Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

騎士団の消息

 
おいおい、らしくねーぞ、サルペドン・・・!
と、思いつつも素直に嬉しい部分もある。
これまで憎まれ口しか聞いた覚えがないのに、初めてオレを褒めやがった・・・。
それに・・・美香姉ぇや父さん、母さんに・・・?
みんなに認められたって・・・!?

恐らく体力が万全な状態なら、思わずタケルは涙を抑えられなかっただろう。
体力や水分を失ってる今なら、何も出てこない・・・。
それで良かったのか、悪かったのか・・・。
しょうがないから、タケルはみんなの視線をキョロキョロ追い回してみた。
・・・他に何もできないし・・・。
そこで、アベ先生とサルペドンは、互いの顔を見計らって、
今ここで伝えるべき最低限の情報だけ、タケルに与えることにしたようだ。
 「タケル、まずは心と体を休ませておけ、
 余計な事は考えなくていい、
 一応、あの後、何がどうなったかどうかだけ教えておく。
 まずは、お前が戦ったアーサーもランスロットも命を取り留めている。
 意識もしっかりしてるようだ。」

二人が生きてる!?
そうか・・・無事だったんだ・・・。

 「それから、騎士団そのものだが、
 全員、・・・世界各地に散らばってる者たち含め、武装解除を完了させた・・・。
 騎士団に誘発されて戦闘を始めた世界各国の反乱軍や内戦は以前と変わらず、
 混迷を極めているが・・・、
 それはこれから奴らにも責任をとってもらうか・・・、
 まぁ処遇はゆっくり考えよう。
 彼らも自分たちのしでかしたことの重大さを、内心誰よりも自覚してる分、
 それほど厳重に監視していなくとも、大人しくしてくれてるしな・・・。」