Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

ランディ プロローグ7

 
勿論、ランディも若い男だ。
人並みに性欲もあるし、夜働く女性達の姿態や喘ぎ声に心惑わす事もある。
だが、彼女達の誰かに、一度でも手を出せば、
下手をするとこの館の和を乱す怖れもある。
・・・ゆえにそーゆー部分から来る衝動は、彼なりに必死に耐えていた。
まぁ・・・将来はどうなるかわからないが、その時はその時だ。
ところが、ここまでは彼自身の考えに過ぎず、
当の女性たちの思いも様々だ。
・・・例えば今夜はこんな事が起きた。

 コンコン!
 「・・・ん? 開いてるよー? 誰だい?」
 「あったっしっ、ロゼッタだよっ。
 ランディ、寝てたかい?」
扉を開けて、シースルーのキャミソールだけのロゼッタが入ってきた。
 「いや、本を読んでただけ・・・ってお前、その格好はなんだぁああああぁっ!?」
 「たまには仲良くしよーぜぇ? 
 もう、オヤジ達の相手も疲れてさぁ?」
 「・・・おお、お前、今日は公休だろう?
 自分の部屋でゆっくり休んでたほうがいーんじゃないのかっ?」
 「あー、カラダってよりもココロが疲れててさぁ、
 ここでダラダラさせてよ。」
 「あーあーあー、お、お前なぁ・・・、
 オレだって健康な男性なんだぞ!?
 オレの理性にも限界ってモンが・・・!」
 「いーよー? 好きにしてくれても?
 そんかわり、アタシは寝てるだけでもいいかい?」
 「そーゆーことじゃねーんだよっ!
 他のヤツらに見つかったらどうすんだよぉ!?」
 「ああ、あたしから襲いに行った事にしといてやるよ、
 固い事ゆーなよ? たまぁにイチャイチャしたってバチあたんないって。」
あああ、ベッドの中、入ってきやがったっ・・・。
 「おまえ、お、オレがどれだけ理性を保つの必死で仕事してるか、わかってるのかっ?」