Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

10.無礼な朱武、殺意の李鉄

そこへ、宋公明の後ろに控えていた林沖が、笑いながら間に入ってきた。 「そんな難しく考えなくていいですよ、 宋先生は拳法家や格闘技に目がないんです。 この屋敷にはそんな人間が大勢集められていますけどね?」 宋公明はそれに合わせて笑っている。 「い…

9.朱武スカウトされる

慌てて宋公明は顔の前で手を振る。 「あああ、いやいや、そんな気遣いまで! いえ、実は・・・お願いがありましてな。」 「はて? 我々に、ですか?」 「ええ、特に朱武君にとっては良い話かと・・・。」 朱武は指を自分の顔に向ける。 「えっ? オレに?」 …

8.朱武の出自

そろそろ質問も細かくなり、宋公明も遠慮を覚えたのだろう、 多少、申し訳なさそうに李袞たちに突っ込んだ。 「あー、それで、大変失礼だが・・・、 朱武君たち・・・妹さんもだが・・・、 アレなのかな・・・、親御さんはどこの誰かとかは・・・。」 中国で…

7.李袞の過去

宋公明のハイテンションは続く。 「それで、李袞先生! あなたの拳法家としての実力は、かねてから聞き及んでおりますがが、 この朱武君はどうですか? 師範の貴方の目から見て?」 「フム・・・、本人の目の前で言いたくはありませんが、 資質は私を越えま…

クマ日記 つー!

みなさん、おはようございます!! ・・・もう夕方ですか、そうですか。 昨日見ましたよ!! ク マ ! ! グレーのもさもさした毛波に愛くるしい巨体!! ヨタヨタとその場で回転してました。 そんなには大きくないようです。 立ち上がりかけても人間よりは…

6.宋公明大人

やがてその宋公明がやってきた。 先ほどと同じく、林沖という名の礼儀正しい男と、 李鉄という柄の悪い巨漢も一緒だ。 ・・・宋公明は想像より遥かに小柄だった。 身長165弱と言ったところか、 体格も、役人にありがちな肥満系ではあらず、 その頬にもた…

5.李鉄と林沖

「・・・なぁにジロジロみてやがんだぁ・・・!?」 バックミラー越しに、その人相の悪い男がインネンふっかけてきた。 すぐさま運転席の男がたしなめる。 「李鉄! 失礼だぞ!」 「何言ってんだよ、林沖兄貴ぃ! こいつらのほうが・・・!」 「黙れ! お前…

4.朱武と李袞、役人に呼び出される

朱武が若者らしく、戸惑い気味に来客者に向かって頭を下げると、 その男も礼儀正しく微笑を浮かべて礼を返す。 朱武がこの客の事を李袞から聞き出そうとする前に、 男はすぐに李袞と会話を始めた。 「李袞様、 こちらの少年が朱武君ですか? なるほど、精悍…

3.朱武と李袞師範

「朱武さん、お帰りなさい! 先生がお部屋でお待ちですよ!」 「りょーかぁい! すぐ行くぅ!!」 かつて・・・その強さと名を轟かせた山東の虎・李袞は、 その拳の戦いで大怪我を負って以来、 若い子供たちの育成を目的に、この道場で多くの門下生を指導す…

クマ日記

えー、みなさん、 ここのところ、私の「仕事いってきます」記事の中に、 時々「クマ」がどうこうという文章があったのはご存知でしょうか? 元々が、「コメできなくてごめんなさい」だけを伝える記事なので、 自宅に戻り次第、すぐ削除してますが。 さて、私…

2.朱武と梨香 2

苦しみまくる朱武を、腕組みして偉そうに見下す少女、梨香。 「そりゃあ、史上最高かつ全世界最強をのたまう朱武お兄ちゃんの妹ですから? それより、李袞先生が早く呼び戻せってカンカンだよ? 早く帰んなきゃ!」 二人は骨格はまるで違うが、目元は似てい…

1.朱武と梨香

中国山東省のある一都市・・・。 そこそこ人口も多く、最近は産業も発達し、高層ビルも増えてきたこの街・・・。 だが、主要道路の裏側にいくと、 前近代的な面持ちの古臭い家やビルがいくつも建っている。 たまに道沿いに、屋台やビリヤード台が置かれ、 ヒ…

最終話

彼が手にしていたのは、その手のマニアックな月刊誌・・・、 「月刊格闘技通信」? 「なんだ、こりゃ?」 「あ、斐山、今まで中学じゃ無敗って聞いてたけど、 中には格闘技とかやってるヤツだっていたと思うんだ、 そいつらにも負けたことがないんなら、こー…

第六十七話

えー、 みなさん・・・、 加藤恵子です。 長々と話が進んでまいりまして・・・こんな長丁場になるなんて・・・。 もう少しでこの章は終わります。 最後にクラス風景の一コマのあと、 次の登場人物の人たちに舞台を譲ります! それではみなさん、シーユーアゲ…

第六十六話

ようやく結城八郎は口を開く・・・。 「そ、そうだ、 いざとなれば、命の奪い合いになる・・・。 さっきも言ったが、 デミゴッドの頭目達は・・・人間とは思えない何らかの存在らしい・・・。 嘘かほんとかどうかわからんが、 もしそうなら、人間の法やルー…

第六十五話

「人違いなら?」 「完全に人違いだとわかれば、ハイさよならだ。 ・・・ただ、向こう側・・・九頭竜一族がそう判断しない限り、 いつまでも君には生命の危険が付きまとう。」 「・・・なんだ、そりゃ。」 普通ならその理不尽な扱いに、不満の声をあげてもい…

第六十四話

「デミゴッド・・・。 なんでそんなものが日本の田舎のカルト団体に?」 「そのデミゴッドこそが、彼ら九頭竜一族の崇める蛇だからさ・・・。 デミゴッドの創設者は、蛇の頭の数と同じく9人・・・。 そして・・・世界的な大企業にも関わらず、 その頭目達の…

第六十三話

結城八郎、は侮蔑的な優一の指摘にも怒りもせずに丁寧に解説する。 本人にも自覚があるのかもしれない。 「あ、ああ、それはな、 いろんな説があってだな、 オレらの団体では、その八岐大蛇自身がスサノヲだって解釈なんだ。 ただ、スサノヲ自身、他の神様に…

第六十二話

「う・・・ん、それもよくわからん、 ただ、宗教関係者とか、ある感受性の高い少年少女に多いとは聞くな。 ・・・何らかの能力を持ってたりとか・・・ね。」 「能力?」 「そう、というわけで、オレらは、 日本全国で、とてつもない行動能力や、力を持つ人間…

第六十一話

優一の知りたいのはそんな事ではない。 「いや、その『四人の使徒』ってのから話してもらいたいな?」 「ああ、そうか、悪いな、 実はオレも良くは知らん。」 優一の眉が吊り上がり、あからさまに不機嫌そうになる。 まぁ無理もないか、そんな返答されたんじ…

第六十話

しかし・・・それでもさすがに優一である。 その動揺を表には全く出さないでいる。 恐らく心拍数にも何の影響を見せていないはずだ。 「四人の使徒? なんだい、それは? 美術画か、それともアニメの話?」 優一の反応を見極めようと、 結城八郎という臨時職…

第五十九話

図書室臨時職員、結城八郎は、そんな指摘など意に介することなく、 世間話でもするかのように、車の掃除を行いながら会話を続ける・・・。 「ハハっ、さっきのケンカ・・・いや、ケンカとは言えないな、 一方的な攻撃だったもんな、 でもお見事だったよ、オ…

幻想楽団 Sound Horizon ってなぁに?

http://www.youtube.com/v/vXAi0Oi-mzY えー、正直、なんなのかよく知りません。 ちょっと、昨日仕事で、 少しだけ、この舞台を・・・ええ、 まあ衣装とか、参考に・・・いえ、なんでもないです。 なんでも有名どころの声優さんも参加してるとか? イラスト…

第五十八話

道順から言えば、先に優一が自宅に着くはずである。 だが、斐山は先に家に入らなかった。 あえて、エリナの帰る道順を予想し、 途中で彼女と合流する。 「優一さん! も、・・・もしかして待っててくれたんですか!?」 今回も主人に会えたペットのように駆…

第五十七話

更に優一は、山本及び加藤をエリナに送らせた。 山本依子もショックが大きかったようだが、 きっと冷静に戻ったとき、斐山優一の事を再認識するだろう。 鮎川クンも同様だ。 彼に関しては途中まで斐山が送っていったが、 彼も男の子、 道半ばで「もう大丈夫…

第五十六話

斐山優一は何事もなかったかのように、 土手からあがってきた。 「救急車はいらないからな、命に別条はない・・・。 ま、しばらくは寝たきりだろうけどね。」 まるで、全て予定通りと言わんがごとくの優一の表情に、 鮎川も加藤もあっけにとられたままだ。 …

第五十五話

「そのチェーンがお前の武器な? オレに通用するとでも?」 「へっ、い、言ってろ! いくらお前がすばやくても、チェーンの動きより早く動けは・・・」 バチンッ! 「なっ?」 バチンッ!! そのチェーンの先端が全て優一のロッドに弾かれる。 「確かに早い…

第五十四話

その瞬間、いきなり優一のカラダが消える! 「あっ? ど、どこへ」消えたっ? と、最後まで声を出すことはできない。 バイク乗りの男の背後に優一のカラダが・・・! 斐山優一はぶつかる直前、空中へ宙返りをしてカラダを舞わせ、 運転する男の背後に飛び乗…

第五十三話

土手の上では、エリナがその場の全員をノックアウトしていた。 一応、鮎川クンも倒された相手が起き上がってこないか、 男としての最低の役目だけでもこなそうと、頑張っていたのだが、 その必要すらなさそうだ、 「皆さん、距離を取りましょう!」 エリナは…

ゲストブック 19

いらっさいませ! ここはゲストブックです。 皆様お気軽に書き込んで行って下さい。 業者の宣伝はお断りです。 ジェネシス、FOXTROT Suppers Ready 最後の部分です! 画像はライブ上のピーター・ガブリエル? なんかかぶり物をしています。