Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

ぶっつづけに最高裁の判決!

なんの話題ですかって?

もちろん、卒業式に国旗掲揚・国歌斉唱時の起立を拒否した教師たちの裁判です。

今年に入ってこれだけの判決があります。

1月28日東京高裁、職務命令の義務不存在の確認及び損害賠償を求めた裁判、
     いずれも却下・棄却
3月10日東京高裁、職務命令は合憲合法、ただし教師への処分は裁量権の逸脱
3月25日東京高裁、不起立処分撤回を求めた裁判、控訴棄却、処分は裁量権の範囲内。

5月30日最高裁、不起立教師再雇用拒否裁判、起立命令は合憲の初判断!
6月 6日最高裁、再雇用拒否及び職務命令の違憲性を問い、上告を棄却、こちらも合憲!

そしてさらに6月21日予定最高裁
     広島県教員処分取り消し訴訟、こちらも教師側敗訴確定(読売)

↑漏れがあったら指摘してください。

現在教師側に有利な判決は、3月10日の「処分取り消し」だけですが、
その後の最高裁で立て続けに合憲判決がでれば、上告審の結果はみえるでしょう。





さて、
この問題。
マスコミ側は完全に論調が分かれます。
ちょうど大阪府橋下知事率いる維新の会が、条例案を可決させたばかりですので、
そちらの反応も併せて・・・。


東京新聞5月31日 起立定着に「無力感」 君が代命令合憲

毎日新聞5月31日 君が代起立判決 現場での運用は柔軟に

中日新聞5月28日【君が代強制】 思いを拒む相手に銃を突きつけ、
         「愛してます」と口に出させる行為に意味があるとは思えない

赤旗  5月27日「力ずくで先生辞めさせるなんて」
          大阪「君が代」起立強制条例案 共産党が宣伝 反対の声続々

信濃毎日5月27日 君が代条例案 自治の土台が揺らぐ

朝日新聞5月26日「日の丸や君が代について、私たちは強制すべきではないと繰り返し主張してき            た」 ~大阪起立条例―あの一票は何だった  

琉球新報6月 6日 君が代起立条例 学校をゆがめる人権軽視
         「君が代強制…教え子を戦場に送り出した軍国教育を厭う現場の思い、
         切り捨てられぬ。なのに強権で教師の人権制約」


読売新聞5月31日 君が代立命令 最高裁の「合憲」判断は当然だ

産経新聞1月29日 国旗国歌訴訟 教師は混乱を繰り返すな



さて、2chに入り浸り始めた当初から、私はこの問題に関わってきました。
この問題、
何がなにやらさっぱりわからないという方に簡単に説明すると、

学校の入学式や卒業式に、
国旗を掲揚し、国歌を斉唱する儀式において、
思想の自由から、その行為を拒否する教師に対し、
職務命令で式典を円滑に進めようとする、教育委員会及び学校側とのせめぎあいでございます。


広島では両者の板ばさみにあって、
民間から迎えた校長が自殺してしまうという痛ましい事件さえ起こってます。

両者ともに言い分があります。

ただ中立的な立場で言うとすれば、
両者の論点は噛み合っていません。

そしてそれぞれの言い分を列挙するとすれば、
それこそ、多大な情報をここに投下しないとならないでしょう。
ちょっとさわりを紹介しましょうか?


★ 日本は戦争を起こしその反省をしていない。日の丸君が代はその象徴だ。
☆ 国旗国歌に何の罪も無い。また負けたからと言って反省する必要はない。

★ 君が代天皇賛美の歌。政府も認めている。民主主義国家にはふさわしくない。
☆ 「君」の解釈は「あなた」でも良い。解釈は自由だ、政府も自由と言っている。

★ 権力が思想の自由を奪うことは許されない。
☆ 内心の自由は侵害されていない。また教師は地方公務員であり、人権は無制限ではない。

★ 海外の先進国では卒業式に国旗国歌斉唱などない。文科省も認めている。
☆ 海外では卒業式自体がない国が多い。だが国旗国歌教育は様々な形態で教育されている。

★ 教育に強制はそぐわない。自由な思考を育成する障害になる。
☆ 生徒に様々な強制を行う教師が何を言う? そして強制は教師に対して。対象は生徒でない。

★ これは国家権力が自分たちに都合のいい国民を量産するための制度。
☆ 国家は何の命令も下していない。政府や政策が気に入らなければ投票先を変えるだけ。

★ 愛国心は戦争を起こす。また強制されて身につくものではない。
☆ 世界の多くの国で愛国心を否定する国はない。また「愛国心」を強制している事実はない。



ぱっと思いついただけでこんなところでしょうか。


そんで私の立場は当然、
おわかりかと思います。
教師のやってることは、
職務怠慢、信用失墜行為、職権濫用。

嫌な仕事があるなら正規の方法で反発すること。
現場で子供や来賓を巻き込むな。
生徒を祝福すべき教師が、
晴れの式典で生徒を汚すようなマネをするな。
反権力を謳うおのれらが、生徒にとっては最大の権力者。
もし教師側の言い分が通るなら、
オウムの麻原や極右の天皇賛美者が、
生徒を自分たちに都合のよいように教育することも可能になってしまう。

こいつらは教師という立場を利用して、
教え子に手を出すハレンチ教師と同類項、
というのが私の見解です。