Ladyメリーの物語29・30
「お姉ちゃん、なんだろね・・・? みんなやけに吠えてない・・・?」
「まさか・・・大地震の前触れじゃ・・・。」
「怖いこと言わないでよぉ! 本気にしちゃうじゃぁん!?」
そう言いながら、加藤恵子は飼い犬の視線を追って空を見上げた。
きれいな満月が・・・
なに・・・!?
月の近くを何かが通り過ぎた・・・。
「お、お姉ちゃん、今の見た!?」
「何? 恵(けい)ちゃん、どうしたの?」
「あ・・・今、上を何か大きいものが飛んでったの・・・、
お姉ちゃん見えなかった?」
「大きなもの? カラスか何かじゃなくて?」
「違う! もっとおッきい!! まるで・・・人みたいな・・・。」
姉はふと上空を見上げたが、すでにもう何も見えない・・・。
「何? 恵(けい)ちゃん、どうしたの?」
「あ・・・今、上を何か大きいものが飛んでったの・・・、
お姉ちゃん見えなかった?」
「大きなもの? カラスか何かじゃなくて?」
「違う! もっとおッきい!! まるで・・・人みたいな・・・。」
姉はふと上空を見上げたが、すでにもう何も見えない・・・。