Ladyメリーの物語69・70
ようやく斐山は彼女に向き直り、何か言いたげな視線を送った。
「な、なに?」
「頼みが出来た・・・。」
「ええっ? またいきなり・・・あ、で、でも私ができることなら・・・。」
「ああ、・・・向こうに神社があるだろ?
その入り口に黄色いスクーターが停めてある筈なんだ、
ちょっと見てきてくれないか?」
「それは構わないけど・・・斐山君、免許もないのに・・・、
あ、ううん、なんでもない!」
加藤恵子はその場を離れ、斐山の指定したスクーターを見つけたようだ。
・・・一方、斐山優一や加藤恵子の行動を、
はるか高台から見下ろす一つの影があった。
銀色の髪を月明かりに反射させ、アラベスク文様の鎌を携える一つの人形、
Lady メリー・・・。
もう、この地に留まる必要はない。
先ほど自分を追っかけてきた少年も、これ以上、何もできないだろう。
彼女も何かするつもりなどない。
だが・・・。
「な、なに?」
「頼みが出来た・・・。」
「ええっ? またいきなり・・・あ、で、でも私ができることなら・・・。」
「ああ、・・・向こうに神社があるだろ?
その入り口に黄色いスクーターが停めてある筈なんだ、
ちょっと見てきてくれないか?」
「それは構わないけど・・・斐山君、免許もないのに・・・、
あ、ううん、なんでもない!」
加藤恵子はその場を離れ、斐山の指定したスクーターを見つけたようだ。
・・・一方、斐山優一や加藤恵子の行動を、
はるか高台から見下ろす一つの影があった。
銀色の髪を月明かりに反射させ、アラベスク文様の鎌を携える一つの人形、
Lady メリー・・・。
もう、この地に留まる必要はない。
先ほど自分を追っかけてきた少年も、これ以上、何もできないだろう。
彼女も何かするつもりなどない。
だが・・・。