賑やかな若者たち
「ピエリ~、おまえ、フラアちゃん可愛くなったよぉぉ~!
予想通り・・・いや、予想以上の成長だよ!!
これは・・・おまえ、もっと奇麗になるぞ、この子・・・!
どうだ?
今度、オレとデートさせろ、な?
親にも・・・その、うまくオレをアピールしておいてくれよ、
金物屋のデボアはいい男になりましたよ、とか!」
ピエリはしまらない顔をしながら一笑に付した。
「ふぅざけんな! てめぇに兄貴呼ばわりされてたまるか!
あ、・・・おい!
そこ、ケィデンス! さりげなくフラアの肩に触れんじゃねー!!」
たちまち男たちに囲まれるフラアだが、
勿論、信頼できる兄もこの場にいるし、
年上の男たちにちやほやされて、嬉しくないフラアではない。
彼女だって女の子である。
隣に座られて、太もも同士を軽く接触させられたり、
指を撫でられたり、
髪の毛を梳かれたりぐらいなら、全然・・・
あっ、クンクン匂いを嗅ぐのはアウトォ!!
・・・やっぱりコーデリアの言うとおり、調子に乗ってる部分はあるのかもしれない・・・。
その内フラアは、これ見よがしに、
先ほどのパレードの戦利品である王様の羽飾りを頭上にかざした。
「あっ、なに、それ、フラアちゃん?」
「えへへ、王様がつけてた羽飾りぃ!
あたしが手に入れたんですよぉ!」
「すげぇ、つけてみてつけてみて!」
新たな話題のタネも播かれてしまったので、ますますカウンターは賑やかになる。
妹が楽しそうなのはいいが、兄としては色々心配だ。
まずは熱気を冷ましてと・・・。
「フラア、お前、それ男用だろが、
女のお前がつけてどーするよ・・・!」
先ほどのパレードの戦利品である王様の羽飾りを頭上にかざした。
「あっ、なに、それ、フラアちゃん?」
「えへへ、王様がつけてた羽飾りぃ!
あたしが手に入れたんですよぉ!」
「すげぇ、つけてみてつけてみて!」
新たな話題のタネも播かれてしまったので、ますますカウンターは賑やかになる。
妹が楽しそうなのはいいが、兄としては色々心配だ。
まずは熱気を冷ましてと・・・。
「フラア、お前、それ男用だろが、
女のお前がつけてどーするよ・・・!」