ついに最終回 銃夢 LastOrder
「ハッピ～ うれぴー～、エントロピ～！」
「私はそんなこの世の全てを憎む！ 熱力学第二法則を憎む！」
など、数々の名言（？）を残した伝説の作品「銃夢 Last Order」ついに最終回を迎えました。
木城ゆきとの作品は以前、「水中騎士」を紹介しましたが、
こちらの作品「銃夢」は、水中騎士よりも前の作品で、
ビジネスジャンプに１９９８年から連載されていたものです。
過去の記憶のない女性サイボーグ主人公ガリィが、
戦いやいろんな人間と出会うことで、人間性と記憶を取り戻していく、という様なストーリーなんですが、
最初の作品は、
自らの命と引き換えにすることで、地上の人間達を救う・・・そして復活、恋人との再会・・・
で終わったんですが、
新作、「銃夢 Last Order」では、
最後のバトル＆エンディングがなかったこととなり、
その直前のラスボスの姦計で、
カラダを爆破され、
地上から隔絶された空中都市ザレムでの復活からスタートします。
ま、詳しい説明は省きますが、
この作品の魅力はいくつか挙げられますが、
私的には、
登場するキャラクター全てに、
複雑な苦悩や業（カルマ）を背負い込ませていることと言えるのではないでしょうか？
そう、敵役はもちろん、脇役、モブキャラでさえも。
ハンパなそこら辺のチンピラでさえも、
時には主人公を食うほどの苦悩と感情表現を見せ付けます。
逆に好敵手やBOSSキャラにさえも精神的な弱点があったり、
悲しい過去を持っていたりあくまで人間臭い・・・ていうか、
そういうものがない者は色物キャラとして扱われているかも・・・。
そして本日発売された衝撃のラストは、
まさしく、幻と消えた旧・銃夢のラストシーンと繋がる、満足のいく出来でした・・・。
ただ・・・案の定というか、予定通りというか、
この作品・・・続きます。
ていうか、
このLast Orderに・・・実はガリィ本人が登場したのは、この最終回だけだったと・・・。
今まで活躍して・・・そしてこれから続編で描かれるガリィは主人公のコピー版・・・ただし、
ボディも脳処理能力も、パワー動力もオリジナルとは全く別物・・・。
予定では今夏に新しい続編が始まると言うことですが、
皆さん、是非期待して読みましょう。
あ、
現在の掲載紙はイブニングとなってます。
諸星大二郎の妖猿西遊伝と一緒の雑誌ですからね。
旧作にちょい役で出てたケイナちゃん・・・
新作で再登場！ ・・・と思いきや・・・
なんでケイナちゃん、殺した・・・
