Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

湖の騎士ランスロット 10

 
 「テスラ・シールド発動ッ!!」
スサ本拠地をカムフラージュしている神社を中心に、
半径数百メートルに亘る電磁シールドが張り巡らされる。
一定の高度より上空は、全てのミサイルや飛来物を遮断するのだ。
 タケルは鎧を装着しながらそれらの最新技術から目が離せない。
 「・・・すげぇよなぁ、前の戦いでも思ったけどさ、
 スサってとんでもねぇ技術持ってるんだなぁ・・・。」
戦闘部隊の長、インディアン・グログロンガは自らも戦いの支度をしながら、
説明を施す。
 「デンの家系は天才的な科学者集団だ、
 ヤツの親族には、あのエジソンにも苦杯を舐めさせた者もいる・・・。
 説明は受けただろうが、
 スサの迎撃システムには数キロ先の敵機を瞬時に撃ち落とす武器もあるが、
 ここの周りは山々の起伏が邪魔をして、
 奴らがいる位置に攻撃をかけることはできない・・・。」
タケルもそろそろ戦闘に慣れてきている。
自軍の戦闘方法はもう理解できているころだ。
 「わかってるよ、
 それにオレらから攻撃をかけられないってことは、
 奴らも攻撃ができないってことだろ?」
 「そう、では戦いの手段は・・・。」
そして鎧を装着し終わったタケルはそのまま、
目と鼻の先にある巨大なバイクのような乗り物へと向かった。

 スサ専用高速エアバイク、「マルト」

スキー板に固定するかのように両足をビッチリと留めねばばらない。
そしてタケルはそのままグログロンガの言葉の先を補足する。
 「低地での互いの戦力を削りあうってことだな、
 そしてイニシアティブを取ったものが敵の本隊をぶっつぶす!」
 「準備はいいか!?」
 「オッケーッ!! 最強の騎士だか何だか知らねーが・・・叩き落としてやるぜぇーっ!!」