2008-01-01から1年間の記事一覧
もちろん優一も、エリナが自分以外の他の男性に対し、 こんなマネをする筈のない事も分かっている。 男によっては・・・いや、女もだろうが、このギリギリの状況を楽しむタイプの人間もいるだろう。 だが、優一はそんなまだるっこしいマネは気に入らない。 …
「あ、す、すいません! 優一様!! つ、つい・・・。」 そうだ、私ったらなんて失敗を・・・! つい浮かれて調子に乗って・・・! これじゃ従者失格・・・。 もう、エリナは顔を起こすこともできない。 下をうつむいて、可愛いおでこを優一に向けるだけだ。…
コンコン! 「優一さん、よろしいですか? リンゴいかがです? 剥きましたよぉ!」 シーン・・・。 反応はないが、そろそろエリナも慣れてきた。 何も言わないということは、入っても構わないということだ。 「失礼しまーす・・・。」 ゆっくりと扉を開ける…
母親は言う。 「そ、そう? でもね、エリナちゃんもかわいい女の子なんだから、 優一に気を許しちゃダメよ?」 エリナは優一の母親に悪い印象は持っていない。 むしろ、良くしてもらってることに感謝している。 だが、今の言葉をエリナは看過できない。 「お…
あー、 仕事明けで一眠りから覚めました。 この後お風呂入って・・・、 ご飯どうしよう・・・。 そろそろお店も休みに入る・・・。 おやつぐらいなら構わないが、 食事となると、一人でご飯を食うのも嫌だ。 年賀状書くとか言って、全然すすんでないし・・・…
夜・・・。 一つの屋根の下に若い男女が同居する・・・。 そんな危険なシチュエーションが心配されるのは山本依子に限ったことだけでもなく、 ほとんど全ての人間が同様の思いだろう。 普通なら警戒心バリバリで、女性の方がガードすべきなのだろうが、 肝心…
こんなに注目されてもったいつけるのも柄じゃない。 優一は軽く準備運動を行うと、 足場を確認して、あっという間にその堅く重い鉄球を空に向かって打ち放った!! 「・・・おっ!?」 「おおおおっ!?」 「お・お・お・お・おお!?」 ドッザッァン!! 「…
一方、朝田の動きは完全に硬直していた・・・。 当たり前だ、あのひ弱に見えたチビが、いきなり校内新記録を立ててしまったのだ。 それも、今まで他の種目では完全に普通の数字しか出ていなかったのに・・・。 そして加藤は、ぼうっと突っ立っているエリナの…
そのまさかだ、 斐山優一は三段跳びの計測の準備をしていたのである。 他の生徒は誰も、彼を気にも留めていない。 これまで彼は平均的な数字しか出していないし、 クラスの中でも、この前の朝田とのやり取り以外、 これまで優一は目立つ言動を一切とってない…
老人乙女第一弾!! 第一ドール 「風前灯」ほぼ完成っ!! 風前灯「…やっぱりそうなの 私のことずっとそう思っていたんでしょう 自分より老いたかわいそうなドールだと 」 汁苦 「それは…」 風前灯「優しい言葉をかけたのも 手を差し伸べてくれたことも私を…
加藤は自分でも何をしているのかわからなくなっていた。 斐山優一ならこの状況を何とかしてくれる・・・? そんな明確な根拠はどこにもない。 ただなんとなく、彼ならやってくれる・・・その方法を知っていそうな気がする・・・。 たったそれだけで、ここま…
「ひ・・・斐山君!」 「ん? 何だ、・・・何の用だ?」 相変わらず、ぶっきらぼうと言うよりも、さぞ迷惑だぞとでも言わんばかりのこの態度。 大抵の状況なら、ここですぐに逃げ帰りたくなってしまうだろう。 だが、今はそんな事は言ってはいられない。 「…
「うっしっしっしっ! これで決まりだぁっ!!」 朝田歓喜! 当のエリナは静かに突っ立ったままだが、その胸中たるやただ事ではない。 別に一日ぐらい、あの男とつきあわされる事など、どうとも思ってないが、 何よりも目的を遂げられなかった悔しさが彼女の…
どわぁぁあああああっ!! 朝田の記録は軽々と破られた、・・・それも女子のエリナに・・・。 当然朝田は茫然自失・・・、 加藤とヨリは手を握り合って飛び跳ねている。 「「きゃーきゃーきゃー! エリナちゃんかっこいいぃぃ~っ!!」」 何しろ二人は以前…
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うわああああああ!! 時間がないよう!! で・・・でもいい子にしてた人にはクリスマスプレゼントを・・・、 あると思うとんのかぁ、そんな調子のいい話ぃ!! で、でもせめてみなさまには魂の安らぎを祈って・・・。 前のメリーさんの画像を多少修正しつつ…
「・・・平気ですよ、あの人には一位は取らせません!! 言うに事欠いて・・・あの時、優一さんをチビとか男女とかっ! 許せない・・・ 絶対にあの鼻っ柱を折ってやるんです!!」 「え・・・エリナちゃん、瞳が燃えているっ・・・!?」 「朝田走り高跳び!…
朝田はノリに乗る。 「うん! そう、それ!! どう? オレなら君を退屈させないぜ!? あんなガキみてーなチビと一緒にいたって楽しくねーだろ!?」 ここで更に加藤恵子の怒りバロメーター15ポイントアップ、 でも今はそれどころじゃない。 反応した加藤…
まだ若いのに・・・とはよくあるフレーズですが、 本日あのAV女優からタレントに転身して、 一躍脚光を浴びていた飯島愛さんの訃報が流れました。 36歳・・・だったんだ。 まぁ体調を崩しているというのは、前からニュースにはなってましたが、 ついに帰…
・・・先日のいざこざから、 エリナはこの朝田と言う少年に対し、必要以上に警戒している。 「私の方は、あなたに特段、用はないのですけれど・・・。」 「つれないよ~、オレは君の事をよく知りたいんだよ~、 君だって日本の事を勉強するために来てるんだ…
今日は! 新学期初めの待ちに待った体力測定!! 体育の時間を二時間使って、 二クラス男女合同で各種目の体力測定及び校内検診を行う日である。 斐山優一達の学年は、 白いラインの入ったエンジ色のジャージに、インナーはありふれた白い体操着である。 二…
明日の朝まで訪問・コメント・レスが一切できません!! なお、引き続き、 高校生の身体計測データ募集します。 親切な方はゲスブか、水銀燈イラストページにお願いします! 特に走り高跳び・三段跳び・砲丸投げなど・・・。 (クラス内・学校内トップデータ…
「あ、あのさ、 思ったんだけど、エリナちゃんと斐山君て・・・何か似てない? 髪の毛や目の色だけじゃなくて、なんか、二人並ぶと・・・!」 ギクリっ!! 実はエリナにとって一番、困る質問がこれだった。 どう答えればいいのかわからない。 「あっ、ああ…
ヨリは一人盛り上がっている。 「うんそうそう!! わぁぁ、エリナちゃん、話わかりすぎ!! 外人さんだってこと忘れちゃうよっ!! ・・・で、それでそれで!?」 ヨリ、瞳をキラキラさすなっ! エリナは足を止めて自問自答する・・・。 自分だって、心の中…
ラクガキです、すいません。 右下にこないだの金糸雀のラフがあります。 そうです、ほぼ同時に描いてました。 欲を言えば、全員集まったところを描こうかな、と思ってたのですが、 うまくバランス取る自信がなかったので、その辺でやめました。 ・・・で、ま…
エリナは足を止める。 「・・・いい人か悪い人か・・・は私にはまだわかりません。 でも、皆さんはまだ、優一さんの事をよく知らないだけなのではないでしょうか? きっと優一さんも、自分の本当の姿を他人に見せたくなかったのかもしれません。 もし、あの…
山本依子が突っ込む前に、エリナは誇らしそうに微笑んで見せる。 「今さっきだって、まだ友達のいない私に、皆さんを紹介してくれたじゃないですか。」 それに関しては、3人とも反論できなかった・・・。 誰も斐山優一の行動を理解できない。 いや、加藤恵子…
ついに山本依子の追及の手が核心に・・・。 「ね、ね? エリナちゃん、あの斐山優一と一緒に住んでるんでしょ!? そ、その、今まで何か・・・あった?」 こ・・・これは!! 鮎川クンも加藤恵子も聞き逃すことなどできはしない! だが、当のエリナはきょと…
エリナは元々社交的かつ快活な女性らしく、 加藤恵子達とすぐに打ち解けた。 外国人でありながら、これほどまでに日本語を操れるのだ。 誰だって、エリナと仲良くなりたがるだろう。 それに聞きだしたいことがたっぷりとあるのだ・・・。 帰り道途中、まずは…
鮎川も山本依子も目をパチクリさせている。いったい、あの斐山とどんな関係を!? 「あ、あたしに頼みごと!? ひっ、斐山君が!?」 「そう、大げさに構えるなよ、 大したことじゃないんだ。」 「あ、・・・う、うん、ま、あたしに出来ること、なら・・・。…