独りぼっち
嘘よ・・・こんなの信じないっ!っ
お か し い・・・
おかしいよ? どうして・・・
私たち、何も悪いことしてないのに・・・?
何でこんな事にぃ?
「・・・だれ? どうして? だれがこんな酷い事を!?
教えてっ!
誰か答えてっ!!
答えなさいよっ!!
誰もいないのっ!! 誰のせいでこんな事になったのよっ!!」
フラアは立ち上がって叫び声をあげた。
まるで気でも触れたかのように・・・!
教えてっ!
誰か答えてっ!!
答えなさいよっ!!
誰もいないのっ!! 誰のせいでこんな事になったのよっ!!」
フラアは立ち上がって叫び声をあげた。
まるで気でも触れたかのように・・・!
急いで看護婦たちが、数人で彼女のカラダを抑えるが、
まるで暴れ馬のように跳ねるフラアをなだめることなど誰にできようか?
医師は急いで鎮静剤の用意もするが、
元々フラアにそんな暴れる体力など残ってもおらず、
ひとしきり暴れると、ぐったりと力を抜き、
かすれた声で自らの意志を主張する・・・。
「放して・・・
放してっ!
もう・・・暴れないから・・・放っておいて・・・!」
看護婦たちは互いに顔を見合せながら、
フラアの強い意志に逆らえず、ゆっくり腕の力を放してゆく・・・。
まるで暴れ馬のように跳ねるフラアをなだめることなど誰にできようか?
医師は急いで鎮静剤の用意もするが、
元々フラアにそんな暴れる体力など残ってもおらず、
ひとしきり暴れると、ぐったりと力を抜き、
かすれた声で自らの意志を主張する・・・。
「放して・・・
放してっ!
もう・・・暴れないから・・・放っておいて・・・!」
看護婦たちは互いに顔を見合せながら、
フラアの強い意志に逆らえず、ゆっくり腕の力を放してゆく・・・。
既にフラアの意識の中に他人は存在していない。
自分と目の前にある母親や父の遺体だけだ。
後ろに王様がいようと知ったこっちゃない。
自分を助けるのに尽力してくれた、ディジタリアスやツォンについても同様だ。
ただただ何も考えられず、この場の現実とどう向き合えばいいのか・・・、
いや、それすら意識もできずに時間を費やしていくだけだったのである。
自分と目の前にある母親や父の遺体だけだ。
後ろに王様がいようと知ったこっちゃない。
自分を助けるのに尽力してくれた、ディジタリアスやツォンについても同様だ。
ただただ何も考えられず、この場の現実とどう向き合えばいいのか・・・、
いや、それすら意識もできずに時間を費やしていくだけだったのである。