Lady メリーと異教の騎士 43
ところが、このトイレのまさしく隣の個室では、
一人の中年男性が用を足している所だった・・・!
自分が奮戦している間に、隣の個室から若い男女のヒソヒソ声が聞こえていたので、
自分の作業を中断し、壁に聞き耳をたてていた。
出て行った・・・?
いや、男のほうだけ? 女はまだこの男子トイレにいるのか?
なんで?
中年男性は自分のベルトも外したまま腰をあげる・・・。
そぉぉっと扉を開け、辺りを確認。
隣の個室は、使用中のまま・・・、やはり女性が中にいるのか?
男は自分のベルトを抑えつつ、軽くノックしてみる・・・。
そぉぉっと扉を開け、辺りを確認。
隣の個室は、使用中のまま・・・、やはり女性が中にいるのか?
男は自分のベルトを抑えつつ、軽くノックしてみる・・・。
コンコン・・・。
反応はない・・・。
大きく開いてる下の隙間からは足も見えないが・・・。
誰かいる気配もないが、自分がトイレに来たときはこの個室は開いていたはずだ。
どうしよう?
上からのぞいたら犯罪だが・・・、何と言ってもここは男子トイレだし、
この状況では犯罪は成立しないはずだ。
男は一度出て行くふりをして、・・・駄目だ、中年男は理性がふっとんだ。
もう一度、自分の個室に戻り、
便座の上に立って、音を出さないように、そして壁のてっぺんに手をかけて・・・
大きく開いてる下の隙間からは足も見えないが・・・。
誰かいる気配もないが、自分がトイレに来たときはこの個室は開いていたはずだ。
どうしよう?
上からのぞいたら犯罪だが・・・、何と言ってもここは男子トイレだし、
この状況では犯罪は成立しないはずだ。
男は一度出て行くふりをして、・・・駄目だ、中年男は理性がふっとんだ。
もう一度、自分の個室に戻り、
便座の上に立って、音を出さないように、そして壁のてっぺんに手をかけて・・・
「 バ ァ ァ ッ!! 」
突然仕切り壁の上から無表情なマネキン人形の出現!
「うひゃああっ!?」
中年男性は驚きのあまり、手が外れて、地面に落下!
痛さと驚きと恐怖で次の行動に移れない!
人形の顔は、男のほうをじぃっ・・・と見据えていたが、
しばらくすると、ひょいっと顔を引っ込めて、また静寂がやってきた。
「うひゃああっ!?」
中年男性は驚きのあまり、手が外れて、地面に落下!
痛さと驚きと恐怖で次の行動に移れない!
人形の顔は、男のほうをじぃっ・・・と見据えていたが、
しばらくすると、ひょいっと顔を引っ込めて、また静寂がやってきた。
痛さをこらえて、ようやく男が個室を出て、
今度は身をかがめてまでも下の隙間から中をのぞくが、やはり見えるべきはずの足はない・・・。
ドアノブの表示も、いつの間にか「VACANT」になっている・・・。
・・・なんだったんだ、今のは・・・。
今度は身をかがめてまでも下の隙間から中をのぞくが、やはり見えるべきはずの足はない・・・。
ドアノブの表示も、いつの間にか「VACANT」になっている・・・。
・・・なんだったんだ、今のは・・・。
もしかしたら、・・・メリーの伝説はこの町でも拡がっていったりして・・・?