Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

守護女神アテナ 12

サルペドンの表情に緊張が走る。 「戦神アレスか・・・!」 「当初、この村に入りこみ、そなたたちに奇襲をかけるとかぬかしておったが、 それは拒絶しておいた。 じゃが、わらわのテメノスの外で、と言うのなら、 もうそれはわらわにはどうする事も出来ない…

守護女神アテナ 11

そこで話が長くなるのを察知して、 マリアが「皆さん、お座りになったらいかがでしょう?」と問うと、 デメテルが忘れものに気づいたかのように、笑い声をあげた。 「そうそう、よく考えたらゆっくりしている場合でもないのじゃ、 タケルよ、体調は回復して…

守護女神アテナ 10

ここで、デメテルが興味深い話をタケルに告げる。 「タケルよ、神話においてアテナとポセイドンの関係を知っておるか?」 すいません、知りません。 正確には、聞いたことがあるようなないような、そんな程度の話だったけど、 確かギリシアの街の領有権をを…

守護女神アテナ 9

さらっと、サルペドンは嘘を言う。 勿論、これまでの経緯をアテナに話したという部分は嘘ではない。 肝心なことを思いっきり、隠して平然とした顔を作る。 自分が数十年も嘘をつき続けていた事に罪悪感は感じつつも、 実際となると、堂々とした態度をとれる…

守護女神アテナ 8

男女見境なく、ふざけて抱きついてきたデメテルの今までの抱擁とは、 明らかに様子が違う。 一体、この女性は何者なのか? ・・・だがすぐにタケルの疑問は解き明かされる。 体を離したデメテルは、その彼女を上座に立たせ、 タケルや、宴席の一同に彼女を紹…

守護女神アテナ 7

タケル達が、宴席に戻ろうとする間に、 このアクタイオスとかぬかす長衣の男は哀れにも、 本性の一端を露わにしたデメテルに怯え、腰をぬかしそうになりながら逃げ出して行った。 「ん?」 当然、タケル達には状況は分からない、 何かあったのかと、タケルは…

私メリーさん、今60000HIT踏まれたの・・・

みなしゃま! この2年、私のブログにお付き合いいただき、ありがとうございます!! いよいよ60000の大台を超えました! またちょっと、新たな企画を2件ほど企んでいますが、 この機会にご披露するには間に合いませんでした・・・。 しかも、ちょっと…

守護女神アテナ 6

デメテルは遠くでタケルが怯えるのを、 笑いながら見ていたが、 すぐに思い直したように、カラダをテーブルの正面に戻す。 すると、そのタイミングを待っていたかのように、 彼女の背後から、黒い簡素な長衣をまとった男が控えめに歩み寄ってきた・・・。 デ…

守護女神アテナ 5

さて、デメテルの寝所にて、 ポセイドンとアテナ、二人のオリオン神群が会話している間、 タケルは村人たちが用意してくれた簡易ベッドで身を休んでいた。 長い戦いの連続で、 どこでもすぐに寝られる習慣と、すぐに目覚められるようにする行動パターンの繰…

守護女神アテナ 4

「少なくとも、当代のゼウスが考えを変える事はないだろう。 そして考える事は向こうも同じ。 100年前に止めを刺しそこなった私の息の根を止める為に、 嬉々として、戦いを挑んでくるはずだ。」 その時、アテナは声を荒げた。 「バカじゃない!? 確かにあな…

守護女神アテナ 3

アテナがカラダを離そうとする意志を見せると、 サルペドンもカラダをゆっくりと引く。 彼女は一度、その場を噛みしめるように円を描いて歩きはじめた。 特に意味はない。 互いを向き合う必要もないと感じたのだろうか。 「ポセイドン、覚えてる? 年の近か…

守護女神アテナ 2

その女神アテナは100歳を超える筈だが、 未だ肌には艶があり、デメテル同様、地上の人間に相当させれば30代ぐらいにしか見えないだろう。 滑らかな細腕には、アフリカ部族を思わせるような何種類かの腕輪をはめている。 胸には装飾性を帯びた象牙細工を垂ら…

守護女神アテナ 1

大地を統治せしポセイドン・・・ ギリシア神話の中に於いて、最高神ゼウスの次に名を連ねる者・・・。 本来、この地上全てを統べる資格を持ちながら、 天空神の姦計に敗れ海原の神に貶められた・・・。 100年以上もの昔、 この地底世界ピュロスに置いても、…

地母神デメテル 32

マリアとサルペドンは、少し離れた位置のまま、互いに視線を交錯させる。 断る理由は・・・それ以上、見当たらない。 それでも、戸惑ったままでいると、デメテルはサルペドンを指で呼び寄せ、 彼の耳元に小さな声で囁いた。 「・・・けじめぐらいつけよ。」 …

地母神デメテル 31

どうも、タケルが変な夢を見たのは、 この「地母神・・・母なるダー」とも呼ばれたデメテルに、 抱き続けられていた影響が大きかったのかもしれない。 実際、 タケルが心に受けた傷は、とても大きいものだけれども、 滅多なことで精神に失調を及ぼす物でもな…

いよいよ秒読み段階60000HIT

ついに大台が見えてきました。 最近、自動巡回が消えたせいか、 投稿時の伸びがありませんが、一日60前後の訪問者様として、残り4~5日で行くでしょう。 何か記念にできないかな・・・? でも時間ないし・・・。 まぁでも達成の暁には、コメントしていた…

地母神デメテル 30

タケル・・・タケル タケルッ!! 明るい・・・いや、まわりに星が飛んでいる・・・。 あ、オレ・・・ 「う、う~ん・・・。」 「眼ぇ、覚ましやがった!」 「おい、しっかりしろ、タケル!」 「大丈夫か!? いったいどうしたっ!?」 え、えーと、そんなにい…

地母神デメテル 29

え? いまの・・・あの獣の中に・・・お姉ちゃんが・・・ お姉ちゃんは生きているの!? 『人は死ぬんだよ、死んだ者は生き返ってこない。 でも、もしかしたらお前はお姉ちゃんの遺産を全て受け取ってはいないのかもしれない、 なら全部、受け取ってやったら…

ローゼンメイデン!

こんなこともできます。 衣装は流用。 顔は自分で調整してみました。 あらあら? ほんとうに おばかさぁん♪

地母神デメテル 28

僕を・・・守る・・・ため? 『人は何かを守るために、時としてとても大きな力を引き出す事が出来る・・・。 今のお前にはないのかい? でも、思い出してごらん? お前が強くなり始めたのは、 お姉ちゃんを守ろうと、誓った時からだろ?』 そう・・・かな、…

地母神デメテル 27

『お前はお姉ちゃんを守れなかった・・・。』 うん、守れなかった・・・。 『その時からお前は一人ぼっちだったのかい?』 ああ、そうか、その時から一人だったんだ。 『それで、お前はこれからどこへ行くつもりなんだい?』 ・・・わからない、姉ちゃんがい…

地母神デメテル 26

暗い・・・。 ここはどこだろう? 今って・・・何をしていたんだっけ? 家・・・家に帰った方がいいのかな? 早く帰らないと、また父さんや母さんに叱られる・・・。 姉ちゃんはかばってくれるかな・・・ あれ? でも・・・ 家ってどこにあるんだ? ここから…

地母神デメテル 25

勿論、それは他の誰かが突き刺したわけでもない。 だが、美香の死は、 タケルのカラダをかばったが為に起きたものと言っても過言ではない。 それは「まさしくオレが美香姉ぇを殺した・・・」 その思考にとらわれた瞬間・・・ タケルの理性はオーバーヒートを…

私メリーさん、人工バージョン

こんなところでどうでしょうか? 一応、鎌を入手して、ゲームの中にほおりこんできました。 ゲームの内容が内容だけに、殺傷行為はしてくれませんが、 あとは勝手に動きます。 結構カメラワークが難しいです。 好みのアングル、ポーズ、連続写真は苦労しそう…

地母神デメテル 24

それには黒衣のデメテルも意外だったようだ。 「ほぉ? 地上の別の地域にもポセイドンの伝説があるというのか?」 サルペドンが、詳しい説明でも行おうか、 そう考えるよりも先に、タケルは記憶の端緒を口からこぼし始めた・・・。 「確か・・・ 女神アマテ…

地母神デメテル 23

サルペドンは話を続ける。 「いや、一地方レベルでは、確かに婚姻関係があったとするらしい言い伝えもあるのだが、 メインの物語からは一切、その様子が窺えない。」 当然タケルは次の質問をする。 「じゃあ、二人の関係は?」 「・・・あまり、健全な仲とは…

地母神デメテル 22

タケルはきょとんと聞き直す。 「もう一人?」 「そう、すなわち大地を意味する名をかぶる者がもう一人おると言う事じゃ、 もうわかるであろう? それがそなた達の祖、大地を治める者『ポセイダーオン』じゃ!」 古い言葉故、どちらが正しいかわらわにもわか…

地母神デメテル 21

「さて・・・何から話そうかの? そうじゃな? まず100年以上前にこの地で起こった事件については知っておるのか?」 えーと、確か・・・ 誰から聞いたんだっけかな、デュオニュソスかヘルメスか、 オリオン神群の王ゼウスと、それに歯向かう一派の・・・。 …

黒衣のデメテル 20

「そなたは自分達の祖・・・ 『紺黒』の髪のポセイドンと、このデメテルの関わり合いを知っておるのか?」 どうやら本当に真面目な話題のようだ。 だが、タケルはスサに入って以来、 ほとんど戦闘の連続で、古来の不確かな伝説の事まで考える余裕などはなか…

地母神デメテル 19

デメテルはタケルを再び座らせると、 自らの白い腕をタケルの胸板にまた這わせ始めた・・・。 え・・・だからちょっと・・・。 「タケルよ・・・何故、そなた達がこの村に来たのか理由を知っているのか?」 いきなり唐突的な質問がデメテルから出される。 「…