Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

フラアの出生

「す・・・すべてお話、します・・・。」 辺りは静寂に包まれる。 裁判官やアイザスはおろか、法王ランドレットも、この事態の進展を予測できなかった。 一体いかなる秘密が隠されているのか? 母親はゆっくり、一度フラアに視線を注ぐと、 後ろめたさからな…

告白

母親のその表情は、過酷な拷問の末の痛みによるものか? いいや、明らかに狼狽している・・・。 お 母 さ ん・・・? フラアはその視線を母親と父親へ交互に向けていた。 母親はその視線を避けるように・・・、 いや、父親に助けを求めるようにも見えるが、 …

隠されていた事実

国王アイザスは驚愕の表情を露わにする。 「な、なんだとッ!?」 予想だにしない言葉が侍従長の口から出て、アイザスは途端に慌てふためきだした。 一方ディジタリアスは、身じろぎもせずに一人、自らの口を開く。 「・・・やはり、か・・・。」 国王アイザ…

社員登用だと!?

今週は今月最大のハードスケジュール! 昨日・今日・明日と連続夜勤&次の日応援で近場の部署に行かないといけない・・・。 やってらんねっけしゃーっ!! ・・・まぁそれはいいや、 昨夜、勤務交代の時に先輩社員が内々にと・・・。 「いま、君の社員登用へ…

「一滴(ひとしずく)の真紅」

この場にいる誰もが、 この裁判の成り行きを予測できないでいた。 取り合えず話の流れを聞くには聞いたツォンも理解できてはいないし、 当のフラアも、 一体なにがどうなって、母親から貰った髪飾りにの話題になってるのか、 話についていくこともできなかっ…

追及

にわかに裁判官たちがざわめき立つ。 一応、彼らも最低限の形式は整えてこの裁判に臨んでいるので、 調書やら押収品などの記載がある書類は手元にある。 ・・・一々把握しているわけでもないのだが。 おっと、ここでツォン・シーユゥが金網の最前列に着いた…

立ち向かう意志

相変わらず陰気な表情で、そして何より青白い顔立ち。 着ている物をそれなりに変えれば、彼こそ死刑囚にも見えるかもしれない。 裁判に水をかけられた法王ランドレットは、 ディタリアスに二の句を与えさせようともしない。 「具合が悪いのであれば、大人し…

ディジタリアス現る

予定通りに進んでいた、この裁判の流れが阻まれた。 誰もがその声の主を探すと、 刑場の入り口付近に、どこかで見覚えのある者が・・・。 何が起きたのか、手を動かせないフラアは瞬きして自分の涙を払おうとする。 だ・・・だれ? 裁判官たちがざわつくのも…

そこに現れた者

お父さん、・・・お母さん! 既に父親は意識など残ってないかもしれぬ・・・。 カラダは、時折ビクビク動くところを見ると、まだ生きてはいるようだが、 もう、串刺しになろうがなるまいが、 時間の問題では・・・ 母親はまだフラアの方へと顔を向けている。…

失望と絶望

金網の外側からは激しい罵声の渦が・・・! フラア達一家をののしる者、 嘲り、怒号を発する大勢の人々・・・。 一部、心ある者もいないではないが、 法王庁の決定や周囲の空気に逆らえる者などいない・・・。 フラアの幼馴染や・・・コーデリアだって同様だ…

判決!

刑場の中では、一人フラアが騒ぎ立てるが、 着々と準備は進められる。 日没の時間とともに、 銅鑼が鳴らされ、刑場の周囲に明るい松明が灯される。 数人の裁判官が静々とやってきた後、 進行役の役人が法王ランドレットの入場を伝える。 また、反対側に用意…

準備完了

「・・・えっ!? お、お父さん・・・お母さ・・・ん!? なに・・・? 何なの!? どういうこと!! 処刑されるのは私だけじゃないの!? 私のお父さんやお母さんが何したって言うの!? こんなの・・・こんなの約束が違うわっ!!」 元より、審問吏がそん…

処刑場へ

「・・・フラア・ネフティス、時間だ。」 フラアは返事すらせずに、官吏の言葉に立ちあがる。 心を閉ざそう・・・、 気持ちを乱すことのないように・・・。 お父さんやお母さんに会わなければ、 最後の最後まで気を張っていられるはずだ・・・。 ダメだ・・…

処刑の日

いよいよ、その日が訪れた。 太陽はまだ沈みきっていないものの、 西の方角では、たくさんの雲の塊りが紅く染まっている・・・。 審問所の真下に広がる公開処刑場は、高い金網に囲まれていて、 さらにその外側に大勢の野次馬どもが集まり始めていた。 動機は…

試験結果発表なのだよぉぉッ! URYYYY!!

ふっふっふ! 先月19日に受けた試験、ものの見事に合格です! 認証交付は来週ですが、 これで申込金5300円と、 印紙代(交付の時に払う)2300円くらい? が会社から返ってきます。 そしてさ来月からかな、月に500円だけお手当が・・・。 あああ…

操られる国王

さて、こちらはウィグル国王アイザスの居室・・・。 この新しく戴冠した若き国王は、緊急の案件と題された法王庁からの書類に目を通していた。 「・・・ん~、余が国王の座に就いてから、 初めての魔女裁判か・・・。 しかも若いな・・・まだ17になったば…

決定

審問吏が、わざわざフラアを家族に会わせたのには目的がある。 それは、少し前に指示を受けた、法王ランドレットからの命令に依るものだ。 審問吏はフラアを鉄格子から引きはがし、 不自然なほど異様に、「優しい」言葉を彼女の耳元に注ぐ。 「・・・そう嘆…

ゲストブック 22

いらっさいませ! ここはゲストブックです。 皆様お気軽に書き込んで行って下さい。 業者の宣伝はお断りです。 またちょっと新しい作家の画像を見つけてみました。 Kimberlee Traubって人の絵かな? Genesis Live Tour Roma 2007 Medley Selling England....

瀕死の父親

・・・母親やピエリの状態とは異なり、 「その部屋」にいた者は、床に寝っ転がってはいなかった・・・。 部屋の中央に天井から垂れ下った物体・・・ いや、その囚人は、両腕を縛られて「吊るされて」いたのである。 まさか・・・これが「お父さん」!? 今も…

見せしめ

身の毛もよだつような恐ろしい責めの内容だ。 自分がそれを受けたらと、考えるだけで卒倒しそうなほどだ。 ・・・だがそれをこの母が・・・! 「ひ・・・酷い・・・っ お母さん! 大丈夫!? あ、あたしのせいで・・・ごめんなさい! ごめんなさい!!」 本…

悪夢

「お父さん! お母さん!!」 そのフロアにたどり着くなり、フラアは大声を上げた。 審問吏も別に、その行動に対してとやかく文句は言ってこない。 「どこ! あたしよ、フラアよ! お母さん、どこにいるの!?」 鼻にかかったフラアの声に、彼女が向かう方向…

安否

フラアの心に光が射す。 ・・・そうだ! お母さん・・・お父さん! 「ぅ・・・! ぶ、無事なの!? おと・・・お父さん、お母さんは!」 審問吏はニヤリと笑う。 「ああ、勿論だ、お前に会いたがっているぞ?」 ギリギリだが、その言葉がフラアに立ち上がる…

ボーカロイドとJOJOふぁんへ

まいど、何をしてるんだ、私は・・・。 昨晩、ふっと思いついて、 またやってしまった。 検索してみたら同じこと考えてるヤツがいっぱいいた・・・。 いつか色をつけてみよう・・・。 B.G.Mはもちろん、スザンヌ・ヴェガで・・・。 「グスッ、・・・いい友情…

連続

もちろん、フラアが逃げ出さずにあの場に残ったところで、 兄が助かると言う保証は何もない。 誰が見たって、あの場のフラアの選択に間違いはないと言えるだろう。 だが、フラアにしてみれば、この非情な現実の原因を、 何かに押し付けねば、自分を保つ事も…

崩壊

部屋には照明は一切ない。 廊下から洩れて来るわずかな光が、部屋の中の姿を辛うじて浮かび上がらせるだけ・・・。 構わず、フラアは両扉を完全に開ききった。 いくつものベッドが並んでるようだ・・・。 ま さ か ・・・。 視界の中に一つだけ盛り上がって…

悪い予感

その言葉にフラアは敏感に反応する。 「あ・・・会わせて! お父さんやお母さんは無事なの!?」 「フッフッフ、まぁ、そう焦るな、 まずは地下室に行こう・・・、 そこにはお前の・・・兄貴がいるさ!」 !! ・・・やっぱり・・・やっぱりあの後、ピエリは…

変化

「・・・放して! 放してよっ!!」 あの忌まわしい審問所に、またもやフラアは連れ戻された。 昨夜の記憶と異なる所は、鼻につく焼け焦げた匂い・・・。 壁や天井がところどころ黒く変色している・・・。 思いっきり水をまいたらしく、床はびちょびちょだ。…

婆々水晶~自分で描いて殺意を覚えた!

・・・描くたんびに、 自己嫌悪を覚えると言うか、 激しく殺意を感じると言うか・・・、 こういう方面の才能は一切、ないな、自分・・・。 もう、全部最初から顔の表情、統一させた方が・・・、 いや、もうどうでもいい・・・。 あ、そういや、彼女は太もも…

法王ランドレット

・・・ここは法王庁最高権力の中枢・・・ ヤズス会マグナルナ派法王・ランドレットの居室・・・。 そこに、昼ごろ「逃走した魔女を捕縛した」との一報が舞い込んできた。 「ランドレット猊下! 昨夜逃亡した魔女フラア・ネフティス、 ただいま拘束したとの報…

再び囚われの身に・・・

「突入!」 指揮官が号令をかけると、 数人の警官が店内になだれ込んだ! 「えっ!?」 フラアが状況を把握した時はすでに手遅れだった。 「ちょっと、これ、 何の・・・! ツォン君! 助け・・・いやぁ! 放して!!」 あっという間に数人の警官に抑えられ…