Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Lady メリーと異教の騎士 50

子供の頃から知ってる同僚など、別に今更、口説くつもりはさらさらないが、 親しい女性への礼儀と言うか習慣で、ハロルドは長いまつ毛でウィンクしてみせる。 滅多に連絡しているわけでもないが、 アーリアにしても、そういうハロルドの行動パターンについて…

Lady メリーと異教の騎士 49

ハロルドにしても、自らはそんなオカルティックな世界に足を踏み入れたくはない。 だが、すでに現在、 動き回る人形やら、100年以上前の亡霊やら、超現実的な現象を目の当たりにしているだけに、 そういった「信じ難い話」も理解せねばならないのだろう。…

PETER GABRIEL 新譜 BIG BLUE BALL

★ ピーター・ガブリエル来たー!! ========================================== 制作15年!ピーター・ガブリエルによるプロジェクト作『Big Blue Ball』がついに発売 6月23日16時10分配信 CDジャーナル ピーター…

Lady メリーと異教の騎士 48

『ハロルド、とりあえず、あなたに騎士団から特に要請がないのなら、 こちらとしては、それで特に気にすることはないわ。 今までどおりにしていてもらって構わない。 ・・・もっとも、いつでも動ける準備をしておいてね?』 「・・・何か・・・あるのか?」 …

Lady メリーと異教の騎士 47

アーリアは首を振った。 『騎士団のオデュッセウス部隊が敗れたわ。 あなた知ってる? 日本に存在している秘密結社「スサ」を・・・。』 「スサ!? ・・・スサ、スサスサスサ・・・。 ああ! なんか若いねーちゃんが纏め上げてる組織だったよな!?」 『そ…

Lady メリーと異教の騎士 46

機械的な対応に見えたモニタの女性は、ここで初めて笑みを浮かべた。 『ふふ、そんな泣きそうな顔しないでよ? ただ、あなたのところに騎士団からの連絡はあったかどうか、聞くように言われたわ。』 そこでハロルドの口が止まる。 ・・・無理もない、昨日の…

Lady メリーと異教の騎士 45

一方その時刻、ハロルドは自分のアパートメントに戻ってビールをかっくらっていた。 テレビをつけてみる。 海外のニュースには、比較的他人事のアメリカでも、 今度の一連の国際テロの続報は、さすがにバンバン流れてくる。 どこどこの軍事施設が破壊された…

バイオハザード4 クリア!

えー、すいません、皆様。 カキコミ&ご訪問いただいても、 何もご挨拶できませんで・・・。 よーやく!! バイオハザード4 クリアしました!! 先週買ってから、 難易度ノーマル クリア×3回 ・・・二回目に所持してる武器の成長度をMAX! ・・・三回目に…

Lady メリーと異教の騎士 44

そして時刻は夜になった。 メリーが侵入したスーパーマーケットも、閉店を迎え、 残業するワーカーたちも全て引き上げた。 もちろん、メリーもずっとトイレに篭っていたわけではない。 人目に気づかれないように、移動を繰り返し、 いつの間にやら衣料品売り…

Lady メリーと異教の騎士 43

ところが、このトイレのまさしく隣の個室では、 一人の中年男性が用を足している所だった・・・! 自分が奮戦している間に、隣の個室から若い男女のヒソヒソ声が聞こえていたので、 自分の作業を中断し、壁に聞き耳をたてていた。 出て行った・・・? いや、…

Lady メリーと異教の騎士 42

まさか・・・。 ハロルドは「ぐわぁっ」と心臓がとまりそうになった。 抱えた包みから、メリーのシルバーブロンドの美しい房が垂れ下がっているうっ! もうハロルドはまつ毛を瞬かせ、やぶれかぶれでカーテンの包みをずらせるしかない。 メリーの冷たい形相…

Lady メリーと異教の騎士 41

そして・・・ハロルドのコルベットは州境を越え、 マサチューセツのフォールリバーに辿りついていた。 車をスーパーマーケットの道路わきに止め、ハンドルにもたれて辺りを窺う。 さて・・・。 計画では、 あとはメリーが勝手に動くとの事なのだが、まだ陽は…

Lady メリーと異教の騎士 40

ハロルドは満足したようだ、 「あー、ありがとう、君たち、 かなり参考になったよ、 邪魔して悪かった、帰って弟に伝えるよ。」 問題なさそうだな、とりあえず、学校は・・・。 ハロルドはバス停から、自分の車に戻る時、 コートの内ポケットの携帯がまた鳴…

バイオハザード4

なんで、今頃バイオ4なんだ? とは言わないで下さいね。 3年位前かな、 バイオ4が発売されるって聞いた時に、 期待してたんですけど、発売をよく聞いたらプレイステーションではなく、 DS(だったかな?)と聞いて以来、 ずっと諦めてたままだったのです…

Lady メリーと異教の騎士 39

学生達はハロルドの顔を見て、笑い顔をこらえられないらしい、 二人ほどの女の子がクスクス笑い始めた。 ・・・やべ・・・「弟」ってのはムリあったか・・・、 若くは見えると思ったんだがな? 少し間があってから、苦笑いを浮かべた最初の男の子が口を開い…

Lady メリーと異教の騎士38

太陽は既に、空の真ん中から西へと傾きかけていた・・・。 風は時折吹いてくるが、強風という程の物でもない。 目的のハイスクールはすぐにわかった。 長い金網と、その奥に広大なグラウンドが見える。 フットボール場だろう・・・。 脇に見えるレンガ色の建…

Lady メリーと異教の騎士 37

ハロルドは笑いがこみ上げてきた。 きっと、この女性の家庭は微笑ましい家庭だったのだろう・・・。 できるなら、もう一度、その幸せな家庭を取り戻してやりたいが・・・。 「オレはわかんねーが、 ・・・家族ってのはいいもんなんだろうな?」 『家族? あ…

Lady メリーと異教の騎士36

「・・・・・・。」 今度はハロルドが言葉に詰まった・・・。 本当にこの人形・・・、 感情をなくしているのか・・・? 普通の人間の女とどう違うってんだ? すでにハロルドには、今度の厄介ごとに対して本気になっていた。 また、ハロルドは別に取り立てて…

Lady メリーと異教の騎士35

ハロルドは半べそかきながら、 無理矢理、ハンバーガーとポテトを胃の中に流し込んでいた。 『そんなに大事な帽子なの?』 食料を買ってる最中、一度電話は中断されたが、 折角、話し相手がいるのに侘しいと、ハロルドの要望で通話が再開された。 人間のまま…

語られない物語その・・・3桁めぐらいの12

「違う。考えてみろ、 『ヤツ』を殺すチャンス? そんなものはいつでもあっただろう? もう、お前も私の真意に気づき始めているだろう? 全ては、『ヤツ』を甦らせるためだ・・・、 紋章? 天叢雲剣? それらは、ヤツの能力を発現させるきっかけにあるような…

語られない物語その・・・3桁めぐらいの11

ルードヴィッヒは自問するかのように答えを返す・・・。 「天叢雲剣と、それを振るうための『紋章』は、 『ヤツ』にとって最愛の肉親・美香の形見だ・・・。 例え一時でも、それを『ヤツ』が手放すだろうか?」 「ではルードヴィッヒ様は、『ヤツ』とヒミコ…

語られない物語その・・・3桁めぐらいの10

「・・・ということなのですが・・・ルードヴィッヒ様。」 地下王国シャンバラの暗い宮殿・・・。 華やかな装飾が壁や天井に彩られているが、 照明が薄暗いために、その全貌は肉眼では捉えにくい・・・。 今、ネロの眼前には、黒十字団・・・いや、 黒十字軍…

語られない物語その・・・3桁めぐらいの9

ネロは受け取った資料とモニターを見比べる。 いくつか画面を操作している内に・・・ 「こ、・・・この鎧は・・・まさかこれは『ルドラの鎧』か!? 現代科学では解析できない金属によって作られたという・・・。 おい! 戦闘では銃弾は?」 「え・・・えと…

ゲストブック 9

いらっしゃいませ! ここはゲストブックです! 何でもかんでもお気軽に書き込みください。 宣伝コピペはアウトです。 The Famous Charisma Label これはアリスに出てくるマッドハッター? B.G.Mは続けてGenesis Harold the Barrel

語られない物語その・・・3桁めぐらいの8

ここはヒマラヤ山脈の麓、地下王国シャンバラ・・・。 だが、いまやその住人は姿を消し、 ルードヴィッヒ率いる黒十字軍がその広大な都市を占拠していた。 そして、施設中央付近にあるその管制室・・・。 「ネロ様!」 白いシャツに袖を通したネロは、部下の…

語られない物語その・・・3桁めぐらいの7

あざみはもう一度、名残惜しそうに男にしがみついた。 「うふふ、だいじょうぶ、 私のは遺伝的なものだから、うつりはしないわ? あなたと子供でも作って、・・・その子供が、というなら、分らないけど・・・。」 「そ、そうか・・・、ならいい、さっさと行…

語られない物語その・・・3桁めぐらいの6

「はぁい、・・・でもお願いがあるの?」 「なんだ?」 「あなたの腕でいいわ、一噛みさせて?」 と言うが早いか、あざみは男の鎧から露出している二の腕にかぷりついた。 まだ牙は立ててない。 男も「あっ! てめぇ、こんにゃろ!」と思ったが、口には出さ…

語られない物語その・・・3桁めぐらいの5

「悪いが・・・オレにはやることがある。」 あざみは不満そうに男をにらむ。 「私って魅力ない?」 「・・・違う! オレはこの闘いを終わらせに来てるんだ・・・、お前の目的は違うだろ!?」 「終わらせに・・・ですって? もう、この世界は崩れ始めたわ? …

語られない物語その・・・3桁めぐらいの4

「見逃してくれ? ・・・そうやってお前はターゲットを見逃してやったことがあるのか・・・?」 「あら、ひどぉい・・・、これでも獲物は選んできたつもりよ? 子供には手を出さないし、あなたの言うとおり、一人でこの戦乱を生き抜くのは大変なの。 寂しい…

語られない物語その・・・3桁めぐらいの3

あざみは自分の目を疑った・・・! いや、目の錯覚だったのだろうか? 振り返った男の瞳が、 黄金色(きんいろ)に輝いていたからだ・・・。 いや、・・・そんなことはない・・・普通の黒い瞳だ・・・。 何故、そんな風に見えたのか? あざみは動揺を隠しな…