Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ディアボロの大冒険

ドッギャーン!! http://kmqsoft.blog88.fc2.com/ ちょっと前にはまったゲーム、 JOJOファンなら誰もがやったでしょう、「ディアボロの大冒険」 ジョルノ・ジョバァーナのゴールドエクスペリエンス・レクイエムによって、 何度でも死に続けるディアボロを操…

緒沢タケル 秘密工場へ33

「ああ、ホルマリン漬けの・・・ え・・・、そ、そんなまさか・・・!?」 タケルの脳裏に一つの恐ろしい考えが浮かぶ。 まさかあの動物達の脳みそが・・・。 「勿論、全部じゃない、 恐らく脳組織の一部だけだろうけど・・・移植されているみたいだな・・・…

緒沢タケル 秘密工場へ32

「じ・・・人体 実験・・・この日本で!?」 タケルの興奮に触発されたか、檻に入れられた人間達も騒ぎ始めた。 ただ、唸り声を上げるものもいれば、普通に日浦たちに訴えかける者もいる。 「おい! おい! ここから出してくれよ! 光を浴びたいんだ! 草原…

緒沢タケル 秘密工場へ31

叫び声らしきものは、常時響き渡っているわけでもない。 断続的に、しばらく静かだったと思うと、何回も連続で沸き起こったりしている。 部屋の特定は簡単だった。 もう、間違いない。 人間の声だ。 時折歌のような物も聞こえる。 「この部屋だね・・・、一…

蘇民祭 マレビト考5

ここらで、一つまた怖い話でも。 今更ながらですがニュースで盛り上がった「蘇民祭」、 すぐに取り上げようか、迷ったんですが、 正直、あまり「蘇民祭」そのものには興味は持ってなかったのです。 ただ、これまでハロウィーンから節分までのマレビトの伝説…

緒沢タケル 秘密工場へ30

「ナンだ、こりゃあ・・・!?」 タケルは息を呑む・・・。 みんな・・・どの動物も頭部を切開されて、中の脳みそが一部切除されているのだ・・・。 動物の種類は先ほどの生きているもの達とほぼ同種だ・・・。 爬虫類は今のところいないようだが・・・。 「…

緒沢タケル 秘密工場へ29

日浦とタケルは別の部屋を探してみる。 研究室には、いろんな書類や実験データなどの資料が置いてあるようだが、 勿論、タケルにはチンプンカンプンだ。 部屋の中や書類を見回しても何の意味もない。 日浦だけが時折、デジカメで資料を写したり、部屋の内部…

緒沢タケル 秘密工場へ28

しばらく二人は、部屋のあちこちを観察する事しかできなかった。 部屋は、檻やガラスケースが陳列されている棚で通路が作られている。 ・・・それにしてもひどい匂いだ。 日浦は別の陳列コーナーを見つけた。 「こっちのコーナーは・・・爬虫類だよ、 蛇やト…

緒沢タケル 秘密工場へ27

「日浦さん!」 日浦が戻ると、タケルの手には白衣と紙切れ・・・。 「カードケースの中にこれが・・・。」 カードそのものは入ってないようだが、4桁の数字が書いてある。 暗証番号だ! 「でかした! これでどうにかなるな! 問題はこの暗証番号が一部屋だ…

緒沢タケル 秘密工場へ26

「さっきの警備員はここまで来ることが出来ない、 てことはどういうことか分るかい?」 「え・・・、下には誰にも見られてはいけないものがある・・・ってことですよね?」 「それはそうだ、だが、そんな事じゃない、 ここは、『さっきの警備員は地下に行く…

緒沢タケル 秘密工場へ25

タケルが三人・・・いや、四人の体をソファやイスに寝かせてる間、 日浦は中央監視室のメインモニターや機械をチェックしている。 建物のセキュリティ構造を頭に叩き込んでいるようだ。 時々スィッチを操作している・・・。 「・・・よし、これでしばらくは…

緒沢タケル 秘密工場へ24

一人の警備員はヤケ気味にタケルに向かい、もう一人は部屋にUターンする。 警報装置を鳴らすのだろうか? もちろん、そんなマネは日浦が許さない!! 警備員が操作盤の前に立つか立たないか、 その寸でのところで、背後から日浦の手が伸びる・・・。 ・・・…

緒沢タケル 秘密工場へ23

「タケル君、すぐ警備員がでてくるはずだ、気を張っておけよ?」 えっ・・・。 建物の中は薄暗いが、所々電気がついている。 入ってすぐ右手に、明るいガラス張りの部屋があるようだ。 案の定、日浦が言ったとおり、中には制服姿の警備員がいた。 日浦達の姿…

緒沢タケル 秘密工場へ22

「でも、監視カメラとかビデオ記録が残ったら?」 「残ってもいいんだ、サングラスかけときなよ? さっきも言ったが、 証拠を世間に晒せば、やつらはこの日本で非合法の活動は二度とできなくなる。 犯人探しなんてやってる余裕はなくなるよ、 僕らもそれで仕…

緒沢タケル 秘密工場へ21

ダダッ! まさにあっという間の出来事だ。 タケルがポカンと口を開けて立ち尽くしている内に、 日浦は壁を駆け登り、気がついたときには、もう壁の向こう側に消えてしまったのだ。 タケルは次の自分の行動を決断できない。 まごまごしてると、壁の上から先ほ…

緒沢タケル 秘密工場へ20

実際タケルには、製薬工場に忍び込んで何をどうすればいいのか、全く想像すらできていない。 邪魔する警備員を投げ飛ばすぐらいだったら、十分役には立つだろうが、 日浦の口ぶりではそれだけでは済まないようだ。 「で、どうやって中に入るんですか? まさ…

緒沢タケル 秘密工場へ19

暗くて見えないが、日浦はニッコリ笑う・・・。 「そう、○○製薬って知ってるかい?」 「え、あのCMでガンガン宣伝してるところですよね・・・?」 「そう、そこの製薬工場、 研究施設もあるんで、その会社の最大出荷工場ってわけじゃないけどね、 数年前にあ…

緒沢タケル 秘密工場へ18

「・・・そうっすか・・・。」 タケルは段々、自分が「こっち」の世界にのめりこんでいくような錯覚に陥りつつある。 今までは拳法の練習や試合、・・・そして個人的なケンカだけだったのが、 危険と緊張を、常に強いられるような日常に埋没していくかのよう…

緒沢タケル 秘密工場へ17

深夜、と言っても、まだ日付は変わってないが、 終電が近いせいか、人影もまばらになってゆく・・・。 電車を降りて、駅のロータリーへとタケルが向かうと、 街灯に照らされた一台の車のドアが開かれる。 「おーい、こっちだよ、タケル君。」 さすがに2メー…

緒沢タケル 秘密工場へ16

「え・・・とつまり・・・?」 『あまり深く考えなくていいよ、これは僕の独断だし・・・。 ま、ぶっちゃけると、スサと騎士団が仲良く出来ればいい、 これをそのための第一歩にしたいんだ。』 「・・・なるほど・・・よくわかりました・・・。 え、と、それ…

緒沢タケル 秘密工場へ15

と、言い切ってタケルは一瞬「しまった」と考えた。 「・・・えと・・・風俗とかじゃないっすよね・・・!?」 まさか、おばさん相手とか・・・ホ○相手とかだったりしたら、その金額でも・・・! 『はっはっは、大丈夫だよ、 そんなことさせたら、それこそ美…

緒沢タケル 秘密工場へ14

タケルはしばし、考える。 美香姉ぇはオレに何をさせるつもりだろう? 普通に彼女が忙しい時とかの代理とかだろうか? 「あ、いや、どうなんでしょう? 多少の手伝いはすることになりそうだけど・・・。」 『実際、どうなんだろうね? 本格的に・・・例えば…

緒沢タケル 秘密工場へ13

ジリリリリリリン! タケルの携帯がなる。 誰だ? 派遣のバイトの呼び出し・・・じゃーねーなぁ? 「もしもし?」 『・・・あーもしもし? タケル君かい? 先日は失礼したね? 日浦だけれども・・・。』 「あー、どーもー・・・。」 悪い人間ではないとはわかってい…

緒沢タケル 秘密工場へ12

「・・・ああ、オレもさすがに眠いわ、 ふぁあああ、じゃ、オレ食器かたしてから眠るから。 美香姉ぇ、明日は学校ないの?」 「もう講義なんて、ほとんど残ってないしね、 午後図書館に行くしか用はないの、 たまには寝坊してみるわ。」 「わかった、じゃあ…

緒沢タケル 秘密工場へ11

「子供の頃、さんざん、聞かされたな。 ・・・日浦さんの話を聞いた直後だと、印象が変わってくるけど・・・。」 「タケル、でもここから先は聞いた事ないはずよ?」 「えっ!?」 「私達の目的よ、 単に、そんな言い伝えだけを守るために、スサを世界規模に…

緒沢タケル 秘密工場へ10

「タケル・・・、スサのみんなはね、 私が九つで、スサをお父さんから受け継いだ時に、 そう、・・・みんなで私を支えてくれたのよ? あなたは知らないから無理もないけど・・・、 私にとっては掛け替えのない仲間なの・・・! 私の仲間に、そんな卑怯なマネ…

緒沢タケル 秘密工場へ9

「い、いやっ、ただ何となく思っただけで・・・。」 だが、美香の追及はやまない。 「タケル、あなたの嘘や隠し事をこれまで何度見抜いてきたと思ってるの? 正直に言いなさい、さもないと、木刀を持ってくるわ!」 「だぁぁあ、やめてっ! え・・・と、ある…

緒沢タケル 秘密工場へ8

子供の頃は、剣術も未熟で泣き虫だった・・・。 中学で竹刀を握る事を止め、逃げるように空手道場の門を叩いたが、 以来、格闘技の才能をめきめき伸ばし、 それをきっかけに多くの武術で無双の強さを身につけつつある。 姉へのコンプレックスは相変わらずだ…

緒沢タケル 秘密工場へ7

だが、美香の目は真剣だ、 タケルは美香の話を信じられない。 無理もない、 彼は緒沢家の伝説は名目上の作り話だと思っている。 これが西洋諸国なら、 キリスト教文化の下で、天地創造や人類の誕生の物語を信じる者もいるだろう。 だが、タケルの宗教観は平…

緒沢タケル 秘密工場へ6

「あ、あのよー、 美香姉ぇ? オレはさ・・・! オレにできることなら何でもするぜ? ただ、オレは爺ちゃんに『不適格者』のレッテル貼られたろ? 『スサ』の年寄りどもが、オレを見る目もおんなじなんじゃねーのか?」 美香はその言葉を聞いて、ちょっとだ…