろうか? もちろん、そんなマネは日浦が許さない!! 警備員が操作盤の前に立つか立たないか、 その寸でのところで、背後から日浦の手が伸びる・・・。 ・・・…
「タケル君、すぐ警備員がでてくるはずだ、気を張っておけよ?」 えっ・・・。 建物の中は薄暗いが、所々電気がついている。 入ってすぐ右手に、明るいガラス張りの部屋があるようだ。 案の定、日浦が言ったとおり、中には制服姿の警備員がいた。 日浦達の姿…
「でも、監視カメラとかビデオ記録が残ったら?」 「残ってもいいんだ、サングラスかけときなよ? さっきも言ったが、 証拠を世間に晒せば、やつらはこの日本で非合法の活動は二度とできなくなる。 犯人探しなんてやってる余裕はなくなるよ、 僕らもそれで仕…
ダダッ! まさにあっという間の出来事だ。 タケルがポカンと口を開けて立ち尽くしている内に、 日浦は壁を駆け登り、気がついたときには、もう壁の向こう側に消えてしまったのだ。 タケルは次の自分の行動を決断できない。 まごまごしてると、壁の上から先ほ…
実際タケルには、製薬工場に忍び込んで何をどうすればいいのか、全く想像すらできていない。 邪魔する警備員を投げ飛ばすぐらいだったら、十分役には立つだろうが、 日浦の口ぶりではそれだけでは済まないようだ。 「で、どうやって中に入るんですか? まさ…
暗くて見えないが、日浦はニッコリ笑う・・・。 「そう、○○製薬って知ってるかい?」 「え、あのCMでガンガン宣伝してるところですよね・・・?」 「そう、そこの製薬工場、 研究施設もあるんで、その会社の最大出荷工場ってわけじゃないけどね、 数年前にあ…
「・・・そうっすか・・・。」 タケルは段々、自分が「こっち」の世界にのめりこんでいくような錯覚に陥りつつある。 今までは拳法の練習や試合、・・・そして個人的なケンカだけだったのが、 危険と緊張を、常に強いられるような日常に埋没していくかのよう…
深夜、と言っても、まだ日付は変わってないが、 終電が近いせいか、人影もまばらになってゆく・・・。 電車を降りて、駅のロータリーへとタケルが向かうと、 街灯に照らされた一台の車のドアが開かれる。 「おーい、こっちだよ、タケル君。」 さすがに2メー…
「え・・・とつまり・・・?」 『あまり深く考えなくていいよ、これは僕の独断だし・・・。 ま、ぶっちゃけると、スサと騎士団が仲良く出来ればいい、 これをそのための第一歩にしたいんだ。』 「・・・なるほど・・・よくわかりました・・・。 え、と、それ…
と、言い切ってタケルは一瞬「しまった」と考えた。 「・・・えと・・・風俗とかじゃないっすよね・・・!?」 まさか、おばさん相手とか・・・ホ○相手とかだったりしたら、その金額でも・・・! 『はっはっは、大丈夫だよ、 そんなことさせたら、それこそ美…
タケルはしばし、考える。 美香姉ぇはオレに何をさせるつもりだろう? 普通に彼女が忙しい時とかの代理とかだろうか? 「あ、いや、どうなんでしょう? 多少の手伝いはすることになりそうだけど・・・。」 『実際、どうなんだろうね? 本格的に・・・例えば…
ジリリリリリリン! タケルの携帯がなる。 誰だ? 派遣のバイトの呼び出し・・・じゃーねーなぁ? 「もしもし?」 『・・・あーもしもし? タケル君かい? 先日は失礼したね? 日浦だけれども・・・。』 「あー、どーもー・・・。」 悪い人間ではないとはわかってい…
「・・・ああ、オレもさすがに眠いわ、 ふぁあああ、じゃ、オレ食器かたしてから眠るから。 美香姉ぇ、明日は学校ないの?」 「もう講義なんて、ほとんど残ってないしね、 午後図書館に行くしか用はないの、 たまには寝坊してみるわ。」 「わかった、じゃあ…
「子供の頃、さんざん、聞かされたな。 ・・・日浦さんの話を聞いた直後だと、印象が変わってくるけど・・・。」 「タケル、でもここから先は聞いた事ないはずよ?」 「えっ!?」 「私達の目的よ、 単に、そんな言い伝えだけを守るために、スサを世界規模に…
「タケル・・・、スサのみんなはね、 私が九つで、スサをお父さんから受け継いだ時に、 そう、・・・みんなで私を支えてくれたのよ? あなたは知らないから無理もないけど・・・、 私にとっては掛け替えのない仲間なの・・・! 私の仲間に、そんな卑怯なマネ…
「い、いやっ、ただ何となく思っただけで・・・。」 だが、美香の追及はやまない。 「タケル、あなたの嘘や隠し事をこれまで何度見抜いてきたと思ってるの? 正直に言いなさい、さもないと、木刀を持ってくるわ!」 「だぁぁあ、やめてっ! え・・・と、ある…
子供の頃は、剣術も未熟で泣き虫だった・・・。 中学で竹刀を握る事を止め、逃げるように空手道場の門を叩いたが、 以来、格闘技の才能をめきめき伸ばし、 それをきっかけに多くの武術で無双の強さを身につけつつある。 姉へのコンプレックスは相変わらずだ…
だが、美香の目は真剣だ、 タケルは美香の話を信じられない。 無理もない、 彼は緒沢家の伝説は名目上の作り話だと思っている。 これが西洋諸国なら、 キリスト教文化の下で、天地創造や人類の誕生の物語を信じる者もいるだろう。 だが、タケルの宗教観は平…
「あ、あのよー、 美香姉ぇ? オレはさ・・・! オレにできることなら何でもするぜ? ただ、オレは爺ちゃんに『不適格者』のレッテル貼られたろ? 『スサ』の年寄りどもが、オレを見る目もおんなじなんじゃねーのか?」 美香はその言葉を聞いて、ちょっとだ…