シルヴァヌスの森 35
タケルの四肢に力が入る!
それを見てシルヴァヌスは嘲るのみだ。
「ほっ? 無駄だ、確かに貴様は力自慢のようだが、
そのツタを引きちぎれた者など、かつて存在せん! 無駄な努力など止めるがいい!」
だが、シルヴァヌスは知らない・・・。
その鋼鉄のようなタケルのカラダには、ただの力任せの筋肉のみ非ず、
中国拳法で培った勁の爆発的な気の力も加わる事を・・・。
そして、その怒りが・・・感情が、パワーを何倍にも高めていく事を・・・!
「ぉ ぉ ぉ・・・らぁぁぁぁああああああッ!!」
タケルの周辺から異様な音が聞こえ始める・・・。
この音はなんだ!?
・・・チ・・・ビチチ・・・ビリッビビビ・・・!
「き・・・貴様!? まさか!?」
そのまさかだ!
タケルの筋肉が・・・血管が浮き上がり、
まるでその神殿、全体が震えるような錯覚に陥るほどの蠕動!
それどころか、タケルの部下を襲っていたはずの肉食獣が再び怯え始めたのだ。
「・・・な、何と言うことだ! 動物たちがこれ程までに怯えるとは・・・!?
貴様い、いったい!?」
バチィッンッ!!
幹の根元からツタが引きちぎられる!!
タケルの両腕・両足にはツタが巻き付いたままだが、
既に両腕は自由だ!
ミィナの鞭捌きを思い起こすがごとく、タケルは右腕をシルヴァヌスに振り上げる。
すると、絡み付いたままのツタが鞭のようにシルヴァヌスの体躯を捉えた!
「なっ!?」
「・・・降りてこいよ・・・、高みの見物は許さねぇぜ!!」
「ぅおおおおおおおっ!!」
社の座から無理やり引き摺り下ろされたシルヴァヌスは宙を落下!
・・・それも向かうは睨みつけるタケルの元へ・・・!
幹の根元からツタが引きちぎられる!!
タケルの両腕・両足にはツタが巻き付いたままだが、
既に両腕は自由だ!
ミィナの鞭捌きを思い起こすがごとく、タケルは右腕をシルヴァヌスに振り上げる。
すると、絡み付いたままのツタが鞭のようにシルヴァヌスの体躯を捉えた!
「なっ!?」
「・・・降りてこいよ・・・、高みの見物は許さねぇぜ!!」
「ぅおおおおおおおっ!!」
社の座から無理やり引き摺り下ろされたシルヴァヌスは宙を落下!
・・・それも向かうは睨みつけるタケルの元へ・・・!