Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

Ladyメリーの物語67・68

加藤恵子は言いたい事だけ言って、
あとは斐山の反応次第で、この場から立ち去ろうとするつもりだった。
 どうせ、こいつは似たような事を言うだけだろう、もういいや・・・!
だが、斐山優一は奇妙な態度を彼女に見せた・・・。
                                   
 「動物達が気が立ってる・・・?」
 「え? そうよ? 聞こえない?
 やけに多くの犬や猫が吠えているのを・・・?」
                                          
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斐山は視線を遠くに投げたかと思うと、
その耳で聞こえる様々な音を識別し始める・・・。
さらには何か思ったのか、
空を見上げ、上空に輝く満月をも見上げていた・・・。
 「斐山君・・・?」
斐山は月を見つめながら、ぽつりと独り言を言う。
 「忘れていた・・・。
 何年ぶりか・・・『あいつら』・・・まだオレに用があるのか・・・!」
その言葉の意味は、彼本人にしかわからない・・・。
                                       
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