Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

Lady メリーと異教の騎士 40

 
ハロルドは満足したようだ、
 「あー、ありがとう、君たち、
 かなり参考になったよ、
 邪魔して悪かった、帰って弟に伝えるよ。」

 問題なさそうだな、とりあえず、学校は・・・。
ハロルドはバス停から、自分の車に戻る時、
コートの内ポケットの携帯がまた鳴り始めた。
 また人形か・・・。
 「あー、もしもし?」
 『私よ・・・。』
 「おう。 ・・・今、学校の生徒達に話を聞いてきたんだが・・・。」
 まさか、何かあるのか?
 『ええ、聞いていたわ、別に問題はなさそうよ?』
 「・・・ほぉぉ、脅かすなよぉ・・・、
 あ? じゃあ何だ? そんなんで一々電話するのか? 
 それとも何か予知か!?」
 『いいえ、・・・この後のあなたの予定を聞きたいんだけど、事務所に戻るの?』
 「ズビッ、 あー、そうしてもいいが、
 アンタの件も手をつけようかと思って・・・この後、リジーのフォールリバーに行こうと考えてるんだが・・・。
 『そう、なら連れてってもらえる?
 現地で降ろしてもらってもいいわ?』
 「それは・・・かまわねーが、どうすんだ?」
 『何か、リジーの残留思念のようなものが残ってないか調べるだけよ。』
 「オレは何をすればいいんだ?」
 『場所だけ教えてもらえればいいわ、どっちみち、私は人目のない時間じゃないと動けないし。』
 「ああ、昨夜みたいに夜の闇に紛れるわけだな、オッケー、
 リジー・ボーデンの家はいまや、趣味の悪いホテルになってるようだ、
 そこまで車を飛ばすぜぇぇぇ!」
 『・・・警察に捕まらないでね・・・。』