Ladyメリーの物語59・60
だが、・・・攻撃の気配はない・・・。
何も襲ってこない・・・。
あの化け物は・・・どこへ行ったんだ・・・?
近くには・・・女の通行人だけ・・・
「きゃああああっ!?」
つい今しがたまで、夢でも見ているかのような非現実的な光景を繰り広げていたが、
空気を切り裂くような女性の悲鳴が、斐山優一を現実世界に引き戻した。
「・・・!」
「うっ、上から落ちてきた・・・!? 大丈夫ですかっ!?」
何も襲ってこない・・・。
あの化け物は・・・どこへ行ったんだ・・・?
近くには・・・女の通行人だけ・・・
「きゃああああっ!?」
つい今しがたまで、夢でも見ているかのような非現実的な光景を繰り広げていたが、
空気を切り裂くような女性の悲鳴が、斐山優一を現実世界に引き戻した。
「・・・!」
「うっ、上から落ちてきた・・・!? 大丈夫ですかっ!?」
少女は斐山優一のそばに駆け寄った。
どうしよう? 救急車? どっから落ちてきたの、この人!?
一方、斐山は少女の事など無視していたが、
今一度、あの人形・・・メリーが追ってこないことを確認すると、
ヨロヨロと立ち上がろうと試みた・・・。
骨には・・・異常はなさそうだ・・・。
「だ、だいじょぶなんですか!?」
ようやく、斐山はこの小うるさい少女に向き直った。
「・・・お前か?」
今一度、あの人形・・・メリーが追ってこないことを確認すると、
ヨロヨロと立ち上がろうと試みた・・・。
骨には・・・異常はなさそうだ・・・。
「だ、だいじょぶなんですか!?」
ようやく、斐山はこの小うるさい少女に向き直った。
「・・・お前か?」