Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

うりぃ・めりー対あーまーじゃっく 21

 
さて、
半裸のうりぃ、瀕死のいぬ、精力ビンビンのキジたちは、
どうにかこうにか、町中に走る川べりまでやってこれました。
一応、うりぃは逃げ惑う最中に、
そこらへんの民家から、外に干してある布きれを見つけて、
自分の腰に巻きつけて、なんとかごまかしております。
・・・窃盗ですよ、うりぃちゃん。
いぬは、ぐったりしたままですが、心臓は弱々しくも動いています、
時間が経てば起き上がることもできそうです。
そしてキジは・・・
 「おっ? キジィ、・・・少しカラダの光が薄くなっとらんか?
 いぬの血の効力も時間制限があるようやな?」
 「えっ? ホントですど? 普段は人間の血しか吸っとらんとでしたから、
 知りませんでしたんど!」
傷害罪ですよ、キジさん! ・・・ん? それだけでいいのかな?

なお・・・今は真夜中ですので、
彼女たちが人の目に触れる事はまずありません。
一路、うりぃたちは船付き場を探して、適当な小船をかっさらおうかとしていると・・・。
 「姐さま! ・・・あの船に人影が・・・!」
 「人やて? ・・・小柄やな? まさかこんな時間に子供がいるわけも・・・。」

すると、どうでしょう?
その影は、うりぃたちを認識したのか、慌てて飛び上がって自分の姿をアピールしだしたのです。
 「姐ご! 姐ご!! 早ぐごっちへ!!」

まさか・・・
 「その声は・・・サルかぁっ!!」