有人火星探査船フォーチュナー 6
しばらく一人で作業しているツナヒロの元へ、
ドナルドが帰ってきた。
「おお、ドナルド、・・・アイツの容体はどうだ?」
「とりあえず、生理食塩水とブドウ糖の点滴を行ってきたが、
熱も高くないし・・・原因がわからん。
血圧も同様だ・・・落ち着いたまま異常値を示していない。」
「人も機械も原因不明かよ・・・、やってらんねーな・・・。」
「ツナヒロ、そっちもお手上げなのか?」
「ああ・・・速度計なんざ、メーター振り切ってるぜ、
座標軸なんかまるっきりあてになんねー・・・。」
「航路の履歴はどうだ?
その記録を追えば・・・。」
「やってみた。
船があの衝撃波を受けたと思われる時点からの記録がぶっ飛んでる。
それまでは正しく火星に向かって飛んでいたんだ。
今じゃ、コンピューターもエラー表示を発したまま、記録を取るのをストップしている。」
「・・・管制塔も・・・。」
「つながらないままだなぁ・・・。」
「いづれにせよ、手をこまねいてるわけにもいかんな、
引き続き、オレは通信装置の見直しからやってみるが?」
「ああ、頼む、オレも手は残ってないかやってみるよ・・・。」
ドナルドが帰ってきた。
「おお、ドナルド、・・・アイツの容体はどうだ?」
「とりあえず、生理食塩水とブドウ糖の点滴を行ってきたが、
熱も高くないし・・・原因がわからん。
血圧も同様だ・・・落ち着いたまま異常値を示していない。」
「人も機械も原因不明かよ・・・、やってらんねーな・・・。」
「ツナヒロ、そっちもお手上げなのか?」
「ああ・・・速度計なんざ、メーター振り切ってるぜ、
座標軸なんかまるっきりあてになんねー・・・。」
「航路の履歴はどうだ?
その記録を追えば・・・。」
「やってみた。
船があの衝撃波を受けたと思われる時点からの記録がぶっ飛んでる。
それまでは正しく火星に向かって飛んでいたんだ。
今じゃ、コンピューターもエラー表示を発したまま、記録を取るのをストップしている。」
「・・・管制塔も・・・。」
「つながらないままだなぁ・・・。」
「いづれにせよ、手をこまねいてるわけにもいかんな、
引き続き、オレは通信装置の見直しからやってみるが?」
「ああ、頼む、オレも手は残ってないかやってみるよ・・・。」
「・・・ダメだ! 装置は完ぺきだ!!
送信・受信ともに問題ないぞ!?
半日かけてドナルドが出した結論は一つである。
異常はない!
ツナヒロも同様だ。
計器そのものが狂ってるようにも思えない。
・・・では一体?
送信・受信ともに問題ないぞ!?
半日かけてドナルドが出した結論は一つである。
異常はない!
ツナヒロも同様だ。
計器そのものが狂ってるようにも思えない。
・・・では一体?