グログロンガは何人かの部下を分けて偵察に行かせ、 部隊を休めるに都合の好さそうなスペースを調べる。 五感をフルに働かせて、未知の脅威に備えるのだ。 ﾊﾞｻﾊﾞｻﾊﾞｻ･･･ ｷｨｷｷッ･･･ ﾁｮﾛﾁｮﾛﾁｮﾛ･･･ ここまで来ると、洞窟には空気の流れはほとんどない。 聞こえ…

スサの一団は歩を進める・・・。 これまで、誰も足を踏み入れた事すらないような洞窟を、 奥へ、奥へと降りてゆく・・・。 今のところ、先へ進むのに困難と思われるような地形は存在しない。 突然、足場がなくなったり、岩盤が崩れてくるなどといった不測の…

数時間前に起きたあの忌まわしい惨劇・・・。 その後どうなったのか、 幸運にも、このように私に語る時間ができたので、 心配していただいた皆様にその後の結果を報告したいと思います。 先程の記事を書いた後、 私はすぐに氷殺ジェットを手に、ゴキ公の息の…

さっき、洗濯モンを取り込んだ後、 うっかり網戸を開けっ放しにしていました。 そろそろ、ブログも終わりにして、 夕飯にでも行くかと準備をしようとしていたら、 部屋の入口から羽根の生えた何かが、壁に掛けてある上着に留まりました。 蛾？ 最近、職場の…

「・・・ハデス様、只今ヘルメス戻りました・・・！」 ここでも陰気な顔をしたハデスは、気だるそうにヘルメスを出迎えた。 「フム・・・、会えたのか、侵入者に？」 「ええ、見すぼらしい奴らでしたよ。」 冥界の神ハデス・・・見た目の風貌は、地上の人間…

再びサルペドンの足が止まる。 「本当か？ それは・・・天叢雲剣と緒沢家代々伝わる紋章の影響ではないのか？」 「勿論、その影響によるところも大きいと思います。 その二つの神器を外せば、タケルさんのパワーは著しく小さくなるでしょう。 ですが・・・こ…

マリアの言葉は他のメンバーに知られてはならない事だ。 それを知るのは、今は亡きスサの先代ただ一人・・・。 勿論、それが知れ渡ったところで、 何がどうなるわけでもないのだが、 メンバー達の結束力にヒビが入らないとも限らない。 ましてや組織のナンバ…

ミィナの思考は単純だ。 両親を殺され、友人たちを殺された恨みが彼女を動かしている。 ・・・自分の命など惜しくはない。 そしてその事を誰よりも理解できるのは・・・。 「待てよ・・・オレもいく！」 タケルの迷いのない言葉にミィナは振り返る。 「へ？ …

おおおおおおおお！ たまたま検索していたらTeena Marieのニューアルバム発売されていたあああああっ！ 前作Sapphireは、２ｃｈの洋楽板で「濡れそぼるま○この熱唱」という、 訳のわからないキャッチコピーまで生まれましたが、 さて、今度は・・・！ とりあ…

タケルは正直、何もかも投げ出したくなりかけている。 自分の頭で理解できる状況なら、どんな厳しい戦いにも耐えられる自信があったのだが・・・、 こんな訳のわからない敵に、たった一人で戦うしんどさは・・・。 だが・・・サルペドンの言葉は、もっと・・…

そしてサルペドンには更に話さなければならない事がある。 「タケルも、他の者たちも・・・、 我らに同行しようとするミィナ・・・、 みんなもう一度、覚悟を決めよ。 これから我らが戦う相手は・・・、今までの常識など通じない。 これまでとは全く異なる次…

一体何をしたのか、 いつの間にか、タケルの腰骨にヘルメスの杖が当てられている・・・。 そんな・・・どうやって背後に・・・！？ 今度は同じ足場に立っているせいか、 ヘルメスの憎たらしい視線は、タケルを見上げる形になる。 ・・・どっからどうみてもひ…

その言葉に衝撃を受けたのはサルペドンとマリア・・・。 普通ならただの戯言かとも考えるのであろうが、 地上の人間の理解を上回る能力持つ、オリオン神群の言葉は無視できない。 ・・・しかし、それを仲間に言うわけにもいかないのだ・・・。 すぐにサルペ…

みなさま、 本当にありがとうございます。 まさかここまで行くとは・・・。 いや、 小学生時代から考えていた妄想物語を ここまで人の目に触れさせたこともとんでもないとは思うのですが・・・。 ２ｃｈオカルト板時代からお読みいただいた方々・・・、 メン…

勿論、タケルもサルペドンの言葉には全て同調だ。 戦いたくなどないが、他に手はありそうもない。 ・・・ならば、 せめて・・・泥沼の戦いだけには陥らぬように・・・、 最小限の被害と悲劇で全てを終わらせなければ・・・！ バチィッ！ タケルは天叢雲剣を…

静寂を破るサルペドンの太い声が、タケルを現実に呼び戻す。 ・・・今はそんな事を考えている時じゃない・・・。 「ヘルメス・・・、 お前達が地上に進攻を企てた動機はわかった・・・。 だが、一応聞いておこう・・・。 お前たちは元々、地上の人間を見下し…

今、２ｃｈでニュース速報見てたら、とんでもないニュースがありました。 地球から６００光年しか離れていないオリオン座の赤色巨星・ベテルギウスが、 大変化を起こしているとのこと。 本来この星は、太陽から木星の軌道の距離に相当する程の滅茶苦茶な大き…

・・・正直・・・タケルはナメていた・・・。 最初に出会った山の神・トモロスがあれだけ尊大で、 しかも、タケルに呆気なくやられてしまったから・・・。 だが・・・話を聞いてみれば、 彼ら地下の住人達にも、それなりの理由を持っているではないか？ ・・…

あ？ 何の話だ・・・？ タケルは理解できないでいるが、 聡明なサルペドンとマリアは気づいたようだ。 少しして、デンやクリシュナも驚きの色を隠せない。 「え？ え？ ・・・みんな分かるのか？」 間の抜けた反応を見せるタケルを他所に、 顔をこわばらせる…

もう・・・サルペドンも止めるつもりもない。 もっとも・・・彼には彼の考えがあるようだが・・・。 さて・・・マリアがたどたどしくもほぼ正確に、タケルの言葉を翻訳すると、 その子供、ヘルメスは高い所に登り、 意識してなのだろうか、タケル達を見下し…

マリアと・・・そしてサルペドンが真っ先に反応した！ 「ヘルメス・・・だと！？」 その子供はライトの光を眩しがっているのか、顔を歪ませて首を振る・・・。 「・・・んだよ、いい加減、この光をどけろよ・・・。」 嫌がってるせいもあるのだろうが、 目つ…

またzoomeからの転載です。 その発想はありませんでした、 アニメ見たことない人は何の事かわからないでしょうけど、 まぁ、和んでいただければ・・・。 このシーンはいわゆるＣＭの前や後の・・・なんて言うんだっけ？ アイキャッチか（急いで今、調べた）…

その言葉に、サルペドン及びタケルが前方へとやってきた。 ・・・グログロンガはその位置を移動しない・・・。 インディアンならではの優れた視力が、 他の者には視えない暗闇の先を察知したのだろうか・・・。 「グログロンガ・・・構わん、ライトを照らせ…

スサの一団は、ハイビームライトで周りを照らしながら足を進めていく。 結構険しい道だが、 視界が良好なら、そんなに苦しい道と言うわけでもない。 強いて言えば、マリアが大変そうだが、 なんとかサルペドン達が彼女をフォローして、確実に未開の道を切り…

「えっ！？ そうなると、どんだけの距離を移動するんだよ！？ もしかしてかなりの長期戦になるのか！？」 「一度、地下に潜ったら、地上に再び出る事は叶わないと、思うべきだ。 食糧も中で調達することになる。 捕虜の話では、道にさえ迷わなければ、食事で…

さて、 地上はどうなっているであろうか？ 大型移動要塞ガルーダは、それ一つでスサの殆どの機能を担っている。 いま、ウィグルの村娘ミィナを迎え入れたスサの一団は、 凄まじい迅速さで、地下世界のオリオン神群との戦いに向けて、 ありとあらゆる準備を進…

例のうそこメーカーですが、 大体、私がやると、おもしろい結果が出てきません。 ・・・ところがこれは・・・！？ うそこメーカー改造人間 何故あってる！？ 目覚まし時計は・・・どう使うんだろ？

「む？ まて・・・今アトランティスと言ったな？ と言う事は・・・『ヤツ』が・・・我らに反旗を翻したあの男がいると言うのだな？」 「ゼウス様の仰る者が、 私の目に映っていた者と同一なのかは断じる事ができません。」 そこでゼウスは傍らの陰気な男性・…

ゼウスは態勢こそ変えないものの、子供のように興味深そうな表情を浮かべる。 「ほう、珍しいな、・・・ただ言えるのは？」 「・・・申し上げにくいのですが・・・。」 「構わん、言ってみよ。」 「我々オリオン神群にも多くの被害が出ます。」 「・・・ほぅ…

すいません、 今日分の物語はできてるのですが、 その先がありませんので、 明日の朝に回します。 コーヒーかお茶でも飲みながら、 パソコンの方はゆっくりご覧ください。 携帯の方は動画を見れないかもしれませんがご容赦を！ さぁ、雛苺のヒナダンスです！…