Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

最終話 決着

「戦いは終局した!! これ以上の戦闘は無意味である!! 双方直ちに矛を収めよ!! 今後の両軍の方針は双方の代表者同士で交渉する! ・・・先ほどの地震はお前たちの言う神の意志だ! それに逆らうことは何人たりとも許されはしない!! 繰り返す! これで…

唸りをあげる大地

戦闘を行おうとする全ての者・・・ いや、付近一帯にいる人間全員が意識を「それ」に向けられた! 身動きできる者など一人もいない、 騎士団も、スサも・・・! グラッ ゴゴゴゴゴゴゴ ドズン! ドドドドド・・・! 大地が揺れる!! アヴァロン城周辺・・・…

大地に立つサルペドン

だが・・・最初にぐらついたのは・・・ いや、先に地面に倒れたのはアーサー。 もはや意識もなく、カラダを痙攣させるだけ・・・。 そしてほぼ前後してタケルのカラダもアヴァロン城の固い石畳に沈み込んだ。 二人とも意識を失っているのは誰の目にも明らか…

立ちつくす二人

アーサーが身の危険を察知した時には、もう遅い、 既にタケルは天叢雲剣を・・・ さらなる電流の迸りがアーサーのカラダを麻痺させる! 反撃も逃走も・・・エクスカリバーの発動すらままならない!! 「・・・天叢雲ぉぉぉぉっ! 叫べ いかづちっ!!」 その…

天叢雲剣、再び!

「うぉおぉぉぉっ!!」 両腕を振り上げ、アーサーは一気にタケルに斬りかかる!! タケルは反応するので精一杯だ! 互いの剣が激しくぶつかり合う! だが、片手のタケルではもちろん、そのパワーに抗える訳もない! 「先ほどの戦いの時とは逆だな! 終わり…

最後の意地

アーサーはしばらく息を呑んでいた・・・。 先ほどアーサーがタケルに吐いた言葉に嘘はない。 だが、一つだけ言っていない事があった。 「・・・そうか、 なら、戦う以上、手加減はしない・・・。 実はな、オレは正直、お前を舐めていた部分もあった。 家督…

互いが背負うもの、互いを支えるもの

まだ若き青年の言葉と言えど、 アーサーの主張は、騎士団・スサ、ともに戦いに疲れた兵士たちの心を打った・・・。 騎士団に屈してはならないと考えるサルペドンすら、 その問いにタケルが降伏したとしても無理はない、とまで覚悟させるに至った。 そしてタ…

アーサーの問いかけ

勝負が決したと思い込んだのか、アーサーはいきなり多弁になった。 いや、誰が見ても明らかだろう、 左腕を落とされて戦いを続行などできるわけもない。 勿論、タケル自身も戦意を喪失してしまっている。 かといって、アーサーの問いかけに返す余裕すらなく…

アーサーの姉 ウェールズの魔女

アーサーは握っている剣を下し、視線をタケルから外した・・・。 独り言でも始まったかのようだ・・・。 「ハァ、ハァ・・・痛ぇ・・・っ、 血が出ていない・・・、 姉さんの言ってた通りか・・・、 だが・・・痛みはハンパねぇ・・・! ちくしょう・・・! …

左腕 切断・・・

「ぐぉぉっ!」 そしてアーサーの声・・・! 距離はすぐそこ・・・間違いない!! すぐにタケルは声の方向を向きなおり、この後の判断を・・・! 「どうだ、アーサー!! まだやるのか!?」 ・・・タケルの感覚は間違っていない・・・ 確かに彼の天叢雲剣は…

クマ日記&お人形日記

私は見てしまった!! クマが調教師のおっさんにケリを入れられてるところを!! カラダは小さめなクマでしたが、 何か体調が悪かったのか、ぐずっていたのか、 クマはなかなか移動したくないらしく、部屋の片隅にうずくまってたのですが、 業を煮やしたおっ…

勝敗の行方

ガギィンッ!! 耳を覆いたくなるような不快な衝突音の後、二人の力比べが始まる! 先のランスロット戦のように、どちらかの剣が折れるなどということはないだろう! 両者の剣は、共に伝説に生き続ける幻の神具なのだから。 「ぬぉぉぉぉっ!?」 どんどんアー…

最後の反撃!

今度は短い距離からだ! その光の強さは先ほどでもないが、 代わりに剣撃の度に光をまとわせながら攻撃してくる。 連発が可能なのか!? もう、タケルの視力は殆どなくなっている。 あっという間にタケルのカラダは血みどろだ。 「はぁ、はぁ、やべ・・・ぇ …

追い込まれるタケル

「無駄話は終わりだ・・・!」 フワァァァッ・・・ 柔らかな音と薄い膜のような光が、聖剣エクスカリバーを取り囲む。 その美しさは見る者の魂を惹きつけてしまう・・・ ほんの一瞬、タケルがそれに心を奪われると、 その隙を見逃さずアーサーはエクスカリバー…

アーサーとタケルの差

アーサーは剣の剣先をタケルに向ける・・・。 「そうだ・・・! もっともお前はまだその剣を使いこなしていないな・・・。 オレは違う! 神への厚い信仰! 目的を遂行させるための意志!! それがこの剣の力を引き出している! ・・・お前にはまだ戦いに迷い…

伝説の剣

この現状を正しく認識できるものなど、皆無に近い。 それは固唾を飲んで見守っていたスサの首脳部も一緒だ。 「・・・こ、これはどういうことだ!?」 厚いサングラスをかけているおかげで、目のダメージがあまりないサルペドンは、 隣で一時的に視力を奪わ…

聖剣エクスカリバー

場の雰囲気が変わった・・・、 いや、これは空気が変わったというのだろうか? 緒沢タケルは敏感に感じ取る・・・。 何かがおかしい・・・! 一方アーサーは、その右手の剣を自らの正面にかざすや否や、そのまま横に傾け、 度々の剣の激突により、ボロボロに…

アーサーの余裕

味方のはずのガラハッドも同様だ。 どう見たってアーサーより、タケルの方が上だ。 我らの新しい指導者は、自分と敵の技量の差もわからないのか!? 「不安か、ガラハッド・・・。」 ガラハッドに胸の傷を応急処置されるも、 ランスロットの視界には、周り全…

アーサーの異常な戦い方

アーサーはそう言って、 どういうわけか、「鞘をはめたまま」その剣の柄を両手で握り締めた。 両手剣か!? 確かにそれなら防御性能及びパワーは増加する。 だが、スピードと攻撃範囲に限りができる。 いや、ルドラの鎧に覆われたタケルを攻撃するにはこの方…

激突! アーサー対緒沢タケル

そして場面の展開を理解するので精一杯なタケルだが、 要はこのアーサーという男に、負けを認めさせなければ戦闘は終結しない、 ということだけは理解できた。 この男がどんな腕を持っているのかわからないが、 今まで戦ってきた男たちより強いとも思えなか…

アーサー

堅い石畳の上を、一人の男がタケル達の元に歩み寄ってくる・・・。 亜麻色の髪、シルクのゆったりとしたシャツ、革のベスト・・・、 服装はランスロットのそれと近いが、ベストは胸元の狭いダブルのタイプだ。 スカーフもランスロットのようにシャツの前に垂…

ラストバトル・・・!

「・・・まだ喋れるか、ランスロット・・!」 これで終わる・・・。 やっと殺し合いから抜け出せる! 美香姉ぇ・・・、オレ・・・美香姉ぇの望みを果たしたぞ!! タケルの表情は、長い緊張の戦いで固いままだが、その心は歓喜に満ち溢れていた・・・。 自分…

ランスロット戦決着!

二人の真正面でそれぞれの剣が激突! しまった! と思った時には既に遅い!! 一瞬の均衡状態に入ったかと思われた次の瞬間、 ランスロットの紅の剣が パキィンッ!! と美しい音を立ててどこかへとはじけ飛ぶ・・・。 勝負は決していた・・・。 タケルは、…

カラダの異変 脇腹にしこりが・・・

実は去年の暮れからなのですが、 お風呂でカラダを洗っていると、 左の脇腹に変な感触が・・・。 直径7mm程度の塊があるではないですか!? なにこれ!? 右のわき腹にはない・・・。 腫瘍? 肉腫? まさかガン細胞!? 悪い考えは続くものです。 幸い、痛…

緒沢タケルと湖の騎士ランスロット3

ランスロットは一度、逃げるように距離を取る。 周りの誰もが「息を整えるため」、または「次の攻撃の準備」と考えた。 実際、それらは間違ってはいない。 タケルにしても、実のところ息も絶え絶えだ。 引いたランスロットに追撃をかけるのも一つの選択とし…

緒沢タケルと湖の騎士ランスロット2

二人の争いは熾烈を極めた・・・! もはや二時間以上打ち合い続けている。 そのうち、ランスロットにも懸念が生じてきた。 タケルは戦いのうちに成長を遂げる・・・。 このままでは自分が不利ではないだろうか? いや、それよりも当面、気にしなくてはいけな…

緒沢タケルと湖の騎士ランスロット

古城アヴァロンの中門エントランスに降り立ったタケルと、待ち構えていたランスロット! 両雄、再び相まみえる。 彼らのカラダが交差すると、次第に両軍の戦闘は鎮まり、互いの戦士の戦いぶりに目を奪われる。 見える・・・! 相次ぐ豪傑との戦闘を繰り返し…

語られない物語 決戦、騎士団!

そしてついに、最終決戦の時がやってきた・・・! 最後の守りを固めるヘラクレス部隊の抵抗は凄まじく、 両軍の戦いは長期戦になると思われた。 だが、スサにしたところで、兵士も機材も代替えの効かないギリギリで戦っているのだ。 次第に打つ手のなくなっ…

決戦 スサ対騎士団2

「止せ、聞いてみただけだ。 確かにお前も、類まれな能力と、成長を遂げてはいるが、 緒沢タケルは桁が違う・・・。 今度の勝負、・・・万一にも私が破れるようなことがあれば、 お前が戦いの幕を閉じるのだ・・・いいな!」 「それはランスロット! あなた…

決戦 スサ対騎士団

「兄さん・・・、いえ、サー・ランスロット! いよいよ、スサが警戒区域に侵入してきました! 体の方は・・・?」 完全なる騎士ガラハッドは、自らの兄・ランスロットの怪我の様子を心配する。 今や、中核の騎士たちを倒され、このアヴァロン城には、 カリス…