Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

Lady メリー第二章 第十話

 少女は必死に叫び声をあげたり、壁を叩いて助けを求めますが、
魔法のためか母親は気づきません。

  ○○○~ッ、今からお前を攫いに行くからねぇ~ 
  アハハハハッ ほ~ら、家の中に入ったよぅ ○○○~ッ・・・
  今、階段の下にいるんだぁ、
  どんな風に殺されるか想像してごらぁん・・・
  ○○○~ッ、一段上がったよぉ 怖いのかねぇ? アハハハハッー
  ほぉ~ら、二段目だ・・・
  だんだん近づいているよぉ~ かわいい○○○~ッ!
  いま、三段目だ ○○○~ッ、
  手足をノコギリで挽いてあげようかぁ~?
  四段目、四段目だぁ、もうじきおまえを連れてくよぉ~ 
  どんどん、声が近づいているだろう? いま五段目だぁ 
  六段目~ぇ、誰も助けにきてくれないぃぃ~、
  怖いかぁい? 怖いかぁぁい?
  ま~た、一段あがった、もう半分過ぎたよぉ?
  七段目だ ○○○~ッ 
  ○○○~の部屋が見えてきたぁ、
  八段目だ~、ああぁ、早くおまえに会いたいいぃ
  九段目、目玉をくりぬくのも楽しいぞぉ? アハハハハァッ 
  さぁ、十段目だぁ、もうぅ手が届きそうだよ ○○○~ッ 
  ・・・十一段目、あと少し、あと少し!
  おなかの中身を引きずり出してあげるよぉ ○○○~ッ! 
  ああああぁ! ほぉ~ら、十二段目だ! 覚悟はいぃかぁい? 
  ・・・昇りきったよ・・・、
  ○○○~、今、わたしはお前の部屋の前にいるよぉ・・・

 「・・・神父様、すいませんが・・・手短に 」 
気持ち悪くなってきた。
怯える少女の姿と娘の麻衣が重なったのである・・・。
これ以上は聞けそうにない・・・。
 「あ・・・ 申し訳ありません、
 ・・・ご想像の通り、少女はバラバラに殺されてしまいます。
 そして、その後も少女には哀れな運命が待ってます。
 殺された少女の魂は天国へ行けず、魔法使いの作った人形に封じ込められてしまうのです。」
 「ひど過ぎる・・・。」 私は思わずつぶやいた。
 「魔法使いは、少女の魂が入った人形を慰み者にし続けました・・・。
 しかしある日、この町に、やはり魔法使いと思われる老人がやって来ました。
 彼は少女を哀れに思い、使い魔であるワタリガラス・熊・キツネの三匹の動物を使って、
 人形を奪う事に成功するのです。」