Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

閑話休題 キャッスルオブメリー!

 
うりぃ:「そーいや、マーゴの姉ちゃんに追いかけられとるんやってぇ?」
麻衣:「えええええっ?」
少年:「・・・どうも、そうらしい・・・。」
今日子:「その気になればいつでも振り切れるんでしょ? なぁんでまた?」
少年:「『アイツ』にはめられたんだよ・・・、
 『アイツ』は僕が生まれる前から、僕の両親に、
 『僕がこの世ですべき事』を予言していきやがったんだ。
 マーゴも一緒だよ、僕と一緒になるのを『運命』のように受け入れちゃってるから・・・。」
あざみ:「ごめんなさい? よくわからないわ? それがどうして?」
少年:「そういう風に、もう、世界は動き出してしまってるんだ。
 僕は人間界に、極力影響を与えないように行動する事を義務付けられている。
 なのに、生まれる前からそんなレールを引かれてしまっているから・・・。
 今更そのレールをはみ出したら、人間界に与える影響は計り知れないものになる。
 だったら、そのレール通りに行動するしかないんだよ。」
マリー:「意外と天使ってつらいお仕事なんですね?」
少年:「・・・いや、・・・仕事っていうか・・・もう、どうでもいいや・・・。 帰る。
 ご馳走様、お代はここに置いとくね、じゃぁ、あとはみんなで仲良くやるといい・・・。」
エミリー:「そういえば天使様のお名前はなんていうんですかぁ?」
少年:「あー、もういいよ? 今更ってカンジだし・・・
 どっかで機会があれば知ることになるよ、きっと、・・・じゃあ、ごめんね、みんな。」

  カラ~ン

そして少年は店を出て行った・・・。
外は雨が降っている。
ふと見ると、キャッスルオブメリーの脇の路地に、白い肌の女性が立っている・・・。
少年:「やぁ、中はこれから盛り上がるみたいだよ? 入ったらどう?」
百合子:「・・・前にお会いした事があったかしら・・・、 天使さん?」
少年:「さぁ? どうだったけね?
 それより、無事にご家族全員、帰還したと言うのに、やけに暗い顔だね?
 なにか・・・良くない未来でも見てしまったのかい?」