Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

2008-01-01から1年間の記事一覧

第十七話

無事に・・・無事と言えるのかどうかよくわからないが、 とりあえず、登校初日が終了した。 みんな、落ち着きなく席を立ち、 友達を見つけるか、何もなく今日は帰るか、 それともあの、斐山と朝田で一悶着起きるのか、それぞれがその場の様子を窺いながら、 …

第十六話

それより優一・・・。 基本的にはさっきと同じ姿勢のはずなのだが・・・、 あまりの出来事に、そのままの態勢で、 机の上にうなだれるどころか、今度はつっぷしてしまう・・・。 おでこを机にくっつけて・・・。 こぉぉのクソバカぁぁぁッ!! 別に恥ずかし…

第十五話

女子の中には、美形斐山に興味津々で期待していた子もいたのに、 これじゃ拍手すら起きることもない・・・。 しかし、鮎川と加藤は怯えて顔を上げられないし、 勿論、教師ですら突っ込めないでいる。 職務上、彼も斐山の事前情報は手にいれているのだ! ・・…

暗殺者ザジル・・・何年前のラクガキだ?

もう、 新たにお絵描きする気力がわかない・・・。 いや、何枚か描いてみたけど、納得できないというかうまく仕上がらないというか・・・。 それで遅ればせながらフラア編の暗殺者ザジルのイメージイラストを・・・。 これは大学生の時に描いたやつかな。 ザ…

第十四話

とりあえずここは、今、教室の中で名前が出てきた生徒達を取り上げよう。 まずは暴れん坊、朝田君から! 「えー、大岩3中から来ました朝田っす・・・。 空手ちょっとかじってました・・・、よろしく・・・。」 かなり控えめな拍手・・・まぁ、あんな騒ぎお…

第十三話

教師は、この寸前までの喧噪など想像することすらできず、 あまりにも、その場にふさわしくない一石を教室内に投じた。 だが、それが良かった! 周辺の生徒は、これ幸いとばかりに自分たちの身の回りを整え、 おせっかいな鮎川クンや加藤恵子は、散乱した机…

いつものお知らせ

連休終わりました(正確には休みは一日)。 これから仕事に行ってきます。 明日の朝まで更新・訪問・書き込みはできません。 では行ってきます!! ・・・なお、下のイラスト金糸雀にロイツマのB.G.Mくっつけておきました。 それだけです。 ・・・ そういや…

第十二話

こういう場合、朝田にとって取るべき手は一つしかない。 いきなり斐山をぶっとばさずに、徐々に間合いをつめて、 ゆっくり彼の胸ぐらでもつかみ、脅しあげてビビらせる。 そうすりゃ、万事解決・・・! 朝田だって別に不良ってわけでもないのだ。 入学早々騒…

第十一話

さっきまで完全に舐めきっていたチビに、ここまで見下されて、 しかも女子や衆人の前でこれだけの屈辱を浴びせられて、 思春期の男の子が耐えられるわけもない。 「・・・この『おとこおんな』ぁ、いい度胸だぁっ!!」 周辺の女子は悲鳴をあげてこの場から…

第十話

だが、中重量級の朝田の腰は動かない。 むしろムキになってその位置を留めてるようだ。 もし彼がこの机から腰を浮かす瞬間があるとしたら・・・、 それは鮎川が殴られるとき・・・。 誰もがそう・・・いや、当の鮎川ですらそれを覚悟した時、 彼の背後から、…

第九話

「ねぇねぇ! 君って今日、舞台で挨拶してた子だよねぇ! なにー、どこに住んでるのー? おれ、朝田ってんだ~。仲良くしよぉ~♪」 抜け目なく、その朝田と言う生徒の手はエリナの肩に乗せられている。 普通なら、この状態で、周りからは相当なバッシングが…

第八話

入学式が終わり、 新入生たちは自分たちの教室に、期待と不安を織り交ぜながら分かれていく。 出身中学同士で固まる者もいれば、 近くの席同士で挨拶を始める女の子たち、 特に何があるわけでもなく、まだ社交的な行動もできずに、 独り静かに、席に着くもの…

第七話

エリナはオドオドしながらも、眼下の新入生たちに満面の笑顔を振りまいた。 『・・・あ、えー、み、皆さん、はじめまして、 エリナ・ウィヤードと申します・・・。 短い期間ですが、どうか仲良くしてください。』 そして極めつけは、ほぼ完璧な日本語トーク…

第六話

とゆーわけで、この件の追及は今後にへと持ち越された。 とはいえ、鮎川にしても依子にしても、 迂闊に斐山優一に触れると、自分のことすら危険な状況に陥るかもしれないので、 これ以上の詮索はできないかもしれない。 読者も忘れてもらっていいだろう。 さ…

第五話

「あ、ああああ、ああ、わ、わかった、ヨヨヨロシク、斐山・・・くん、さん・・・。」 思わず鮎川の情けなさに突っ込みを入れたいところだが、 ここは冗談を言える空気ではない。 ただひとり、空気を読まない少女・加藤恵子だけが、場にそぐわないセリフを発…

自分で自分の首を絞める日本人

なんか「これ」っていうタイトル思いつかなかった。 なので、これから書きたいことは、 2chで見つけたニュースのスレタイを先にあげます。 それからお話しましょうか。 ★【マスコミ】視聴率獲得のため、番組で不況煽る→CM流しても売れないので、スポンサ…

第四話

斐 山 優 一。 「あれ? どこかで聞いたような・・・ひやまひやまええええええええっ!?」 「斐山優一ってあたし達の中学の? あの斐山くん!?」 ヨリが仰天してるうちに、加藤恵子はこのことを自分で知っていたことを思い出した。 そういえば、ここに受験…

第三話

「あ! 鮎川クン、あたしと同じクラスだよ!?」 「おお、ホントだ! やっりぃ!! よろしくな、加藤! ・・・で、えっと・・・。」 学校の正面入り口前で、新入生のクラス割が掲示されている。 大勢の新入生の賑わう中、 加藤恵子と鮎川正樹は恐る恐る後ろ…

第二話

あと、入試偏差値は、大体60から57をいったりきたりしてるようです。 比較的、この地区では中の上か・・・上の下ぐらいなのでしょうかね? 今年はどうだったんでしょう・・・。 私の友達では、 山本依子が私立と一緒に受かって、ここに決めました。 彼女…

第一話

春です。 新しい門出を迎えた初々しい新入生が、希望に満ち溢れて新しい生活を始める、 そんな季節が今年もやってきました。 今年は、桜の開花が早まったようで、 入学式のこの日は、もう、校庭の桜は散りかけていたけれど、 この東京都立向山高校にも、大勢…

ガォーさんが来るぞ

タイトルからして思わず、 「肉食さんが来るぞ」を思い出してしまいましたので、 ついつい動画を見てしまいました。 長いので手っとり早く解説を。 やんちゃの限りをつくす子供たち・・・。 暴れまわり、騒ぎまくりいつまでたっても寝ようとしない・・・。 …

おまけ 3

長い黒髪をたなびかせた、あの大きな男の人・・・。 きっと、あの男の人は全てわかっていたんじゃないかな・・・、 最初から全て・・・。 もう、わかんないけどね、 どっちにしろ、あたしには手の届かない未来のお話みたいだし、 きっと、その先は新しいメリ…

おまけ 2

その殺し屋さんて、 不思議な力を持ってて、誰かに触れるだけで、 相手のカラダを切ったり治したり、できるんだよ。 ・・・あれって、きっと心霊治療と催眠幻覚の系統に属する力だと思う。 あ、それでね、 以来、その男の冷たい瞳が溶け始めたの!! その男…

おまけ 少女の夢

「あっちの世界に行ってしまったママへ」 やっほー、ママ、あたしの声が聞こえますか? もう、あたしにもママの意識を感じることはできなくなっちゃったけど、 今でも、ママはあたしたちを見守ってくれてるんだよね? ううん、 ママにいつまでも甘えたいなん…

今年も来ました、異人来訪!!

久しぶりの「マレビト考」です。 ドイツのミュンヘンから♪ ================================== ★ なまはげより怖い「クランプス」、ミュンヘンで悪霊払い ドイツ南部ミュンヘン(Munich)で7日、クランプス(Krampus)と…

ついに白人からも見放されてきたシーシェパード

悪名高き「緑豆」集団からも、その過激性を危惧されて、 その団体から距離を置かれていた、あの「やりたい放題集団」シーシェパードの記事です。 私のブログを読まれてきた方は、 その作品を通して、私の主義主張はご存知でしょう。 どんな民族・文化だろう…

逃避行 16 そして運命の扉は開く

だが、そんなことを怯えることもない。 きっとツナヒロには、この世界にやってきた理由があるはず。 手を伸ばせば、その扉は開かれるだろう、 それを夢見ることのなんと愉快なことか。 そんな彼だからこそ、ツナヒロは宇宙飛行士への道を選んだのだから・・…

逃避行 15

もう、とうにザジルは前方に注意を向けていたのだが、 ツナヒロにそう言われて、ザジルはそのまましばらく考え込んでいた。 やがて、ツナヒロの言葉に納得できたのか、 もう一度だけ、背中のツナヒロに語りかける。 「なるほど、お前の言う通りだ、 ならツナ…

逃避行 14

「・・・う、そう言われるとな・・・、 実際、あの時、オレはたった一人ぼっちで心がくじけそうだった・・・。 いつ、心がぶっ壊れてもおかしくなかった。 そんな時に、彼女が現れて・・・。 だがな、例え一時の心の迷いでも、 そ・・・それなりの関係を持っ…

逃避行 13

ザジルはしばらく、オルトスの遺体を見つめている・・・。 その死を確認しているのか、 それとも、何か思う事があったのか・・・、 ツナヒロにはわからない・・・。 だが、ツナヒロに脳裏には、 オルトスの最後の言葉がこびりついていた・・・。 「カラダを…