語られない物語 ライラックの最後
その言葉通り、ライラックには遠慮もためらいもない、
全力でタケルを斬りにかかる!!
まさしく豪剣の騎士の名に恥じぬ最高の一撃が!!
・・・だがタケルは最早、
その精神の境地を先程とは較べる事すらできぬ高みにまで昇華させていた・・・。
今まで力任せにしていたタケルの剣が変化を・・・。
緒沢家秘伝・・・祓い・・・!!
彼の長身の隅々から力が失われていく・・・。
「ふ・・・フフ・・・義純・・・、
謝るのはオレの方だな・・・、
お前の気持ち・・・少しはオレにも・・・」
「ふ・・・フフ・・・義純・・・、
謝るのはオレの方だな・・・、
お前の気持ち・・・少しはオレにも・・・」
「・・・ふざけんな、バカ野郎っ!!
てめぇら・・・人の命を・・・自分の命を軽く見すぎなんだよぉっ!!
ちくしょうっ・・・、ちきしょうっ!!
いつまで・・・いつまでこんなくだらねぇ戦いをしなきゃなんねぇんだっ!!
美香姉ぇ・・・っ、
オレ・・・オレは美香姉ぇの願いも叶えることなんかできねぇじゃねぇかぁ・・・!」
てめぇら・・・人の命を・・・自分の命を軽く見すぎなんだよぉっ!!
ちくしょうっ・・・、ちきしょうっ!!
いつまで・・・いつまでこんなくだらねぇ戦いをしなきゃなんねぇんだっ!!
美香姉ぇ・・・っ、
オレ・・・オレは美香姉ぇの願いも叶えることなんかできねぇじゃねぇかぁ・・・!」