Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

狩猟の女神 アルテミス6

 
いよいよ出発だ。
先頭集団に、タケル・グログロンガがトカゲの楯を装備して前へ進む。
次の塊が、酒田・クリシュナと言った第二陣。
ちなみにミィナもここにいる。
サルペドン、マリア、デンなどど言った非戦闘員は後ろの方に。
一団の両脇にはライフル部隊を構えさせ、
羽根を拡げた鳥のような陣形である。

タケル達は一気に進む!
ライフル部隊は慎重に、
スコープの中を注視しながら亀のようにゆっくりと続く。
完全に分業しつつ、敵の攻撃に備えるのだ。
既に先ほどの小高い丘からは200メートルは切っているはず・・・。
未だ、タケル達の肉眼でも、何か動きがあれば、一目で分かる。
距離、およそ・・・150メートル
100メートル、
・・・50メートル・・・
ここまで何も・・・いや!

何かが視界に・・・!?
 シュパッ!!
 「ぎぃあっ!」
ライフル部隊の一人に矢が刺さる!
 「来たぞっ!」
 「どこだっ!?」
全員楯を構えて丘の上を見つめるが、
まったく誰の姿も確認できない・・・!
そして二発目が、丘の上から!!
 「うおおおおおおっ!?」
今度はタケルにめがけて放たれたっ!
狙いどおり楯は乾いた音を放って矢を受け止めるっ!
その結果に、やや安心するも、そんな事よりタケルには今の攻撃に理解できない事がある。
 「何だ、今の!?
 完全に放物線を描いて飛んできやがった!
 向こうはオレ達との距離をちゃんと掴んで矢を射ているのか!?」