Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

第二十七話

 朝田はノリに乗る。 
 「うん! そう、それ!!
 どう? オレなら君を退屈させないぜ!?
 あんなガキみてーなチビと一緒にいたって楽しくねーだろ!?」
ここで更に加藤恵子の怒りバロメーター15ポイントアップ、
でも今はそれどころじゃない。
反応した加藤をエリナは片手で静止しつつ、その眼で朝田をにらみつける・・・。
 「いいですよ?」
狂喜乱舞する朝田!「いやっほうぅ!!」
慌てふためく加藤とヨリ。「ちょっと、エリナちゃん!?」
だが、エリナの表情は毅然としたままだ。
 「ただし、条件があります!」
 「え? 条件!?」
 「今日のこの体力測定・・・!
 あなたがたった一つでも、この二クラス内で一番の成績を出したら、一日お付き合いしましょう。
 その条件でいかがですか?」
 「ちょっちょっちょ、エリナちゃん!?」
 何、言い出すの、この子!?
加藤達が慌てるが、エリナは全く動じない。
朝田の方はそれでも全く意に介さないようだ。
 「え~っ! 条件付けかよぉ、でも・・・たった一つでもいいのかぁ!?
 らっくしょう、らっくしょう!!
 あ、そうだ、ならさぁ、一種目一位の成績で一日なら、
 一位の種目数が増えるごとにデートの日数増やしてよ、たいして変わらないでしょ?」
 「・・・いいですよ、確かにたいして変わりませんね・・・。」
 「よっしゃ! 決まり!! うおおおおおおおっ!!
 やるぜ!! 燃えてきたぞぉぉぉ!!!」

朝田は興奮しながらその場を去る。
本気で残りの全種目狙いに行くつもりだろう、
それだけ体力には自信があるようだ。
一方、加藤恵子は大慌てだ。
 「ちょっとエリナちゃん、大丈夫なの!? あんな約束しちゃって!!」