Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

Lady メリーと異教の騎士

休載のお知らせ

大変申し訳ございません!! またもや、詰まってしまいました! 気分は 萩原一至か富樫義博か・・・! 考える時間はたっぷりあるんですけどね、 ノリが悪く、この状況で考えても面白くならなくなりそうで・・・。 一応、グダグダはここまでで、 この後、事件…

Lady メリーと異教の騎士 54

「ああーと、例の息子の素行調査の正式な依頼待ちってところだが・・・、 どうせ、電話連絡だし、電話もオフィスから転送できるから、 少し準備の時間をくれるなら、そっちに行けるぜ?」 『是非、お願いしたいわ。 関係者に聞き取りとかお願いしたいのよ。…

Lady メリーと異教の騎士 53

翌日になった。 ハロルドは身支度を整え、これからオフィスに出かけるところだ。 鼻歌を歌いながら、車のトランクの中のお妃様に、朝のご挨拶を試みようとしたのだが・・・、 いない? シーツにくるまれた鎌が置いてあるだけである。 戻っていないのか? 何…

Lady メリーと異教の騎士 52

人間で言えば、途方に暮れるという表現があうだろう。 他に何か手がかりはないのだろうか? ここの従業員に聞き取りでもしたいところだが、 それはハロルドに助力を頼むしか仕方あるまい。 騎士団は、これ以上世話にもなれない。 ・・・百合子の脳裏にかつて…

Lady メリーと異教の騎士 51

雨足は少し強くなっていた。 メリーは既に、目的の建物が見える民家の屋根によじ登っていた・・・。 眼下の建物をじっと見下ろす。 「ザ・リジー・ボーデン・ベッド&ブレックファスト&ミュージーアム」 今の名称などどうでもいいが、 かつてのボーデン家の…

Lady メリーと異教の騎士 50

子供の頃から知ってる同僚など、別に今更、口説くつもりはさらさらないが、 親しい女性への礼儀と言うか習慣で、ハロルドは長いまつ毛でウィンクしてみせる。 滅多に連絡しているわけでもないが、 アーリアにしても、そういうハロルドの行動パターンについて…

Lady メリーと異教の騎士 49

ハロルドにしても、自らはそんなオカルティックな世界に足を踏み入れたくはない。 だが、すでに現在、 動き回る人形やら、100年以上前の亡霊やら、超現実的な現象を目の当たりにしているだけに、 そういった「信じ難い話」も理解せねばならないのだろう。…

Lady メリーと異教の騎士 48

『ハロルド、とりあえず、あなたに騎士団から特に要請がないのなら、 こちらとしては、それで特に気にすることはないわ。 今までどおりにしていてもらって構わない。 ・・・もっとも、いつでも動ける準備をしておいてね?』 「・・・何か・・・あるのか?」 …

Lady メリーと異教の騎士 47

アーリアは首を振った。 『騎士団のオデュッセウス部隊が敗れたわ。 あなた知ってる? 日本に存在している秘密結社「スサ」を・・・。』 「スサ!? ・・・スサ、スサスサスサ・・・。 ああ! なんか若いねーちゃんが纏め上げてる組織だったよな!?」 『そ…

Lady メリーと異教の騎士 46

機械的な対応に見えたモニタの女性は、ここで初めて笑みを浮かべた。 『ふふ、そんな泣きそうな顔しないでよ? ただ、あなたのところに騎士団からの連絡はあったかどうか、聞くように言われたわ。』 そこでハロルドの口が止まる。 ・・・無理もない、昨日の…

Lady メリーと異教の騎士 45

一方その時刻、ハロルドは自分のアパートメントに戻ってビールをかっくらっていた。 テレビをつけてみる。 海外のニュースには、比較的他人事のアメリカでも、 今度の一連の国際テロの続報は、さすがにバンバン流れてくる。 どこどこの軍事施設が破壊された…

Lady メリーと異教の騎士 44

そして時刻は夜になった。 メリーが侵入したスーパーマーケットも、閉店を迎え、 残業するワーカーたちも全て引き上げた。 もちろん、メリーもずっとトイレに篭っていたわけではない。 人目に気づかれないように、移動を繰り返し、 いつの間にやら衣料品売り…

Lady メリーと異教の騎士 43

ところが、このトイレのまさしく隣の個室では、 一人の中年男性が用を足している所だった・・・! 自分が奮戦している間に、隣の個室から若い男女のヒソヒソ声が聞こえていたので、 自分の作業を中断し、壁に聞き耳をたてていた。 出て行った・・・? いや、…

Lady メリーと異教の騎士 42

まさか・・・。 ハロルドは「ぐわぁっ」と心臓がとまりそうになった。 抱えた包みから、メリーのシルバーブロンドの美しい房が垂れ下がっているうっ! もうハロルドはまつ毛を瞬かせ、やぶれかぶれでカーテンの包みをずらせるしかない。 メリーの冷たい形相…

Lady メリーと異教の騎士 41

そして・・・ハロルドのコルベットは州境を越え、 マサチューセツのフォールリバーに辿りついていた。 車をスーパーマーケットの道路わきに止め、ハンドルにもたれて辺りを窺う。 さて・・・。 計画では、 あとはメリーが勝手に動くとの事なのだが、まだ陽は…

Lady メリーと異教の騎士 40

ハロルドは満足したようだ、 「あー、ありがとう、君たち、 かなり参考になったよ、 邪魔して悪かった、帰って弟に伝えるよ。」 問題なさそうだな、とりあえず、学校は・・・。 ハロルドはバス停から、自分の車に戻る時、 コートの内ポケットの携帯がまた鳴…

Lady メリーと異教の騎士 39

学生達はハロルドの顔を見て、笑い顔をこらえられないらしい、 二人ほどの女の子がクスクス笑い始めた。 ・・・やべ・・・「弟」ってのはムリあったか・・・、 若くは見えると思ったんだがな? 少し間があってから、苦笑いを浮かべた最初の男の子が口を開い…

Lady メリーと異教の騎士38

太陽は既に、空の真ん中から西へと傾きかけていた・・・。 風は時折吹いてくるが、強風という程の物でもない。 目的のハイスクールはすぐにわかった。 長い金網と、その奥に広大なグラウンドが見える。 フットボール場だろう・・・。 脇に見えるレンガ色の建…

Lady メリーと異教の騎士 37

ハロルドは笑いがこみ上げてきた。 きっと、この女性の家庭は微笑ましい家庭だったのだろう・・・。 できるなら、もう一度、その幸せな家庭を取り戻してやりたいが・・・。 「オレはわかんねーが、 ・・・家族ってのはいいもんなんだろうな?」 『家族? あ…

Lady メリーと異教の騎士36

「・・・・・・。」 今度はハロルドが言葉に詰まった・・・。 本当にこの人形・・・、 感情をなくしているのか・・・? 普通の人間の女とどう違うってんだ? すでにハロルドには、今度の厄介ごとに対して本気になっていた。 また、ハロルドは別に取り立てて…

Lady メリーと異教の騎士35

ハロルドは半べそかきながら、 無理矢理、ハンバーガーとポテトを胃の中に流し込んでいた。 『そんなに大事な帽子なの?』 食料を買ってる最中、一度電話は中断されたが、 折角、話し相手がいるのに侘しいと、ハロルドの要望で通話が再開された。 人間のまま…

ついにネタぎれです

大変申し訳ありません、 再開まで気長にお待ち下さい!! ============================================ 再開しました! どーぞ引き続き次ページをクリックしてください。 =================…

Lady メリーと異教の騎士34

だが、その理屈なら、リジーは両親を殺しておきながら、 さらにその後も憎しみを抱き続けていたことになる。 ・・・有り得ない。 人形百合子はそのままハロルドに注文をつけた。 『ハロルド。』 「お?」 『悪いけど、リジーの犯行後の生活を調べてもらえな…

Lady メリーと異教の騎士33

『だから、わからないと言ってるでしょう? そのリジー・ボーデンと関係があるかもわからないの。 それより、リジー・ボーデンについては何が分ったの? 私には、彼女がかつて父親と母親を斧で惨殺したと言う事だけしか知らないの・・・。』 「・・・はぁぁ…

Lady メリーと異教の騎士32

ハロルドは気を取り直して本題に入る。 「で、・・・用はなんだ?」 『車の方向が家と違うわね? どこに行くの?』 「まずは、メシだが・・・、今朝の依頼主が持ってきた案件がな、 こっちの方なんでな、ヒマつぶしに下調べをしとこうと思ってな。」 『依頼…

Lady メリーと異教の騎士31

年代もののコルベットは一路、依頼者モーリンの子供が通うという学校へと向かう。 まだ正式に依頼を受けたわけではないのだが、どうせヒマには違いない。 ・・・それに何だかイヤな予感もする。 ただの杞憂ならいいのだが・・・。 途中で昼飯でも食っちまお…

Lady メリーと異教の騎士30

ハロルドにとっては、料金の算出なんかどうでもいい。 学校やモーリン宅の所在地から交通費の概算、日当、 あと・・・プラスα・・・適当に、依頼者の経済状況を加味して丼勘定だ。 まぁ、そんなもんでいいだろう。 一応、業務としてパソコンのキーボードを叩…

Lady メリーと異教の騎士29

「・・・そうですねぇ? 親子で日常会話は?」 「ほんとにイエスとか、ノーとか・・・簡単な単語だけなんです、 詳しく聞いても・・・『ああ』とか、血走った目ですぐに、私たちに興味をなくして・・・。」 やっぱり薬物かなんかではないのか? 真剣に聞くハ…

Lady メリーと異教の騎士28

「ああ、や、やっぱり高いんですね・・・?」 ハロルドはモーリンの顔色をうかがう。 高くはないぞ、十分、安心お任せコースだ。 ・・・とはいっても、やはり低所得者には、探偵なんかに金を使う余裕は確かにあるまい。 「・・・いやいやいやぁ、ご安心を! …

Lady メリーと異教の騎士27

「あ・・・はい、あ、いえ、な、何もなければいいんです! ただ、もし、子供が既に犯罪を犯していたら、なんとか大事にならないうちに・・・それを!」 ようやく合点がいった。 なるほど、そういうことか。 取り返しのつかない事態になってたら、隠ぺい工作…