ウチは最恐の和製ゴスロリ少女うり
さて、みなさん・・・、 長い間・・・というか、間隔をあけすぎただけ、という話もありますが、 とりあえず、あーまーじゃっく編、終了いたしました。 この話に続編があるとするならば、 今後も、あーまーじゃっくは現れるでしょう。 ウリコヒメの話に忠実に…
うりぃたちが、小川を下り始めていたとき、 燃え盛るお屋敷から少し離れた小高い丘で、 あーまーじゃっくは空を見上げていました。 何か不思議な音が聞こえます・・・。 チュチューイ、チューイ、チューイ・・・ 『・・・コチラ、ホンブ アフワデーヴァ アフワデーヴァ アーマージャック オウトウセヨ …
とりあえず、ここで騒いでていても話が前に進まないので、 ようやく小船を前に進めることにしました。 「しかし、サルの娘まで登場するとは思わんかったな、 ん? そうすると、サル、おんどれ、奥さんどないしたんや?」 サルはまたもや頭を掻き始めてしゃべ…
やはりこれぐらいでないとバランスが取れません。 なにしろ、いぬは不死身、 キジは吸血雉、 そしてサルはゾンビ、 素晴らしい組み合わせです! 「・・・しかし、これ、どっかの怪物三人組より強烈やなぁ・・・。 これで更に、いぬ以外、真昼間からこいつら…
ついに最後の下僕の登場です!! あーまーじゃっくとの戦いには間に合いませんでしたけど、 うりぃの逃走を手助けするためにやってきたのでしょう! どうやら警察ではお説教ですんだようです。 「姐ご、姐ご! 状ぎょうはわがっでます! 遅れですいませんっ…
さて、 半裸のうりぃ、瀕死のいぬ、精力ビンビンのキジたちは、 どうにかこうにか、町中に走る川べりまでやってこれました。 一応、うりぃは逃げ惑う最中に、 そこらへんの民家から、外に干してある布きれを見つけて、 自分の腰に巻きつけて、なんとかごまか…
お屋敷に静寂が戻りました・・・。 いえ? 何か聞こえてきます。 パチパチ・・・パチパチ・・・ その内、焦げ臭いにおいも・・・。 どうやら火が出たようです。 うりぃたちが逃げるときに、行灯の火でも倒したのか、 それとも、「誰かが」意図的に放ったのか、 …
うりぃ・めりーが現れたこの屋敷は、 もはや大量虐殺事件の現場となりました。 落ち着いて考えれば、 とてつもない凶悪な出来事が起きているわけですが、 当然、うりぃにとっては、そんなことはどうでもいいわけです。 恥ずかしくて見っともなくて、顔から火…
ここまで大騒ぎして、誰も集まってこなかったのが不思議なくらいです。 まぁ、作者も忘れてたんだから仕方ありませんが、 お屋敷に控えていた他のお侍さんたちが、主人の安否を確かめに戻ってきていたのです! ・・・ええと・・・、そうそう、 いぬ君が屋敷…
大変です。 このままではうりぃはお嫁にいけなくなっちゃいます。 「うががががががががががっがぁっ!! なんっちゅうことをををををををおをっ!!」 世界最恐の和製ゴスロリ少女うりぃ・めりーに、 これまでにない最大の試練が訪れたといえましょう。 も…
おっと、 確かに余計なことまで説明してしまったようです。 現状、バタバタ暴れるうりぃは、片手でいぬを抱いたまま、 もう片手であーまーじゃっくの腕を外そうともがいていますが、 そう簡単に鉄の腕は外れません。 それどころか、 あーまーじゃっくは伸ば…
とんでもない事態にうりぃは半狂乱です。 「おっ、おっ、ナレーションのアホウっ!! 余計な解説はいらんっちゅーねんっ! 実況だけでええんやっ!!」 いえいえ、ここは新たな展開をせつめいしないといけません。 うりぃちゃん? あなたもこの「世界」の主…
ガチッ! あーまーじゃっくの伸びた右手がもんぺ姿のうりぃの腰紐あたりを掴みます! 「うわぉぉぉぉっ!?」 勢いあまって、うりぃは前のめりにこけそうに・・・ ズダァッンっ! あ・・・いぬさんがクッションになったようです・・・ いえ、もう口から泡し…
形勢逆転・・・とはいえ、 うりぃたちも、決定的有利とまでは言えない状況です。 いぬは瀕死のボロ雑巾状態、 うりぃは鉄のあーまーじゃっくに攻撃する術がありません。 そして、 今のキジさんですら、そのクチバシが鉄のボディに食い込まない以上、 ただの…
キジさんのカラダが1・5倍(当社比)に膨れ上がっていきます!! 「キ・・・キジィ? お、おんどれ、いぬの血を吸って・・・?」 そうです、 吸血鬼・・・いえ、吸血雉は人間の血を吸って、永遠の若さと魔物の力を得ると言われています。 それを、 不死身…
「あ・・・あああああっ?」 その場にいる、加害者・被害者・第三者、 全ての人間(?)が目を疑います。 けれど、キジさんは条件反射で目の前のご馳走を・・・ ジュルルルルルルッ!! 「あっ、 あっ、 あ ・・・ 」 この悲鳴にもならない呻き声はいぬのも…
もうこうなったら、当初の予定通り特攻しかありません。 いぬは覚悟を決めます。 「・・・まったくあのエテ公は役にたちませんね、 キジさん、いっちょ、いきますよ・・・。」 「いぬさん、いつでもオッケーですど!」 「すまんな、おまえら、・・・後で骨は…
暴れるキジさんの小さい頭をうりぃは軽くチョップしました。 「じょうだんに決まっとろうが、アホが。」 キジさんは目をぱちくりします。 「あ・・・姐さま?」 「役に立とうが立つまいが、ウチのピンチにかけつけてくれたお前を、 食うわけなかろ?」 続い…
「お・・・お前ら、これ、 もっとグダグダになっちゃったじゃないか、と、思ったろう?」 もちろん、うりぃに反論しようなんて気はさらさらありません! そして、ようやく我に返ったキジさんが・・・。 「あ・・・姐さま! 逃げましょうど!!」 「キジィ! …
鳥のくせに吸血鬼とは、なんと恐ろしい能力なのでしょう。 確かに暗黒の力・・・、 呪われた能力・・・と言って差し支えないんでしょうけど・・・。 「・・・おい、キジィ・・・。」 「はい、姐さま!」 「・・・確かにウチの下僕としてふさわしいかもしれん…
よほど、自信があるのでしょう、 キジさんは、誇らしげに首を振っては、うりぃの問いかけに答えます。 「ふっふっふ、 よくぞ聞いてくれましたんど、 おいが授かったこの力は、 まさに暗黒の世界の住人にふさわしい呪われた能力・・・。」 「もったいぶらん…
じゃんじゃかじゃーんっ! そうです! かつて、ナイトラウンジ「きゃっするおぶめりー」に、 ちょこっとだけ、出演したんだかどうだったか微妙だった、あのキジさんが、 この主人公、うりぃの危機に駆けつけて来たのです!! 「おお、キジかっ!」 「キジさ…
それはうりぃたちの背後の天井から聞こえてきました。 ブワササササッ! 確実に猫以上の大きさです。 この極限の状況に、また何かがやってくるというのでしょうか? うりぃは思わず叫びます。 「くぉらぁ! あまんじゃくぅ!! おんどれ、いっぴきおおかみ気取っと…
さて、 グダグd・・・いえ、お互い膠着状態に陥った理由は至極、簡単です。 あーまーじゃっくに心の中を読まれている以上、 うりぃたちが先には動けません。 では、あーまーじゃっくがうりぃを捕らえるのは簡単かと言うと、 ゆっくりとした動きしかできない…
「姐さんっ! ふっ、二手に分かれましょうよ!!」 なるほど、それは有効な手段かもしれません。 しかし、うりぃには判っています。 「あほぅ、・・・奴の狙いはウチや・・・! おんどれなんか、眼中にあるかぁいっ!!」 「そ・・・そんな・・・。」 そのう…
「な・・・なんや、こいつぅっ!?」 思わず叫んだうりぃでしたが、 彼女は既に知っていました、 この異形の怪物こそ、自分の対立者であることを。 瓜子姫は天邪鬼に殺される。 「別の物語」のアダムとイブを継ぎし者達が、遠い先祖の行いをなぞるように、 …
前回までのあらすじ 最恐の和製ゴスロリ少女うりぃ・めりー 時は昔! おじいさん(鬼)と、おばあさん(鬼)によって育てられた異色のヒロイン、うりぃめりー!! 世界最恐の座を目指していたのかどうかも、今となってはわかりませんが、 血塗られた草刈鎌を…
な、なん・・・!? 「・・・ぐはっ!!」 慌てて振り返っても、時既に遅し・・・。 うりぃの血塗られた草刈り鎌が、主人の胸を貫いていました・・・。 「・・・すまんな? これも仕事なんや・・・。」 そして、主人は畳の上に崩れ、息を引き取りました・・…
「・・・ムニャ?」 お屋敷の主人は目を覚ましました・・・。 何か、只ならぬ気配を感じたのでしょうか・・・? ギシッ・・・ 誰かが廊下にいる気配がします。 奥方? 奉公人? 何故こんな時間に? ギシッ、ギシッ・・・ 段々足音は近づいてきます、 屋敷の主人は枕もと…
だいきゅうわ 「・・・久しぶりやな・・・。」 「ええ、・・・久しぶりっすね・・・?」 「あ~、ウチが主役の話はいつから止まったままやったっけ?」 「す、すいません、自分もよく・・・、 あ! あのぉ、う、梅八クンはどうなったんで・・・?」 「梅八か…