Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

緒沢タケル 秘密工場へ36

 
 うずくまる大男の顎先へ強烈な前蹴りっ!
頭が大きく跳ね上がり、大男の口から唾液の泡が飛ぶ!
・・・だが、あろうことか、ゆっくりとだが大男は首を戻し、口元から笑みを浮かべたのだ・・・!
 効いていない? どれほど頑丈な首をしているのだ!?
勿論、痛みはかなりきついのだろう、特に股間の衝撃がハンパないのか、
不恰好な様でむくりと立ち上がる・・・
でかい・・・!
身長はタケル並み・・・だがその分厚い胸板と手足の太さは、タケルをさらに上回る。
さしもの日浦も怖れを覚えるほどだ・・・。
相手が素人ならともかく、互いにプロのようだ。
右手に構えるナイフを使えば勝てる自信があるが、
今回は人を殺すつもりは全く計画にない。
 どうする?
相手もナイフを警戒して反撃にはこないが・・・。
 日浦義純は意を決する!
素早くナイフをしまい、間髪いれずにタックル!
体勢が崩れている今だからこそ、このチャンスを失うわけにはいかない!
電撃のような激しい衝撃と、目にも止まらぬ日浦のボディブロー・・・
そして下顎へのさらなるアッパー!
その攻撃の全てをまともに受けているはずの大男、
・・・だがその男は日浦の全ての攻撃を受け止めたのだ!!
 (こ、こいつ、化け物か!? ・・・それとも、この頑丈さはレスラーあがりか・・・!?)
大男は攻撃を喰らうのに飽きたかのように、
打撃の合間を縫って日浦のカラダを掴みにかかる。
 やばい! もしレスラーなら掴まれれば一巻の終わりだ!
掴まれまいとする日浦の左腕を大男が制する、・・・大男にとってはそれだけで十分だ、
ここから日浦のカラダを引き寄せて強烈な投げ技に・・・

 ガシッ!!