ツォン・シーユゥ 2
ぐぅぅぅぅ!
あ、やっぱり・・・。
さっきからやたらと、お腹の中から「めし食わせろ」の大合唱だ。
「あ、あの・・・ツォン君・・・ツォンさん?」
「君でいいよ、呼び捨てでもいいし・・・、さんづけされるの慣れてないんだ、
むぐむぐ・・・れ?」(で?、と言っている)
「じ、実は、私、朝からほとんど食べてなくて・・・食べ物・・・少し分けてくれると・・・」
そこでツォンはすんごい嫌そうな顔をした。
「え~、おいら、400年も食べてなかったんだぜぇ~?
お姉ちゃん、今まで何やって生きてきたんだよぉ~?」
そこでようやくフラアは自分の状況を思い出す。
「実は悪い人たちに追われているの・・・。
それで今まで捕まってたんだけど逃げ出してきたのよ・・・!」
ツォンは目をパチクリさせる。
彼も今になって、フラアのボサボサの髪や、ボロボロのスカートに気づいたようである。
しばらく彼は考え込んでいたようだが、
何やら壁際のつまみや何らかの突起物をいじくり始めると、
どこからともなくいろんな音が聞こえ始めた。
さっきからやたらと、お腹の中から「めし食わせろ」の大合唱だ。
「あ、あの・・・ツォン君・・・ツォンさん?」
「君でいいよ、呼び捨てでもいいし・・・、さんづけされるの慣れてないんだ、
むぐむぐ・・・れ?」(で?、と言っている)
「じ、実は、私、朝からほとんど食べてなくて・・・食べ物・・・少し分けてくれると・・・」
そこでツォンはすんごい嫌そうな顔をした。
「え~、おいら、400年も食べてなかったんだぜぇ~?
お姉ちゃん、今まで何やって生きてきたんだよぉ~?」
そこでようやくフラアは自分の状況を思い出す。
「実は悪い人たちに追われているの・・・。
それで今まで捕まってたんだけど逃げ出してきたのよ・・・!」
ツォンは目をパチクリさせる。
彼も今になって、フラアのボサボサの髪や、ボロボロのスカートに気づいたようである。
しばらく彼は考え込んでいたようだが、
何やら壁際のつまみや何らかの突起物をいじくり始めると、
どこからともなくいろんな音が聞こえ始めた。
単にスィッチをいじってるだけである。
すると、フラアの頭の先にある壁に変化が生じた。
いきなり、ただの金属板にいろんな色が付き始めたかと思うと、
ついには外の世界の映像へと変化し始めたのだ。
「あっ! 壁が透けた!? ちょっと・・・気付かれちゃうっ!!」
その映像には、先ほどの部屋に何人かの兵隊らしき者が辺りを探索している様子が映っていた。
ただの映像なのだが、当時の科学技術を知らないフラアには、
壁が透けてるように見えるのだ。
「だいじょーぶ、だいじょーぶ、向こうからは見えないから。
なぁ・・・これ兵隊さんか警官じゃねーの?
ホントにアンタ、何も悪いことしてないの?」
いきなり、ただの金属板にいろんな色が付き始めたかと思うと、
ついには外の世界の映像へと変化し始めたのだ。
「あっ! 壁が透けた!? ちょっと・・・気付かれちゃうっ!!」
その映像には、先ほどの部屋に何人かの兵隊らしき者が辺りを探索している様子が映っていた。
ただの映像なのだが、当時の科学技術を知らないフラアには、
壁が透けてるように見えるのだ。
「だいじょーぶ、だいじょーぶ、向こうからは見えないから。
なぁ・・・これ兵隊さんか警官じゃねーの?
ホントにアンタ、何も悪いことしてないの?」