Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

シェリーの涙~崩壊への序曲 7

 
 「あたし? ラブゥ、カーリーと面談だったカ?」
 「ああ、今、終わった・・・、これからどんな武器を手に入れるかの相談。
 私の能力や適性と黒十字団の製造技術などを検討して、
 作りこまれることになるって・・・。
 物によっては時間がかかるものもあるが、費用は全額向こう持ちだ。
 さすがにあれだけの試練を乗り越えたことに対する褒賞はたいしたもんだ・・・。」
 「おお、それは凄そうネ、アタシは何がいいのか、悩むネ、・・・まぁ行て来るヨ。」
 「メィリィ、青竜刀置いてきちゃったんでしょ? 新しいのは!?」
メィリィは笑いながら立ち上がって、ローズに答えた。
 「ハハ、あれは目立ちすぎるネ、もっと得意なのは暗器だから誰にも見せれないよなモノ、
 頼んでくるヨ。」

・・・実際、彼女達が新しい武器を手に入れるのは、
この短くも激しいイベントが終わり、それぞれの母国へ戻った後の話しになる。
メィリィやラブゥは、一見、以前と同じ暮らしを始めるように見えるが、
既に彼女達の戸籍は消滅しているので、その存在は幽霊にも等しい。
その彼女達が生きていくには、闇の世界に身を投じねば生きていけるものではない・・・。
・・・それが黒十字団の巧妙な罠なのだが、今はその話は置いておこう。
果たしてこれから、ローズ、メィリィ、ラブゥ・・・そしてあざみ・・・。
彼女達がいかなる冒険を始めるのか・・・はたまたいかなるトラブルを巻き起こすのか、
それは誰にもわからない・・・。
いずれまた、どこかで彼女達の活躍が見れるまで、しばらくご自宅で待っていただきたい。
あなたの元に何がやってくるかは運次第。
注文してもいない冷やし中華が届けられるかもしれないし、
不気味なブードゥ人形が送られてくるかもしれない。
部屋の中を無邪気に暴れまわる女の子がやってきたらラッキーだが、
黒髪の物静かな女性に狙われたら最後だ・・・、あなたの生きる可能性は・・・ゼロである。

さて、
最後に、
この世界の運命を暗示するエピローグで、
この長かった物語を幕としよう・・・。