Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

タケルの意志

 
これまでのほほんと生きてきた自分の周りに起きたこと・・・。
日浦義純の出現・・・、
姉・美香から渡されたもの・・・、
スサの仲間との出会い、
度重なる殺し合い・・・、
大勢の人間の死・・・。

 「サルペドン・・・。」
 「ん?」
 「スサは・・・何もしないってのは、有りか?」
 「あ!? 何もしない、だと?」
 「・・・だって、スサは・・・人間の希望を信じて騎士団に立ち向かったんだろ?
 オレだって、スサに少しいて、
 この組織の力の及ぶ範囲と、その限界は少し見えた気がするぜ・・・、
 これだけ世界がボロボロになって、
 オレ達が、正義感剥き出しにやけくそになったって、
 山火事をバケツの水で消すようなもんだ。
 騎士団だって元々はそう思ってたんだろ?
 アイツ等の組織力を以てしても、世界を変えることができないから、
 それこそやけくそで、一回リセットしようとしたんだろ?
 だけど、スサは人間の可能性を信じた・・・。
 なら、これだけボロボロになったって、きっと人間は・・・世界は立ち直る。
 
 騎士団侵攻後の俺の近所も、
 みんな一生懸命、元の生活に戻ろうと必死で頑張ってたよ、
 ならさ、
 別にスサなんていう組織にこだわらずに、
 自分たちの属する社会に戻って、
 その生活を再び築きあげること・・・、
 そっちの方が大事じゃないのか?
 
 騎士団も一緒だよ、
 オレ達にあいつらを裁く権利も資格もない。
 だからといって、アイツ等を・・・どっかそれなりの裁判にひっ立てるのも、
 オレは釈然としない・・・。
 それはアイツ等自身に決めさせようってんじゃダメかな?
 まずはアイツ等も自分たちが壊した世界を治させる!
 社会の裁きを受けさせるのはそれから後だ!!」