間違いなく自分を呼びとめる男の声だ。 仰天して周りを見上げるが、誰の姿も見えない。 警戒したまま、もう一度逃げ出そうかと思った時、 背中に何かがつきつけられた！ ツナヒロの全身から汗が噴出する・・・。 「だ・・・だれだ！？ 物盗りか！？」 背中か…

実彦は目を潤ませながら寄ってきた。 「おお！ ツナヒロ殿！ なにとぞ！ なにとぞこの国を助けて下さいませ！！」 ・・・とは言ったものの、どうしよう・・・。 銃や大砲などといった武器の知識ぐらいはある。 この国の鍛冶屋にそれを教え込めば、それこそ戦…

実彦は遠くを見つめる。 「・・・相性の問題かもしれませんがねぇ、 我が軍は市街戦や集団戦では無敵ですよ。 しかし、イヅヌとの戦闘の主戦場は草原や岩場です。 何しろ、イヅヌは大陸一の機動力と騎馬軍団を備えてます。 さらに言うと、あちらには軍神と言…

「ツナヒロ様、おはようございます。」 「ああ、三条様、おはようございます、今日はいい天気ですね。」 「そうですな、こんな日は表に出られるのが良いでしょうな、 それで・・・、そうそう、天気が良いから・・・というわけではないのですが、 兵士たちの…

これ以上、口を開く必要はなかった。 そのまま、自然な形で今夜も互いを求め合う。 酒の影響もあったか、終わると、ツナヒロはすぐに眠りにつこうとした。 目をつぶったツナヒロの顔にユェリンはキスをしてそっとつぶやく・・・。 「ツナヒロ様・・・。」 「…

「施設？ 何の？」 次の返答には時間がかかった。 彼女には答えにくい問題なのか・・・。 「わ・・・私にも詳しい事は。 ただ、あの屋敷の管轄は、この国で、最も権力を持つ方の一人が行っているとか・・・。 私のような身分の者では、口にすることさえでき…

何度も後ろを振り返るが、追われている気配はない。 どうしよう？ 直接、自分を見られてはいないはずだが、 さっきの門番とのやり取りが知れたら、すぐに自分の行動だとわかってしまうだろう。 自分はそんな軽率なマネをしてしまったのだろうか？ いや・・・…

どう見ても冗談で済みそうはない。 ツナヒロは思わず後ずさりながらＵターンした・・・。 こらシャレで済まん・・・！ ほぼ駆け足に近い形でその場から離れると、 衛兵はこちらに注意を向けたままだが、彼らはその位置を動いてはいない。 これはまずったかな…

慌てるツナヒロ。 「あーっ、っとおーと、オレ、実彦様にお世話になってるツナヒロってもんだよ、知らない？ 今夜も、太政官のところで宴会が終わったばかりさぁ、 でさ、家がこっちなんだけど、たまたまこの立派なお屋敷を見つけてさ、 ・・・ええっと、こ…

http://www.youtube.com/v/KkNaBpBl-KQ&autoplay=1 「かしらっ、かしらっ、ご存知かしらぁっ！」 簡単に描けるローゼンメイデン金糸雀。 前方でブンブン飛んでるのは人工精霊ピチカート。 下書き・撮影はのぞいて、 主線・色づけで二時間っといったところで…

勿論、酔っぱらってる今では、そんな深刻な事を考えているわけではない。 それに小便ももよおしてきた。 家までダッシュすれば、間に合いそうだが、 この辺りって・・・。 そういえば、この国では立ち小便は犯罪となるのだろうか？ 法律も覚えた方がいいよな…

「うぃ～、 うーたーげーおーいしーかーのーやーまー♪」 こんな歌は古今東西どこにもない。 宴会続きで酔っぱらってるツナヒロが、千鳥足で適当な歌をくちずさんでるだけである。 絶対にマネはしないで欲しい。 九鬼帝国の帝である九鬼実彦には、 宮廷のあち…

ぱんぱかぱーん！！ つ・・・ついに！ 内定頂きました！！ 昨日面接したところです。 ・・・ってはぇぇぇよ！ 早くても２、３日以降って言ったじゃねーか。 どんな早さだよ・・・。 てか、身元確認がうるさいらしく、 今まで私が在職してた会社に連絡をとる…

「はぁはぁ、ようやく、つかめてきたぞ・・・。」 「ご理解いただけましたかな？ つまり、あのような身分の者で愉しむことは問題ありませんが、 のめりこみすぎても、情を移してしまうのも好ましくはないということです。」 ツナヒロは一度考え込む・・・。 …

「どうでしたかな？ 昨夜の者は。 私も、ツナヒロ様のお目は高いなと、感心していたのでございますが。」 「えっ、いや、あのっ？ や、やっぱり、この国ではありきたりなことだったんだ。」 三条は人差し指を曲げて首を振る。 「チッチッチ、ありきたりでは…

一応、やってます、就職活動。 今日は合同面接でした。 ・・・いろんな人がおるのう・・・。 ４０分会社説明を受け、 その後、各５分ほどの個人面談。 今回も「偉そうに面接です。」 担当の人にちょいと質問して、相手が言い淀んでると、 先回りして予想回答…

ツナヒロは勿論、酔っぱらってる。 ・・・いや、冷静な判断ができたところで、この誘惑に耐えられたのかどうかは疑問だ。 それに・・・ここまで言われちゃったら・・・。 「と・・・とりあえず、じゃぁ中入る？」 「はい！ ありがとうございます！！」 ユェ…

ツナヒロは堕ちかける理性を必死に働かす！ あの時の実彦の表情や、踊りの段取り・・・お酌の時、自分に注ぐ女性を選ばせたこと・・・、 全て決められたことなのだろう。 ということは、これはこの娘の意志でなく、命令でここにきているわけだ。 もし、ツナ…

そんな表現方法が残っているのか！！ 突っ込みたいのは置いといて、ツナヒロはそろそろ気も大きくなってきたのか、 「じゃ・・・あの・・・背の高いの・・・。」とだけのたまった。 するとしばらくして、身長１７０くらいありそうな、ボリューミィな女性が現…

九鬼実彦の言葉を待つまでもなく、 ツナヒロには他の選択肢など与えられていない。 この国が自分の居場所を用意してくれると言うなら、 それに甘えることしかできなかったのだ。 ツナヒロはこの国で、客分としてだが、帝の相談役のような地位を与えられた。 …

部屋が寒い！ 外も寒い！！ しょーがないから、ネットめぐり！ また見つけてきました！！ ろーぜんめいでんパロディ作品！ これは怖いぞ！！ エロいのもあるけど・・・一応、怖い話がこのブログの本道なので・・・。 ↓ 画像見るとエッチ臭いけど気にしないで…

ツナヒロはピクリと反応する。 ・・・そういえば・・・。 「・・・実彦様・・・待って下さい。 私は・・・その話を知ってます。 いえ、実際、その宇宙空間では・・・その現象は起こりうるかも・・・しれないんです。」 ツナヒロは自分で口を動かしながら、そ…

「うわーっはっはーっ！！ やあやあよーこそー！！ この首万里へぇ～！！」 小太り中年オヤジは両手をひろげ、満面の笑みを浮かべてやってきた。 栄養状態は良いらしく、ほっぺたの肉もたるみがちだ。 ツナヒロは緊張気味にこれまでの感謝を込めて頭を下げた…

「そこ」は宮城（きゅうじょう）の奥に位置する帝専用の休憩室だという。 部屋と言っても、半分はバルコニー形式で、 城の中の美しい庭園が見下ろせる。 部屋の内観は、城の外見同様、朱色の柱に竜の意匠が彫りこまれ、 アジアンテイストの椅子とテーブルが…

当たり前かもしれないが、首府にやってきたツナヒロは面食らうばかりだ。 ・・・あれから数日車上の旅を続け、 湿地帯や広大な林を抜けた後に広がったのは、 たくさんの街・・・牧場や畑・・・。 天変地異が起きて４００年経ったと言われるこの世界でも、 人…

[ローゼンメイデン 雪華綺晶 お絵描き挑戦] すいません、 全然進んでいません。 ・・・もう落ち込みまくってます。 アニメ絵を目指すのか、 原作に近づけたいのか、自分でもどうしたらいいのかわかりません。 顔のパーツも、一回間違って消してしまいました…

またまた見つけてきました。 ミニアニメ「雪華綺晶キッチン」 ネタばれ的なものがありますが、 このネタの連載も、終わってかなり経っているのでいいでしょう。 ちなみに http://homepage3.nifty.com/afuro/flash/mini.html からの拾いものです。 お持ち帰り…

翌朝、セルジオ神父にも別れの挨拶をする。 この人には感謝しきれぬほどの世話になった。 がっちりと握手した神父は、別れ際にもツナヒロのことを気遣ってくれた。 「・・・ドナルドさん達のお墓、こちらでお守りいたします、 いつでもまた、こちらにお立ち…

小さな村だ、 事の次第はすぐに村中に知れわたる。 この後の、三条との会談の内容は、ツナヒロの今後の処遇についてだった。 結論から言えば、ツナヒロをすぐにでも首府に迎え入れ、歓待したいとのことである。 ・・・まぁ、こんな小さな漁村にいても役に立…

今日からふっかーつ！！ ・・・まぁ、いきなり元のペースでやって、また足をダメにするわけにもいかないので、 今日は過去のメニューの半分・・・およそ２．５ｋｍ！ 足にダメージはない！ ・・・おおおお、痛くないぞ！！ 所定のコース一往復では汗すらかき…