緒沢タケル第四章その47
そこには古い、様々な・・・タケルの目にもわかる、
これらは年代物の宝物殿だ・・・。
多くの美術品や絵画・・・彫刻・・・宝石がちりばめられた家具・・・。
「おおおお~、・・・すげぇ・・・。
そうか、スサは古来の氏族の直系の子孫達で構成されるから・・・、
そんで、こんな宝物がいっぱいあるんだな・・・。」
サルペドンが冷静にタケルの注意をひきつけた。
「お前に見て欲しいものはそいつらじゃない・・・。」
「は!?」
「クリシュナ家が代々、伝えてきたものはこっちだ・・・。」
見ると、そこには黒光りする大きな鎧が飾られていた・・・。
鎧・・・とは聞いていたが、これは・・・?
それは・・・奇妙な・・・不思議な造形で形作られていた・・・。
頭部の左右には巨大な二本の角・・・。
角は尖ってはおらず、先端は丸みを帯びている。
額には不必要な空間がある、
あれでは額ががら空きじゃないか?
それはともかく、その額の上には蛇の意匠が象られている。
いや、よく見るとその蛇は鎧の各所に・・・。
両肩にそれぞれ・・・、そしてウエストの位置に三匹・・・、
何故か左右非対称に、右膝、左足首・・・、
合計八匹の蛇が彫られているのだ・・・!
「これが、その・・・今の話にでてた鎧?」
クリシュナが答える。
「そうです。わかっているのは、これが『ルドラの鎧』と呼ばれている事、
そしてその鎧は、如何なる金属や銃弾によっても傷をつけられないということです。」
「へ? そ・・・それって、あ、
まさか、天叢雲剣と同様、未知の金属でできてるって事かい?」
「何と言いますか、この鎧は、天叢雲剣とは同じ素材ではないようです。
しかし、同じ未知の文化によって作り上げられた可能性は大きいです。
・・・それに、限られた者しか身につけれない、という意味では近しい存在なのかもしれません。」
角は尖ってはおらず、先端は丸みを帯びている。
額には不必要な空間がある、
あれでは額ががら空きじゃないか?
それはともかく、その額の上には蛇の意匠が象られている。
いや、よく見るとその蛇は鎧の各所に・・・。
両肩にそれぞれ・・・、そしてウエストの位置に三匹・・・、
何故か左右非対称に、右膝、左足首・・・、
合計八匹の蛇が彫られているのだ・・・!
「これが、その・・・今の話にでてた鎧?」
クリシュナが答える。
「そうです。わかっているのは、これが『ルドラの鎧』と呼ばれている事、
そしてその鎧は、如何なる金属や銃弾によっても傷をつけられないということです。」
「へ? そ・・・それって、あ、
まさか、天叢雲剣と同様、未知の金属でできてるって事かい?」
「何と言いますか、この鎧は、天叢雲剣とは同じ素材ではないようです。
しかし、同じ未知の文化によって作り上げられた可能性は大きいです。
・・・それに、限られた者しか身につけれない、という意味では近しい存在なのかもしれません。」