うりぃ・めりー対あーまーじゃっく ２３
やはりこれぐらいでないとバランスが取れません。
なにしろ、いぬは不死身、
キジは吸血雉、
そしてサルはゾンビ、
素晴らしい組み合わせです！
「・・・しかし、これ、どっかの怪物三人組より強烈やなぁ・・・。
いいえ、それでもさすが、最恐の和製ゴスロリ少女うりぃちゃんです。
あっという間にこの状況を受け入れたようです。
「と、とりあえず、船だすで？
サルぅ！ 船はこげるんかぁ？」
「はい！ 姐ご、姐ご、いづでもいげます！ おい！ いぐぞ！！」
おや？ そう言ってサルは船首のほうに首を向けました。
ただの小船です。
他に誰か乗っていればすぐにわかります。
うりぃは反射的におまたを押さえつつ、声をかけました。
「おっ！？ 他に誰か乗ってるんか？」
「あっ、あっ、しょうがいがおぐれました、ウチの娘が・・・」
「なんやてぇっ！？」
すると、向こうのほうからゆっくりと小柄なサルが・・・。
「あ、え、えっとぉ・・・こんばんわですぅ・・・。」
かったるそうな話し方の小猿がやってきました。
よく見るとこっちも顔が腐りかけてます。
「おう、はじめましてやな！ ・・・って、おんどれもゾンビか・・・。」
恥ずかしそうにサルは頭を掻きます。
「ああ、やっぱり親ごの血はあらそえなぐって・・・。」
「ゾンビって遺伝するんかぁぁぁっぁぁぁぁぁぁっ！？」
