Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

有人火星探査船フォーチュナー 11

 
ドナルドとツナヒロは、ノートンの言葉を聞いて、一度顔を見合わせた・・・。
 「わかった!
 無理をするな・・・、
 自分で限界を越える前にオレ達に声をかけろよ・・・!」
 「ああ・・・!」

 「大気圏突入!!」
その瞬間、フォーチュナーが爆発するかのような衝撃が起こった!
地球の大気圏に入ったのだ!
その衝撃は、訓練を積んだ宇宙飛行士の彼らでさえ、
一瞬でも気を抜くと、意識を失わされそうになるほど強烈なものだ。
だが、彼らは、最後まで抵抗する。
 「・・・げ、現在赤道上空を・・・予定通り飛行中!
 高度! 速度! 共に異常なし!!」
順調だ・・・このまま進路は北側にスライドしていき、
最終的には太平洋からアメリカ西海岸へ・・・。

だが・・・ここでこの船の誰もが予想できない現象が発生する・・・!

 ビィーッ! ビィーッ!!
コンピューターが警告音を発した。
 「ドナルド、どうしたっ!?」
 「これは・・・、コンピューターが着陸地点を特定できない・・・ッ!?」
 「どういうことだ!?」
 「い、いや、待て、オレにもなんだか・・・、
 ああん? 入力されている既存の地形データと、実際の地形が一致しない・・・!?」
 「な、なんだそりゃあああっ!?」
 「もう、修正したり、データを打ち直すヒマはないっ!
 マニュアル操作で着水させるぞっ!!」
そして彼らがその決断をした時に、
さらなる、忌まわしい現実がそこに待ち構えていた・・・。