Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

クラトスとビア 1

 
さて、
こちらはメタパのハデス宮殿に戻ってきたヘルメス。
不機嫌な表情で、依頼を受けていたハデスの元にやってくる。
薄い口髭を蓄えたハデスは、
緩やかな笑みを浮かべ、少年神の帰還を出迎えた。
 「ふむ・・・帰ったか、ヘルメス。
 ん? つまらなそうな表情だな?」
 「だってさぁ、なんか・・・まとまっちゃったぜぇ?
 あのタケルとか何とかって奴、
 偉そうにポセイドンに説教かましちゃって・・・。
 オレ、何しに行ったんだか、わかんないよ、アレじゃぁ?」
 「ほう? そうか、
 では失敗に終わったのだな?」
 「争いの女神エリスでも連れてった方が確実だったかもね?
 もう、めんどっちぃけどさぁ。」
 「ふふ、まぁ、そう言うな。
 ご苦労だったな、
 それより、その・・・タケルとやらはどんな男なのだ?」
 「うざ過ぎるくらい、むさ苦しい奴。
 すぐ熱くなる様な単細胞、ってとこじゃないかな?」
 「そうか、熱い男なのか・・・。
 ふっふっふ、それを聞けただけで十分だよ、
 この地下世界に降りてきてから・・・、
 いや、地上でもきっと、多くの殺し合いに勝ち残ってきたのだろうな?
 それでこそ・・・私の能力は最大限に効果を発揮するだろう。
 今までの戦いで死んでゆくほうが、
 遥かにマシだったと思い知らせてくれようぞ・・・。」
そしてハデスの背後には一組の男女の姿が・・・!
 「ハデス様、では他の雑魚たちは私めらが!!」
 「おう? クラトスにビアよ・・・!
 ポセイドンだけには気をつけよ?
 それ以外は・・・皆殺しにしてしまえ!!」