第二十話
ついに山本依子の追及の手が核心に・・・。
「ね、ね?
エリナちゃん、あの斐山優一と一緒に住んでるんでしょ!?
そ、その、今まで何か・・・あった?」
こ・・・これは!!
鮎川クンも加藤恵子も聞き逃すことなどできはしない!
だが、当のエリナはきょとんとするばかり・・・。
「へ? 何か・・・ってなんですか?」
マジに何の事だかわからないようだ・・・。
鮎川クンが不用意に、オブラートをかけることなく直球で・・・。
「いや、例えばさ、お風呂のぞかれたり、夜中にベッドに・・・」
そこで山本依子が鮎川の靴を踏んづけた!
「ふんぎゃああああぁっ!」
「おまえ! エロすぎ!! 少しはデリカシー見せろよ!!」
「だ・・・だって・・・。」
見かねて加藤がもう少し、柔らかい表現で・・・。
「た、例えばさ、怒鳴られたり、脅かされたり怖い思いしたとかはある?」
エリナはまだ、合点がいかないような表情を見せるが、
その質問自体は答えられなくもない。
「あ~、怒られたりはしますけど、
基本、優一さん、優しいですし~。」
ハ ァ ! ?
三人が三人とも目が点になっている。
鮎川が最初に沈黙を破る。
「あいつが優しいぃぃ~!?」
「そうですよ? 普段は優一さんのお母さんと私、仲良くさせてもらってますが、
お母さん、出かけてる時とか、
優一さん、ぶっきらぼうですけど、カップラーメンの作り方を私に教えてくれましたし、
その前は自動販売機の使い方も私に教えてくれて・・・。」
三人が三人とも目が点になっている。
鮎川が最初に沈黙を破る。
「あいつが優しいぃぃ~!?」
「そうですよ? 普段は優一さんのお母さんと私、仲良くさせてもらってますが、
お母さん、出かけてる時とか、
優一さん、ぶっきらぼうですけど、カップラーメンの作り方を私に教えてくれましたし、
その前は自動販売機の使い方も私に教えてくれて・・・。」
いやいや!そんな簡単なもん教えたって優しいわけじゃないから!!