Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

緒沢タケル 伝授10

そんな曰くありげなものがなんで、緒沢家に!? 「ちょっ・・・、待ってくれよ!? もしかして・・・スサってぇのは・・・オレが考えてる以上に・・・。」 「分る? 私たちが今まで受け継いできたものがいかに大きいものなのか・・・。 それにまだ驚くのは早…

緒沢タケル 伝授9

もちろん、その姿勢はタケルも同様が、 ・・・この空気・・・タケルは苦手だ・・・。 遠い昔を思い出すから・・・。 いっつもぶたれて、打たれて痛い思いをして家路に着く。 今や、多少の痛みにはへこたれないが、記憶だけはどうしょうもない。 さて、美香と…

緒沢タケル 伝授8

さて、タケルは中国拳法用の、麻が入った生成りの道着に着替え終わった。 下は黒のズボンで、靴は・・・それ用のがあるが、剣道場には履いて入れない。 裸足で道場に上がる。 昔やってたように、一礼して、中で待っていると、 すぐに白い袴に着替えた美香も…

緒沢タケル 伝授7

「じゃあ、美香ちゃん、とりあえず、荷物を・・・。」 「必要ないわ、このまま着替えて道場に行くから。 亮はタケルに着替え場所を案内してくれる?」 美香はかってしったるなんとやらか、 自分で更衣室へと向かった。 ・・・基本的に白鳥家に女性用更衣室な…

緒沢タケル 伝授6

最近、ようやく真剣に考え始めたタケルは、やっとそのネックレスの意味を知る。 「これは、スサ総代の証だからね・・・。 集会に行く時や、今日みたいな大事な日には必ず必要なのよ・・・。」 以前、タケルもそれに触った事はある・・・。 いぶし銀と言うか…

緒沢タケル 伝授5

一行は緒沢家を出発する。 ここでもタケルはそわそわしっぱなしだ。 これから何を見せられるんだろう・・・? 助手席には美香が座って、タケルは後ろの席だ。 まぁ、それはどうでもいい。 「あのー白鳥さん・・・?」後部座席からタケルが尋ねる。 「ん? な…

緒沢タケル 伝授4

美香がトイレに入っている間、男二人っきりでの内緒話が始まる。 「・・・いやぁ、ホント久しぶりだよなぁ、タケルも強そうになったし・・・。」 とは言いつつ、白鳥の口元は締りがない。 「白鳥さん、姉貴とは今も、しょっちゅう、会ってるんですか?」 「…

緒沢タケル 伝授3

下まで降りきったタケルは、思わず姉の顔を見る。 「何よ?」 ようやく、タケルも笑いがこみ上げてきた。 再び白鳥に向かって話しかける。 「まだ姉貴には勝てねぇっすか?」 「・・・無理! オレも後輩やら、お偉いさんの目があるところでやりたくないから…

貴方の後ろのメリーさん

えー、 ・・・まず、私の物語とは一切、関係ありません。 ただ、メリーさん関連のものにはなるべく言及したいと思いますので。 昨年、公開されたもののようで、 私もサンプルはプレイさせていただきました。 で、・・・どうも画像見てると、思いっきり、 1…

緒沢タケル 伝授2

「タケルー? 行けるー? 白鳥さん、迎えに来てくれたわよー?」 「あ・・・ああ、すぐ行くけど、何か用意するもんはぁ?」 「特にないわ、向こうの道場にお邪魔するから、その時用の服装ぐらいかしらねぇ?」 「いま、拳法着ぐらいしかないけど・・・。」 …

緒沢タケル 伝授1

日曜日になった。 ・・・あの事件は、その後、 新聞やテレビでニュースとしてとりあげられたが、普通の火災事故として扱われた。 薬品精製過程における管理ミス、及び機材の老朽化が原因だそうだ。 タケルは「ほっ」と肩の力を抜いたが、反面、そんなんでい…

緒沢タケル 秘密工場へ(最終話)

だが、動物達は出てこない・・・。 「日浦さん、・・・やっぱりあいつら・・・。」 「恐らく、煙にやられたんだろう、 あの・・・檻に入れられた人間達も一緒に・・・、 証拠は・・・全て炎の中ってことだな・・・。」 「撮った画像やデータは?」 「勿論あ…

緒沢タケル 秘密工場へ50

外人レスラ-の狂気のパンチが飛ぶ! だが、今度はタケルはかわそうとすらせず、真正面からその大きな手の平で受け止める! このレスラーが、タケルの真の恐ろしさに気づいたのは、 たった今、この瞬間・・・、 そして全てが後の祭りだった・・・。 「・・・…

緒沢タケル 秘密工場へ49

「タケル君!」 急かす日浦に、タケルは振り返り、急いで階段を駆け登る。 地下2階・・・そして地下1階! 下のフロアからは更なる爆発音が聞こえてくる、 地上まで、もう一息・・・! 全ての階段を昇りきり、 後はこの施設から脱出すれば! そして、廊下に…

緒沢タケル 秘密工場へ48

ガガァン!! ・・・シャッターは床まで降りきらなかった・・・。 だが、タケルも日浦も目を疑った・・・。 何故!? 床とシャッターの隙間に・・・、 このフロアーに閉じ込められてたライオンや猿が、 脇の廊下から駆け寄り、その身を差し入れていたのだ・…

緒沢タケル 秘密工場へ47

二人は急いで部屋を出る! その時、 大きな衝撃音と建物全体が揺らぐ。 エレベーターは上に昇ってしまっている・・・ダメだ、反応もしない! 「これは僕の仲間の爆破ではない! 早く出よう、何もかも吹き飛ばすつもりだ!!」 日浦が叫ぶ! タケルたちは非常…

緒沢タケル 秘密工場へ46

彼らはあくまでも、研究者、 少々、銃の扱いは習ってるようだが、しょせん素人なのだ。 「後は頼むよ、タケル君!」 「うっす!」 銃がなければ、怖くもなんともない。 タケルは目にも止まらぬ速さで白衣の者の持つ拳銃を蹴り飛ばした。 部屋の隅に拳銃が転…

緒沢タケル 秘密工場へ45

? 日浦は笑っていた・・・この状況で!? いったい、どんな脱出法が? その時、研究所内にけたたましいサイレンが鳴り響く。 どうやら、地上の警備員が目を覚ましたか、交代の人間がシステムを作動させたようだ。 いや、ことによると、今、拳銃を構えてる研…

緒沢タケル 秘密工場へ44

日浦は更に言う。 「これが本当にキミに教えたかった事さ。 この世界の真の姿・・・スサの血を引くキミがどんな反応をするかね? 安心したよ、キミは純粋に怒りの感情を見せてくれた・・・。」 「オレに・・・、オレに何をしろってんです・・・!?」 「早急…

緒沢タケル 秘密工場へ43

「すまない、ガラにもなく、興奮してしまったようだ、 勿論、キミを責めてるわけじゃない・・・。 いや、個人を責める事などできやしない。 これは・・・人間全体の罪なんだ・・・。」 「人間の・・・罪?」 「そうだ、誰も自分たちがやってることを悪だなん…

緒沢タケル 秘密工場へ42

別に日浦に文句を言ってもしょうがないのだが、 タケルは、この湧き上がる怒りをどうぶつけていいかわからない。 一方的に責められたカタチの日浦は、詰め寄るタケルを反論するかのように右手で払う。 「問題はそれだけじゃない・・・!」 「ああ!?」 「肝…

緒沢タケル 秘密工場へ41

タケルは振り向くのが怖かった。 後ろの直立するガラスケースに詰まっているのも人間だって言うのか? ゆっくり・・・タケルは怯えるかのようにゆっくり首を曲げた・・・。 にん ・・・げん? ガラスケースの中にいる物の口と思われるところから水泡が見える…

緒沢タケル 秘密工場へ40

この部屋も照明はついていないが・・・、 タケルも・・・日浦も、これまで見てきた部屋の異常さから、 この部屋についても、何らかの衝撃を受ける事になるだろうとは予想は出来ていた・・・。 だが・・・、これは・・・? 部屋のあちこちに光が浮かび上がっ…

緒沢タケル 秘密工場へ39

首を戻してタケルを見た日浦は、背筋が寒くなるほどの戦慄を覚えた。 髪も長めの無造作ヘアーで、この長身・・・、 まるで鬼人だ・・・。 暗がりでもあるせいか、その形相ははっきり見て取れるものでもない。 だが、その闇に光る二つの眼光は狩猟動物のそれ…

緒沢タケル 秘密工場へ38

完全にタケルにスイッチが入った! 彼は体勢を低く構え、膝の角度を柔軟に曲げ、 ・・・しかしながらその足は一歩も動かさずに、足首から膝、腰、そして両腕の捌きだけで、 全て敵の攻撃をかわしているのだ。 上半身は地面に対して完全に垂直のままだ・・・…

緒沢タケル 秘密工場へ37

それは奇妙な光景だった・・・。 日浦の腕を掴んだ大男の手首を、 ・・・さらにまた回復したタケルの腕が握りしめていたのである・・・! 「タッ・・・タケル君っ!?」 「てんめぇぇぇぇ・・・! ゲホッ、 よくも後ろからやってくれたよなぁぁぁ!?」 大男…

私メリーさん:B.G.Mリスト

ブログ内使用B.G.M(どこにあるかは内緒) ART OF NOISE :PETERGUNN(予定) BARBLA STREISAND & DONNA SUMMER :NO MORE TEARS CARLEEN ANDERSON :FORTUNES DRIVE CAMEO :WORD UP!(予定) DAVID BOWIE & MICK JAGGER :DANCING IN THE STREET GENESIS :(ゲ…

緒沢タケル 秘密工場へ36

うずくまる大男の顎先へ強烈な前蹴りっ! 頭が大きく跳ね上がり、大男の口から唾液の泡が飛ぶ! ・・・だが、あろうことか、ゆっくりとだが大男は首を戻し、口元から笑みを浮かべたのだ・・・! 効いていない? どれほど頑丈な首をしているのだ!? 勿論、痛…

緒沢タケル 秘密工場へ35

「フーアーユーッ!!」 タケルの首をねじ上げるこの腕の太さ、声の位置、 紛れもなく、タケルの巨体に並ぶ体格の持ち主だ。 しかも相手がプロなら、タケルはあっという間に落とされてしまうはずだ。 日浦のナイフ捌きは達人の域にいる。 だが、もつれあう二…

緒沢タケル 秘密工場へ34

二人は部屋を出る。 「日浦さん、・・・あいつら助けなくていいんですかね?」 「助ける? 檻から出せって事?」 「危なすぎ・・・ますかね?」 「今の所、僕ら二人じゃどうしょうもないだろう、 第一、檻から出したとして、彼らはどこに行くんだい? 人間の…