上陸 3
この船団が陸地に着いたのは陽が落ち始めてからだ。
午後4時かそこいらだろう。
陸地につくと、ツナヒロとドナルドは飛び跳ねながらその砂浜に降り立った!
「帰ってきた・・・帰ってきたんだなぁ、オレ達!」
ツナヒロは船員たちにお礼の意味を込めて、宇宙食のパックを配る。
自分も袋を開けながら、食いものであることをみんなに理解させる。
船員たちは不思議そうに顔を近づけ、匂いを確かめながら、口に頬張った。
・・・まぁ、味は大したことはないが、腹にはたまるし、
他に何もあげれるものもないし・・・。
彼らは、顔をしかめるものや、うなづきながら喜んで食べるもの様々だが、
ツナヒロたちのお礼であることは理解できたようだ。
一同に笑顔が生ずる。
そこで、今度は、次の課題。
彼らに、英語が喋れるもの・役人に相当するものと連絡を取ってほしいと、
理解させること、
これをどうすればよいのか?
とりあえず、ノートンの亡骸が眠るフォーチュナーのハッチをロックして、
ツナヒロとドナルドは彼ら漁民の村へと招かれた・・・。
「・・・なぁ、ツナヒロ?」
「ん? なんだ?」
「英語を喋れるものがいないのはいいとして・・・。」
「ああ。」
「これまで、街灯や電気設備を一切見てないぞ?
ここは本当に東南アジアなのか?
漁船の人たちの服装などを見ても、別に取り立てて貧しいようにも見えない。
いったいどこなんだ?」
「それはオレも気になっていた。
気候自体は温暖だし、秘境にも見えないな・・・。
周りの植物を見ろよ・・・?
普通の亜熱帯に属するフェニックスだろ?
・・・まさか、どっかの自然回帰派の宗教施設のプライベートビーチとか・・・?」
ツナヒロとドナルドは彼ら漁民の村へと招かれた・・・。
「・・・なぁ、ツナヒロ?」
「ん? なんだ?」
「英語を喋れるものがいないのはいいとして・・・。」
「ああ。」
「これまで、街灯や電気設備を一切見てないぞ?
ここは本当に東南アジアなのか?
漁船の人たちの服装などを見ても、別に取り立てて貧しいようにも見えない。
いったいどこなんだ?」
「それはオレも気になっていた。
気候自体は温暖だし、秘境にも見えないな・・・。
周りの植物を見ろよ・・・?
普通の亜熱帯に属するフェニックスだろ?
・・・まさか、どっかの自然回帰派の宗教施設のプライベートビーチとか・・・?」