Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

指導者の責任

 
そうだ・・・兵士でもない彼女がヘラクレス戦では転機となって、
勝利にこぎつけることができたのだ。
自分が総代なら行かねばならないだろう・・・。
それにサルペドン、・・・
涼しい顔して、今まで世界中駆けずり回ってたのか・・・?
よおく考えたら、自分がベッドに寝てる間、
騎士団との後始末は全部、こいつが仕切ってきたんだよな・・・。
どれほどの重労働やってきたんだ?
 「そうか・・・そうだよな、
 わかった・・・行くよ・・・。」
 「そうだ、それでこそスサの総代だ。
 詳しくはまたスケジュールを調整して知らせてやる、
 それまではアベ先生を困らせるなよ。」
 「ああ、わかったよ、
 ・・・ところでサルペドン。」
 「なんだ?」
 「アンタ、ちゃんと寝てるのか?
 顔色もあんまり良くなさそうだぞ?」
一度サルペドンは意表を突かれたような顔をした。
が、すぐに、笑って病室を出て行こうとした。
 「お前に心配されるようなヤワな私ではない、
 それに調子に乗るなよ、タケル、
 本来、私がしている仕事はお前がすべきことなんだ!
 前回の戦いの功労に免じて、私が動いていることを忘れるなよ!」

せっかく気遣ってやったのによ!
タケルは最後に舌を出してやった。
ここらへんの子供っぽさはそう簡単には抜けないだろう。

バタンと扉が閉じられると、
すぐ入れ違いに、酒田昇平のおっさんとクリシュナの「W」おっさんが入ってきた。
・・・べつに中年だからといって悪く言うつもりはないが・・・。
(ただ、酒田のおっさんはまだ30代・・・。)