Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

ガワンとの死闘 奥義発動!

 
 「そんなこけおどしがこの私に通じるかぁっ!!」
太陽の下で、全ての能力値を上昇させているガワンも、
その精神と判断力だけは変化させようもない・・・。
ランスロットのように、一戦一戦タケルの成長ぶりを認識できていたなら、
まだもっと慎重な動きもできたであろう。
 時に蝶の如く相手の動きを幻惑し、
 時に力強い意志は、敵の攻撃を拒絶する・・・!
あらゆる魔や凶事を討ち鎮めてきた祓いの剣の本質を、
攻撃に逸るガワンが理解し攻略することなど不可能なのだ。

 緒沢家が率いるスサにどんな真実が隠されているのか・・・

彼らスサを単純な「悪」と捉えているガワンには、決して・・・。

そして円舞を踊るタケルにも、動けば動くほど、
自分の中の何かが変わっていくのが感じられていた。
気分は高揚しているにも関わらず、
どこか心は醒めていて、ガワンの動きが手に取るようにわかる。
まるで、自分がどこか遠くにいて、
この光景を眺めているだけかのように・・・。
カラダの動きは、ガワンに合わせて千変万化するだけでいい・・・!
考えることがあるとすれば、
・・・それは攻撃を断じるときだけだ!!
 
 「おのれぇぇえぇぇぇぇええっ!!」
ガワンの渾身の一撃!!
この期にあって、いまだタケルは先ほどガワンに遅れをとったことを頭に残していた・・・。
だがそれは単なる無謀なる意地ではない・・・。
いま、この状態・・・、
祓いの剣を振るう今ならば、
自分の力を最大限に発揮できる・・・。
そんな確信が彼の胸に湧きあがっていたから。