Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

地底へ 10

 
一本の細い矢が放たれた!
しかし、巨大トカゲまでの距離がいくらあると・・・?
ところが、その矢は高度を下げる事もなく、
そのまま流星のごとく一直線に・・・
しかもどんどん速度を早め、
まるで巨大トカゲに吸い寄せらるかのようにグングンと

  スカンッ・・・!

そしてスサの戦士たちが気づいたその時には、
一本の矢が、その巨大トカゲの額を貫いていたのだ・・・。
その瞬間、巨大トカゲは一気に大地に崩れ落ちた・・・!
何が起こったのか、
それすら理解できぬまま・・・。
ようやく、トカゲの額に一本の矢が刺さっている事を確認すると、
では、どこの誰がこの矢を放ったのか、
当然の疑問と共に、グログロンガが矢の放たれた方角を見渡す。
 かなりの距離の向こうに丘らしきものがある。
 まさか、・・・あそこから!?
さすがに彼の視力を以てしても、そこに誰がいるかなどは視認できない。
ただ一人、サルペドンだけが、
トカゲに刺さった矢を見つめて、
ひとりでに口を開いていた・・・。
 「まさか・・・狩猟の女神・・・アルテミスか!?」

そしてそう、
その小高い丘からは、
あまりにもグレィトな胸を震わせて、
一人の女性が立ちつくしていたのである・・・。

 「キャーハッハハッハッハッハーァ! あたーりぃぃ!!」