顔のない人形 その2
「・・・んだよ? まぁだ怒ってんのか? 悪かったっつってるだろぉ?」
タケルは、先ほどの件で今日子をからかい過ぎたらしい、
電車の中でも謝ってばっかりだ。
「だってよぉ、普通のコマーシャルしか聞こえなかったぜぇ?」
今日子はそっぽを向いてふてくされたままだ。
「・・・もぉいいよ!」
タケルもそれ以上、口を開く気はもうない。
いいかげん、彼もイラつきはじめていた。
ガタンゴトン、ガタンゴトン
・・・二人は無言になり、電車内は走行音だけしか聞こえていない。
次の駅が近づいてきた。
電車のアナウンスが鳴る・・・。
( 次はぁ西荻窪ぉ~、西荻窪ぉ~、お出口はぁ・・・クスクス・・・。)
今日子が突然、顔を上げた!
・・・今のは!?
彼女は目を見開いてタケルを見上げる。
「ん?」
「・・・タケル! アナウンス!」
そう言うと、彼女は車内のスピーカーをにらみつけた。
・・・放送はまだ続いてる・・・。
(・・・クスクスクス・・・私メリーさん、私が話しかけているのは、お友達だけよ?)
「・・・なぁんだよぉこいつ、マジで気持ちわりぃ・・・、
なっ? 今のだよ! 今度は聞こえただろ!?」
今日子は怯えながらタケルに振り返った。
・・・だが、またしてもタケルはきょとんとしたままだ。
「・・・タケルやめろよ・・・、まさか今のも聞こえないって言うのかよ・・・!」
「おいおい・・・、またかよ。
・・・おまえ本気でやばいんじゃねーか?
周り見ろよ? そんな変なのが聞こえたら、みんながこんな無反応なはずないだろ?」
タケルは真剣に彼女の心配をした。
・・・こいつクスリでもやってんじゃねーか?
今日子も慌てて辺りを見回す・・・、
降りる仕度をする乗客はいるが、不自然な反応をする者はいない。
「・・・うそ・・・。」
彼女の心臓が早くなった・・・、耳もなんか変だ・・・耳鳴りがする。
あたし・・・おかしくなっちゃったの・・・?
タケルは、先ほどの件で今日子をからかい過ぎたらしい、
電車の中でも謝ってばっかりだ。
「だってよぉ、普通のコマーシャルしか聞こえなかったぜぇ?」
今日子はそっぽを向いてふてくされたままだ。
「・・・もぉいいよ!」
タケルもそれ以上、口を開く気はもうない。
いいかげん、彼もイラつきはじめていた。
ガタンゴトン、ガタンゴトン
・・・二人は無言になり、電車内は走行音だけしか聞こえていない。
次の駅が近づいてきた。
電車のアナウンスが鳴る・・・。
( 次はぁ西荻窪ぉ~、西荻窪ぉ~、お出口はぁ・・・クスクス・・・。)
今日子が突然、顔を上げた!
・・・今のは!?
彼女は目を見開いてタケルを見上げる。
「ん?」
「・・・タケル! アナウンス!」
そう言うと、彼女は車内のスピーカーをにらみつけた。
・・・放送はまだ続いてる・・・。
(・・・クスクスクス・・・私メリーさん、私が話しかけているのは、お友達だけよ?)
「・・・なぁんだよぉこいつ、マジで気持ちわりぃ・・・、
なっ? 今のだよ! 今度は聞こえただろ!?」
今日子は怯えながらタケルに振り返った。
・・・だが、またしてもタケルはきょとんとしたままだ。
「・・・タケルやめろよ・・・、まさか今のも聞こえないって言うのかよ・・・!」
「おいおい・・・、またかよ。
・・・おまえ本気でやばいんじゃねーか?
周り見ろよ? そんな変なのが聞こえたら、みんながこんな無反応なはずないだろ?」
タケルは真剣に彼女の心配をした。
・・・こいつクスリでもやってんじゃねーか?
今日子も慌てて辺りを見回す・・・、
降りる仕度をする乗客はいるが、不自然な反応をする者はいない。
「・・・うそ・・・。」
彼女の心臓が早くなった・・・、耳もなんか変だ・・・耳鳴りがする。
あたし・・・おかしくなっちゃったの・・・?