Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

謎の一団との遭遇

 
マリアの問いかけに、自らの動揺を意識してかしないのか、
サルペドンは背後の仲間たちに話しかける・・・。
 「奴らは・・・友好的な一団には見えないな・・・。」
 「サルペドン様、何かご存知で!?」
 「いや、推測でしかないが・・・
 まずは対話してみよう、
 あの服装から見ると、私の知ってる言語で奴らと会話できると思う。
 全員、警戒したまま、私の後ろについてきてくれ・・・。」
全員が驚くなか、サルペドンはただ一人、
風変わりな集団の前にゆっくりと歩き始めた・・・。

ほどなく、当然、相手方も、
自分たちと似たような恰好のサルペドンの姿に、戸惑いながらも気づいたのである・・・。
 「待て!
 ・・・なんだ、貴様らは!?」
威圧的なハゲ頭男の問いに、サルペドンは足を止める・・・。
タケルやマリアも、そのサルペドンのすぐ後ろに追いついた。
タケルの右手は、すぐに天叢雲剣に届くよう警戒を怠りはしない・・・。
サルペドンがすぐに答えないでいると、
そのハゲ頭はさらに問いかけを続けた。
 「我らの他にここに仲間がいることは聞いていない・・・。
 誰かの使いか?
 それとも・・・私の言葉が通じないか・・・!?」
最後の言葉には凄味があったが、
タケル達にその言語は理解できない。
だが・・・予測通り、サルペドンだけは、ハゲ頭の問いに答え返すことができたのだ。
 「私の名はカール・サルペドン、
 後ろにいる一団・・・スサの副司令官だ。
 こちらも、あなたの名を聞かせて欲しいのだが・・・?」

言葉が通じてる!?
まず驚いたのはタケルだ、
すぐにタケルは隣のマリアの顔を覗き込む。
 「会話してる! マリアさん、あれ何語?」
マリアはすぐに答えることをためらっていたようだが・・・、
それは単純に、言語の分析に時間をかけていただけかもしれない・・・。