Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

☆狩猟の女神アルテミス

狩猟の女神 アルテミス最終話

だが、アルテミスはその首を左右に思いっきり振る、 ・・・当たり前だが、ついでに胸も揺れる。 「違う! そうではない!! ・・・私は見たのだ・・・、アレを・・・あの顔を・・・あの傷を!!」 「アルテミス様? ・・・いったい何を・・・!?」 「・・・…

狩猟の女神 アルテミス25

待つこと、ほぼ10分くらいか・・・、 あ、出てきた出てきた。 何やら酒田さんの様子がおかしい。 あのにやついた顔はなんだ? すぐさまタケルはサルペドンに事の次第を尋ねる。 「ど、どうなったんだ!?」 サルペドンは軽く咳払いをした後、隣の酒田のおっ…

狩猟の女神 アルテミス24

ミィナを安静にさせたら、後はマリアさんに彼女の事は全て任そう。 問題は、この後・・・アルテミスをどうするか・・・。 タケルはすぐさま、先ほどの戦場に戻り、サルペドン達と合流する。 「・・・おう、ミィナの事はマリアさんに頼んできたぜ、 こっちは…

狩猟の女神 アルテミス23

ザッ、ザッ、ザッ・・・ ん? ・・・揺れてる? あたし・・・ !? そうだ、あのホルスタイン女と戦って・・・! ミィナが目を覚ました。 すぐに意識を緊張状態に戻し、自分の周りの状況を確認する・・・までもなく、 目の前にタケルの微笑んだ顔が! 「うわ…

狩猟の女神 アルテミス22

いったい、背後はどんな修羅場が繰り広げられているのだろうか? タケルはおずおず、首をずらしつつ・・・。 「あ、あの・・・マリアさん、 彼女・・・無事・・・?」 なにしろ、後ろでは「グヘヘヘヘヘ!」というミィナ(?)と思しき歓喜の声と、 まさしく…

狩猟の女神 アルテミス21

「やってみろよぉぉぉっ!!」 凄まじいミィナの腕の動きは、鞭の先端を激しく何度も地面に叩きつける! みるみる彼女の周りは土埃が舞い上がる! 雨と言うものが存在しないこの地底世界は、 湿った場所と乾いた場所がくっきりと分かれている。 アルテミスが…

狩猟の女神 アルテミス20

このままでは戦闘不能になるのは時間の問題だろう。 既に出血多量で貧血寸前の状態なのだ。 致命傷を食らうのが先か、意識を失うのが先か・・・! こんなところで・・・! パパやママの仇を討たなきゃいけないのに・・・、 さんざん偉そうなこと言って・・・…

狩猟の女神 アルテミス19

「ちょ・・・ちょっと待て! こ、これ・・・ま さ か てめぇの・・・仕業・・・!?」 「キャーハッハッハッハ! 今頃気づいたのぉ!? 私を誰だと思っているの!? 多産と純潔を約束する野獣の女神! それがこのアルテミスなのよ! その私に女の身で戦いを…

狩猟の女神 アルテミス18

見守るスサの一団、全員何が起きたか分からないでいるが、 マリアだけは・・・この状況がいかなる事態なのか、いち早く、気づいたようだ。 「ま、まさか、ミィナさん・・・、 もしやこれも、アルテミスの能力なの!? だ、男s・・・いえ、全員まわれ右!! …

狩猟の女神 アルテミス17

アルテミスがミィナに向かって矢を放った瞬間! ミィナは小さく前転してギリギリ弓矢をかわす! 2発目を放つ隙など与えない! このアタシの怒りパワーの籠った一撃を喰らえっ!! アルテミスが慌てて次の矢を打ち込もうとした刹那、 ミィナの鞭のロッド部分…

狩猟の女神 アルテミス16

戦いを見守っていたタケルは、 ようやく、先ほどサルペドンが放ったセリフの意味に納得した。 『レーザーを使用したとしても、照準を合わす動作が間に合わない』 このアルテミスは、矢を放つ時、狙いを定めていない。 言葉は悪いが、めくらめっぽう撃ってる…

狩猟の女神 アルテミス15

アルテミスは再び弓をつがえる! この距離では、いくらミィナの反応速度でも叩き落とせるわけもない。 やっべ! 見っともなく転がりながら後ろ斜めにミィナは回避! ギリギリでアルテミスの弓矢は、ミィナの背中をかすめて飛んでゆく。 あっぶねぇぇっ!! …

狩猟の女神 アルテミス14

そうこうしてるうちに、鮮やかとも言える程の美しい動きでアルテミスは弓を引く! しかも驚くべきことに、ただ普通に放っただけではない、 二本同時に発射している! その二つの矢は空気を切り裂きながら、真っすぐミィナの元へ・・・! 「ぅうぅりゃあああ…

狩猟の女神 アルテミス13

やはり質問はそれか・・・。 当のアルテミスは弓こそ下げているが、 その質問に胸を揺すりながら挑発的な視線を送り続けるままだ。 「どうなんだ!? 質問に答えろよ!!」 アルテミスは髪をかきあげ、ようやくミィナに向けて口を開いた。 「ざーんねーん♪ …

狩猟の女神 アルテミス12

そのまさかだ・・・! 「はぁーい! ミィナちゃんだよーん♪」 う そ で し ょ ? タケルが呆れかえるのも無理はない。 これまでの話を彼女は聞いていたのか? ミィナはご自慢のムチをバチンバチン鳴らしての登場だ。 しかも、こいつも自信満々の笑みを浮かべ…

狩猟の女神 アルテミス11

アルテミスは嬉しそうに高らかに笑う。 「キャァハハハーっ! ご名答! そんな色のついた眼鏡をかけていても良く見えるのねぇ!? 一発で私の能力を見抜いたご褒美に教えてあげるわぁ! ・・・全ての飛行物は私の意のままに軌道を曲げられる・・・。 敵の矢…

狩猟の女神 アルテミス10

やがてその言葉に、意を決したのか、 サルペドンは懐から一丁の拳銃を取り出す。 彼の射撃の腕はどうだか知らないが、 この距離で、相手が動かないなら・・・、 というより、どうしてアルテミスはこれ程まで余裕なのだ? 先程のセリフから類推するに、銃に対…

狩猟の女神 アルテミス9

酒田のおっさんと、・・・タケルと・・・あと何人かが、 そのダイナマイト級の爆乳に目を奪われて、知らず知らずのうちに足を進ませる。 そいうや、 スサの一団で胸の大きい女性は、そんなに・・・。 ミィナやダイアナでさえCかDかと、言うところだろう。 …

狩猟の女神 アルテミス8

「うぉぉぉぉっ!!」 丘を駆け上がるタケルっ! 敵は・・・アルテミスとやらは・・・!? タケルの視界にようやく飛び込んできたのは、 わずかな林、透明度の高そうな小さな泉、雑草交じりの砂地・・・ 遥か下方に居並ぶ十数人もの射手! そしてその真ん中…

狩猟の女神 アルテミス7

だが、それならば、どうしてアルテミスは姿を見せない!? こちらのライフルに狙われないように、丘の下から攻撃しているのか? ならどうして、正確にこちらの位置を掴めるのか? めくらめっぽう射ってたまたま当たってるだけなのか!? そしてさらに第三、…

狩猟の女神 アルテミス6

いよいよ出発だ。 先頭集団に、タケル・グログロンガがトカゲの楯を装備して前へ進む。 次の塊が、酒田・クリシュナと言った第二陣。 ちなみにミィナもここにいる。 サルペドン、マリア、デンなどど言った非戦闘員は後ろの方に。 一団の両脇にはライフル部隊…

狩猟の女神 アルテミス5

はぁぁぁぁぁぁっ!? これには誰もが意表を突かされた! 今までの話の流れでは、超能力にも似た技を使うオリオン神群に対抗できるのは、 タケルを置いて他にいない、という前提で話が進められてきただけに。 タケルもサルペドンも、すぐさま「無茶を言うな…

狩猟の女神 アルテミス4

ミィナが腹を抱えて笑いだした。 しかし、怒鳴られた方は溜まったもんじゃない、 タケルの必死の言い訳が始まる。 「あっ、そっちか!? だ、だってよぅ! もう進軍するのは決めてたろうよっ!? 今さらそんな質問を・・・!」 サルペドンがイラついてるのが…

狩猟の女神 アルテミス3

「そしてその後のお言葉です。 ゆっくり休んで、満足するまで食事を愉しんだなら、 早々、地上に帰るがよいと・・・、以上になります。 お分かりいただけましたかな?」 ・・・やはりそんなうまい話はないか・・・。 サルペドンは最初からこの言葉を想定して…

狩猟の女神アルテミス 2

スサの一同は緊張し・・・そして静かにその人物の到着を待った。 本当に一人だ。 だが、アルテミスは、その伝説通りなのなら女性である筈だが、 やってくるのは普通の男のようだ、 特に兵士のような恰好ですらなく、 普段着に装身具を垂らしただけの、小奇麗…

狩猟の女神アルテミス 1

「今のは!?」 「まさか、あの小高い丘から放ったってんじゃ・・・!?」 スサの誰もが、理解できない事態にうろたえていた。 サルペドン一人、静かに小高い丘を見つめている。 そして、 丘の向こうに動きがないのを確かめると、 スサの一団に振り返り、 自…

地底へ 10

一本の細い矢が放たれた! しかし、巨大トカゲまでの距離がいくらあると・・・? ところが、その矢は高度を下げる事もなく、 そのまま流星のごとく一直線に・・・ しかもどんどん速度を早め、 まるで巨大トカゲに吸い寄せらるかのようにグングンと スカンッ・・…

地底へ 9

口は悪いが、頬を赤らめて素直に礼を言うミィナの顔はなかなか見ごたえがある。 そのまま、ぼーっと彼女の顔に見とれていたタケルは、 ついに彼女の反撃を食らう。 バキッ 「ンぎあっ!?」 「ガン見してんじゃねーよっ!」 太ももに思いっきり前蹴りを食ら…

地底へ 8

鞭の警戒を解いた巨大トカゲは一気にタケルに突進する! だが、一度スィッチが入ったタケルの戦闘本能は、 相手が化け物だろうと、もう臆することなく正確に攻撃のタイミングを掴んでいた! 今度こそぉ・・・叫べ、いかづちっ!! オレンジ色で染められた世…

地底へ 7

スサの部隊から大きな歓声が・・・。 だが、ミィナ自身、こんな化け物を相手にしたことはない。 この鞭だけではダメージを与えられないことも分かっている。 出来るのはトカゲを脅かすことと、大きな音を立てて威嚇することだけ・・・。 「ほら!そこのおっ…